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「天才」の才能

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「天才」の才能

1 - 「天才」の才能

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2019年12月12日

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もしもボックス

もしも、

橘颯汰に、

バレーの才能が無かったら__

_____

学校の体育館

海斗

あれ、あいつは?

優介

?あいつって誰の事ですか?

海斗

あいつだよ、あいつー

海斗

あの、バレー馬鹿の颯汰ちゃん。

優介

?そうた…ってあの、うちのクラスの?

海斗

そうだよ!他に誰が居るの?休み?

学校は来てたと思いますけど…

優介

七瀬さん、橘と何か約束してたんですか?

海斗

え?何で?部活だよ!部活!

……

優介

……

海斗

まったく、あいつは…取り敢えず連絡してそれから__

優介

七瀬さん、あいつ、吹奏楽部ですよ。

海斗

……えっ?

えっ……

優介

えっ……

海斗

まっ、またまた~、冗談でしょ?何、皆して七瀬さんを弄ろうって?俺はそんな事には引っかか、

おい、七瀬、

海斗

あっ、入ちゃん!

止めろ、鈴木と伊藤が困ってるだろうが。

海斗

ねぇ、聞いてよ、伊藤と鈴ちゃんがね颯汰の事、知らないっていうの。酷いよね~、嘘つくなんてさ。ね、入ちゃんはそんな事言わないよね?

……誰だ、そいつ。

海斗

えっ?入ちゃんまで?颯汰だよ、颯汰!バレー馬鹿で、頭悪いあの、颯汰だよ!

知らねぇよ、橘颯汰なんて。

__

ダッダッダッダッ

颯汰

……

海斗

はぁはぁはぁっ、い、いたっ存在っ、してた!!

颯汰

……?

海斗

よ、良かった~

颯汰

あの、七瀬さん…ですよね?

海斗

うん!あのさ、居ないとかびっくりするから冗談やめてよ~。

颯汰

冗談?何の事ですか?

海斗

ほら!やめてって!行くよ!

颯汰

いや、七瀬さん違います。

海斗

はぁ?

颯汰

俺、吹奏楽部ですけど。

海斗

っ!

おーい、橘ー

颯汰

悪い!!今行く!!

海斗

えっ、ちょっとまっ、

颯汰

すいません。友達、待ってるんで、行きますね。

海斗

う、うん。

友達?

あいつに?

あんな風に笑うやつだっけ?

あいつはバレー馬鹿で、

「友達」なんてあいつの中になくて、

バレーしかなくて

友達と居て一緒に笑い合う あいつは、

あいつは…誰だ?

____

___

海斗

絶対、バレーやった方が良いって

颯汰

………

颯汰

はぁ、またですか?

海斗

なんなら、今、サーブ教えたげる

颯汰

何で俺なんですか?

海斗

だって、だって…颯汰には

海斗

バレーの才能があるから!

颯汰

いや、俺バレー未経験者ですが?

海斗

取り敢えずやってみよ?

海斗

やったらわかるから!

颯汰

うちのバレー部、強かったですよね?はじめたばっかじゃ、ついていけないです。

海斗

むしろ、抜き去っていくって!!

颯汰

んー、

颯汰

俺、思うんですけど、

才能ってのは、生まれ持った体格や知能よりも、

好きかどうかが一番大事って

だって、人って、「やりたい」って思うから「やる」んでしょう?

好きだから、時間をかける

好きだから、集中する

好きだから、頭を使う

好きだから、足掻く

「もっともっと、上手くなりたい」と

好きだという気持ちを燃料に

人って前進していく

じゃあ、バレーは俺の「好き」?

違う。だから、俺にはないです。バレーの才能は。

海斗

……

海斗

あのさ、嗤わないで聞いて欲しいんだけど。

海斗

俺さ、多分、別の世界から来たと思うんだ。

颯汰

はい

海斗

「はい」?!

海斗

それでね、前の世界では

海斗

颯汰は、俺よりも…誰よりもバレーの才能があって、多分

「天才」ってやつで

海斗

んで、颯汰に俺ずっと嫉妬してて、

海斗

あいつみたいに才能があったらって、

海斗

でも、俺は俺で、それは変えられない、事実だから、

颯汰なんかいなくなれ

海斗

そう、思って、

海斗

だから、

海斗

颯汰、に

海斗

バレー、の、才能っ

海斗

なくなっちゃったの、かもって

海斗

ごめん、ごめんね、颯汰…

海斗

俺の、所為で

海斗

ごめん……

颯汰

七瀬さん

颯汰

大丈夫ですよ。七瀬さんの所為じゃないです。

颯汰

だって、本気でそう思ってたなら、天才の俺が居なくなって、もっと喜んでるはずでしょう?

颯汰

でも、七瀬さんは熱心に誘ってくれたじゃないですか。

颯汰

「一緒にバレーやろう」って

颯汰

だから、七瀬さんの所為じゃないです。

海斗

うん、うん

海斗

こっちの颯汰ちゃんは賢い上に優しい!

颯汰

(あっちの俺、どんなだよ……)

颯汰

………

颯汰

あの、才能の話に戻りますけど、

颯汰

あっちの俺はバレーの天才なんですよね?

颯汰

三度の飯より好きって言葉が有りますけど、

颯汰

そういう特大の好きを与えられた人間が、天才ってやつなんだと思うんです。

颯汰

でも、それって幸せですか?

海斗

え?

寝ても覚めても、バレーのことしか考えられない。

失敗しても、共感も同情もしてもらえない

努力も苦悩も

成功も喜びも

すべて、「天才」で無かったことにされる。

それって、凄く哀しいことですよね?

そんな人生、俺は嫌です。

颯汰

それにスポーツって怪我したら終わりで、上手くいっても人生の30%位で身体の限界がくる、

颯汰

じゃあ、残りの70%の人生、どうするんですか?

颯汰

って、すいません七瀬さんに失礼ですよね。

海斗

いや……俺もそう思うよ。

でも、そう思わない、考えすらしない、

そういう奴が天才なんだろう、

でも、そんなお前は…

海斗

颯汰は今、幸せ?

颯汰

色んな事ありますけど、俺は幸せですよ。

海斗

そっか…良かった……

____

お前、最近調子良いな。

海斗

あー…うん

海斗

肩の荷がおりたって言うか、

海斗

俺は俺で天才じゃないけど、天才になれないけど、

海斗

バレーが好きで、そんなバレーで大好きな仲間と一緒に居れて、

海斗

俺は幸せだなぁって

ふぅん……まぁ俺は__

お前が幸せなら良いわ。

海斗

あはっ、ありがとー

海斗

あっ!そういえば、

海斗

今度、颯汰ちゃんと食事行くんだ。

へぇ、橘とか

海斗

うん。最近、新しくオープンしたイタリアレストランでね~。颯汰ちゃんも気になってたらしくてさ

海斗

楽しみだね~

颯汰

そうですね。

颯汰

すいません。都合合わせてもらっちゃって。

海斗

ん?いいの、いいの!

海斗

(あれ?俺、何か忘れているような……まぁ、いっか)

___

_____

おい、七瀬、

海斗

あっ、入ちゃん!

止めろ。鈴木と伊藤が困ってるだろうが。

海斗

ねぇ、聞いてよ、伊藤と鈴ちゃんがね颯汰の事、知らないっていうの。酷いよね~、嘘つくなんてさ。ね、入ちゃんはそんな事言わないよね?

……誰だ、そいつ

海斗

えっ?入ちゃんまで?颯汰だよ、颯汰!バレー馬鹿で、頭悪いあの、颯汰だよ!

知らねぇよ__

「橘 」 颯汰なんて

____

もしも、

橘颯汰に、

バレーの才能が無かったら。

「天才」の才能

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