その時、ぽとっと、涙が落ちた。
哀歌
どんどんこぼれ落ちていく
止めようにも止められない
サッチ
私が泣くのを待っていたかのようなセリフだ
この人の手の上で転がされているみたいで
少しだけ腹が立った
しかし、怒るよりも先に、
悲しさなどが込み上げてきた。
サッチ
私の心の中が読めるみたいに話す
サッチ
サッチ
触れられる距離で、彼が優しく話した
サッチ
衝撃的な言葉が、彼の口から出た
哀歌
理解が出来なかった。
だって私は、ナースだからこの船に乗っているのだ
それなのに、ナースを辞めろだなんて
私の全てを捨てることと等しいから
この船を降りろってこと、?、
サッチ
一言で、私の思考を止めた
サッチ
サッチ
サッチ
ここまで、どうして私を気遣うのか
最初から思っていた疑問を
今、ふいに思い出した
サッチ
涙をこらえるために、俯いた
でも、それでも、無意味だった
私は、ナースとして乗ったのだ
私からナースを取れば、何が残るだろうか
そう考えると、ナースは捨てられなかった
私は、仕事が生きがいみたいなものだった
知らぬ間に、そうなっていたのだ。
だから、答えは簡単だった、
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次も、待ってます