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転がる6つの思い

第2話 - ねぇ、またあの日を過ごそうか

165

2022年06月10日

#ゆんゆん。

#irxs

こいぬ╰( Ｕ・ᴥ・)m

あの日僕は、

怡睦.im

っ？！///

紫陽.s

...？

お姫様に出逢った。

こいぬ

いれいちゅ様の二次創作

こいぬ

カエデ様主催、｢#カエデコンテスト｣投稿作品

こいぬ

いむしょー多め

クラスメート

おーい？ほとけ？？

怡睦.im

ﾎﾟｹｰ(　˙-˙　)ー

クラスメート

ほとけー？？？

怡睦.im

( 。﹃ﾟ)

クラスメート

あ、鬼先

怡睦.im

僕はまだ何もしてません！ｶﾞﾀｯ

シーン...

怡睦.im

...え？？

クラスメート

よかったな、休み時間でwww

怡睦.im

待って？？嘘ついたの？？

クラスメート

ポケーっとしてた方が悪い

怡睦.im

ねぇぇぇ((

クラスメート

にしてもまたあの子のこと考えてたの？

怡睦.im

うっ、

クラスメート

もう10年くらい前の記憶なんでしょ？

怡睦.im

...

クラスメート

絶対覚えてないって

怡睦.im

( ´ཫ` )...

怡睦.im

そんな言わなくてもいいじゃん...

そう、僕は初恋を引きずっている

た、確かに？！10年前だけどぉ？！

それでも僕はまだ好きなんだもん！！

透き通るほどに白い肌

くるりと上を向いたまつ毛

少しタレ目気味で大きく潤んでいたあの瞳

僕は彼女の全てに惹かれた

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

先生

おーいお前ら、席つけー

先生

はい、みんな知っての通り終業式を終えたので夏休み突入です

└(゜∀゜└)(┘゜∀゜)┘

先生

なので今からみんな嫌いなあの時間...

先生

そう！しおりの注意事項を読む時間をします！

自習にしろー

意味ないだろー

先生

はぁい、先生も意味ないと思います☆

先生

でもしなきゃ怒られるの先生なんで((

怡睦.im

ぐぬぬ...

でもまぁ明日からはおばあちゃんの家に泊まれるしいっか

もしかしたらあの子に会えるかもしれないし...

怡睦.im

ついたぁ！！！

祖母

よぉ来たねぇ、いむちゃん

怡睦.im

ちょっとおばあちゃん、その呼び方辞めてよ〜！

祖母

あらあら、でもおばあちゃんの中でいむちゃんはいむちゃんやから

怡睦.im

もー...

祖母

あぁそうや、また今年も初兎くんと遊ぶんやろ？

怡睦.im

うん！

僕の家は東京にあるが、おばあちゃんの家は関西にある

そしてここは田舎だから同年代の子がさっき言った初兎ちゃんしかいない

でも初兎ちゃんとはとっても気が合うから遊んでいて楽しい！！

怡睦.im

楽しみだなぁ〜

祖母

今日は移動で疲れたやろうから、もう夜ご飯の準備しとくな〜

怡睦.im

あ、僕も手伝うよ！

こうして一日目は終わった

紫陽.s

いむくん今年も帰ってこれたんやなwww

怡睦.im

ちょっとどういうこと？！

紫陽.s

勉強に追われとんちゃうかとwww

怡睦.im

はぁ？？これでも僕勉強できますからぁ？？

紫陽.s

ほんま〜？

怡睦.im

ほんとほんと！

ｻｰｯ

紫陽.s

あっつ...

怡睦.im

ねー...風も暑いね...

怡睦.im

...

紫陽.s

...また思い出してもたん？

怡睦.im

う...

怡睦.im

そうです...あの子ともここであったから...

紫陽.s

でもここら辺に子供があんまおらんし、僕の学校にもそんな子おらんしなぁ...

怡睦.im

あの子も帰省してきてたのかな...

紫陽.s

で、でもほら！いむくんモテるから！

紫陽.s

噂聞きつけたその子が告白しに来るかもしれんで？！

怡睦.im

...アハハっ！なにそれwww

怡睦.im

そんなことあるわけないじゃんwww

紫陽.s

いやでも無いとも言いきれんやん？？

怡睦.im

もー、めっちゃお腹痛いwww

ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ...

怡睦.im

...？？

紫陽.s

雨や...

紫陽.s

でもあんま匂いせんしすぐ止むやろ

怡睦.im

ほへー

紫陽.s

田舎におったら自然と分かるようになるんよ

怡睦.im

そんなもんなの？

紫陽.s

そそ、一応屋根のあるとこ行こか

怡睦.im

あ、なら僕のおばあちゃんの家行こうよ

紫陽.s

えぇ...急に行ったら迷惑やろ...

怡睦.im

初兎ちゃんなら大歓迎だよ！！

紫陽.s

ほんまかなぁ...

怡睦.im

ただいまー！！

紫陽.s

お、お邪魔しまーす...

祖母

あらあら、初兎くんも来たんやね

祖母

確かにそろそろ本格的に降りそうやし

祖母

ちょっと待っといてね、アイス持ってくるから

紫陽.s

あ、ありがとうございます！

怡睦.im

初兎ちゃんコーラとソーダだったらどっち食べたい？

紫陽.s

んー...ならソーダかな

怡睦.im

はい！

紫陽.s

ありがと！

ﾊﾟｸｯ

紫陽.s

はぁ〜〜...夏ってなんでこんなにも暑いんやろ

怡睦.im

...

アイスを頬張る小さな口

扇風機の風に揺られてなびくサラサラな髪の毛

少し伏せられたまつ毛

怡睦.im

ｿｯ...

紫陽.s

？？なんか付いとる？

怡睦.im

ぁ...いや、なんでもない！

触ったら壊れてしまいそうで

さっきからその恐怖のせいか胸が煩い

目の前にいるのは初兎ちゃんなのに

紫陽.s

いむくん、アイス溶けてきとるで？

怡睦.im

わっ、！ほんとだ！

紫陽.s

何してんねんほんまwww

僕は1度考えるのを辞めてアイスに専念した

今年の夏もまた例年通りに過し

元々2週間の滞在だったからあっという間に最終日は来た

祖母

さてと、それじゃあ空港まで送っていくからね

怡睦.im

うん、

祖母

あぁそうだ、最後に初兎くんに会わなくて大丈夫かい？

怡睦.im

？住所知ってるしまた手紙でも書くよ

祖母

あら...初兎くんの家引越しするんよ

怡睦.im

え、

祖母

やから最後に会ってこい？

怡睦.im

うん！ありがとうおばあちゃん！

ここ最近の雨の雫のせいで重たそうに頭を下げている花々

僕はここの花が好きだ

まだ少し背の低い向日葵に顔を寄せ、楽しんでいたら

怡睦.im

いた！

紫陽.s

うぇ？！

怡睦.im

っ、？！

紫陽.s

急に来んといてや...てか空港行かなあかんのちゃうん？

怡睦.im

...ねぇ、初兎ちゃん

紫陽.s

どないしたん？

怡睦.im

僕初兎ちゃんのこと好き

紫陽.s

...は、

怡睦.im

今の光景見て思い出したよ、

怡睦.im

僕のお姫様は

初兎ちゃんだ

紫陽.s

？！///

怡睦.im

...ねぇ、引越しするんでしょ？

紫陽.s

う、うん

怡睦.im

また手紙書くから住所教えて？

紫陽.s

ごめん、まだ教えて貰ってなくて...

怡睦.im

...そっか、

祖母

そろそろ行くけ？

怡睦.im

あ...

紫陽.s

...バイバイいむくん

怡睦.im

...絶対また会いに行くから！

そう言いいむくんは車に乗り込んだ

紫陽.s

...

紫陽.s

最後まで良い友達でおりたかったのに...っ、

紫陽.s

いむくんのばか...！

離れ離れになってしまうのだからただの友達で収まっていたかった

なのに最後の最後で彼はまるで王子様のようで

紫陽.s

この気持ちどないしたらええねん...

クラスメート

おはよー！ってあれ、ほとけ大人しいな

怡睦.im

んぇ...あー、うん、多分振られた

クラスメート

ほーん...

クラスメート

...

クラスメート

は？！ちょ、ま、告白したの？！

怡睦.im

うん

クラスメート

あー...

クラスメート

でもほら、隣町の学校に可愛い子いるらしいし

怡睦.im

うん...

クラスメート

その子も同じ高校目指してるみたいだしさ、

怡睦.im

...うん

クラスメート

...忘れろ、とは言わないけど進んでいこ？

怡睦.im

...そうだよね！

怡睦.im

とりあえず今は受験勉強しなきゃ！

今は何かに取り組んでいないとまた泣いてしまいそうになる

思わず告白して逃げてきてしまったが男に告白されるなんてトラウマになってなければいいけど...

あれから僕は勉強だけをした

なにかする度に初兎ちゃんも思い出しそうになるから、

お陰で志望校は余裕で合格

先生

さてと、まずは名前順に簡単な自己紹介でもしてもらおうか

クラスメート

はい、────

無駄に多いクラスメート

あれから人への興味は一気に無くなってしまったが覚えなければ

先生

はい、次の人

紫陽.s

はい、白野初兎です。友達と同じ高校に入りたくてこの高校に来ました。

怡睦.im

...は、

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

先生

あぁ、そう言えば短縮されてるんだった

先生

残りの人はまた明日

先生

それじゃあ次SHR始めるから準備してねー

怡睦.im

え、ちょ、...

紫陽.s

ごめんな、いむくん

紫陽.s

僕王子様を大人しく待っとけるようなお姫様ちゃうからさ

紫陽.s

会いに来てもた...迷惑やったかな？

怡睦.im

...ばかぁ、もう会えないと思ってたのに...！！

紫陽.s

ごめんなぁ、w

怡睦.im

ｸﾞｽｯ､それじゃあさ

僕と付き合ってくれますか？

そう耳元で言えば

紫陽.s

もちろん！

満面の笑みで返してくれる君

僕のお姫様は早く会いたくて自ら来てしまうような行動力に溢れてるけど

それさえ愛おしい、大切な、大切な

お姫様

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