助けてくれた人と高校同じだった。

ばくっ、ばくっ、ばくっ…

ものすごく早い心拍音。 それは吟のものだった。

でも触れたらダメな気がして、 僕は口を開かなかった。

ゆっくり吟の体から離れる。

吟のこと好き、？

ぎゅう…

なんで体調悪くもないのに 苦しいんだろ、？

心臓がぎゅうってする。 痛い、に近いのかな……

すごい変な感じ。

そんなこと吟に聞かせたら… どうなるのかな、

翌日、学校

俺は休み時間、吟のクラスに。

あからさまに他の人と態度を変えたのが分かって、少し心がもやっとした。

俺がそう聞くと、 本山さんは慌てた様子で 口を開いた。

動揺が隠しきれていない本山さんを じとっと見つめると、視線に 押し負けたのかため息を吐いた。

は？

意味分かんね…

俺は心の底から怒りが込み上げてきて、思わず怒鳴りかけてしまう。

胸が今まで感じたことないぐらいの 怒りでいっぱいになる。

今すぐにでもこいつを殴りたい。