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ゆあんくんに感情移入しすぎて読みながら泣いてました😭
復縁を求めて
#/6
月曜日の朝。 おれは早くから学校に 来ていた。
なんだか今日は 1人でいたかった。
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大好きなじゃぱぱにも
大好きな''幼馴染''にも
今は会いたくない。
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誰もいない教室から 泣き声が聞こえる。
廊下で突っ立っているのも 嫌なので、仕方なく 音楽室に 移動することにした。
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音楽室についたとき、 教室から聞こえた 泣き声が誰のものか "幼馴染''のおれには分かった。
そうゆあんだったんだ。
なぜ泣いていたのか、 なぜこんなにも朝早くに 学校にいるのか。
おれはずっと考えていた。
門の方から賑わった声が 聞こえてくる。 他の生徒もやってきたようだ。
この音楽室からは 校門、庭、運動場を 見ることができる。
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意味もなく校門の方を 眺めていると、そこには じゃぱぱがいた。
誰にも 会いたくないはずなのに、 じゃぱぱにも 会いたくないはずなのに。 おれはじゃぱぱを求めていた。
教室棟に戻り、廊下で じゃぱぱを待っていた。
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聞き馴染みのある 笑い声。 すぐにじゃぱぱの 声ということが分かる。
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jp
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もぶ
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おれにとっての幸せは 食べたいものを沢山 食べることでも、 買いたいものを沢山 買うことでもない。
おれにとっての幸せは 大切な人たちと一緒にいる ことだった。
大切な人がいることだった。
もぶ
もぶ
jp
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ya
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教室に入ったとき、 おれの目はゆあんを 見ていた。
それはゆあんも 同じだった。
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目を合わせたまま、 ゆあんはこちらに近づいてくる。
jp
じゃぱぱは冷たく対応する。
ゆあんにとって、 そんなこと どうでもよかった。
ya
jp
そう言いながらゆあんは おれの手を引き、 教室をでた。
黙ってついて行くと おれとゆあんは 庭にいた。
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何を言われるか 分からない状況で口を開くのは 怖かった。
その相手が幼馴染であっても。
ya
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あのとき、屋上で 聞いたゆあんの声と 同じだった。
ya
涙を流しながら 返ってくる答えもわかっている ことを聞いてくる。
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ほんとはこんなこと 言いたくない。 "幼馴染''なんて言葉は 彼にとって聞きたくない 言葉であるはずだから。
ya
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想定外の言葉が返ってくる。
これに関してどう返せばいいか 分からない。
少し悩んだあと、 おれはゆあんの目を見た。
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ya
いいに決まってる。 おれはそう思ってる。 言ってあげたい。 けど、今はゆあんに おれの声を聞かせては いけない気がした。
ya
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沈黙が続いたあと、 おれが聞いた言葉は 今まで生きてきた中、 最も重かった。
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ya
ya
ya
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ya
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きっとその''α''は じゃぱぱのことを指していた。
ya
ya
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ya
そんな言葉、 ゆあんから聞くことになる なんて思ってなかった。 本当はまだおれと一緒に いてほしかった。
それがおれの幸せだから。
tt
けど、それが 大切な人の不幸になるなら おれはなんだってする。
#/6 幸せのちがい。