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出発しようか
そんな時、一通の手紙が届いた
アストレア
…
エレン
アストレア様…？
アストレア
…ごめん、
アストレア
少しだけ、寄り道させて
ルーキス
？
ソラリス
お、おう
エレン
ここは…
ルーキス
ガラクシアスのセレス城、だよな
ソラリス
立派だ
エレン
！
エレン
アストレア様
アストレア
ごめん、少し中に入るよ
ルーキス
…俺らは入れない
ルーキス
おい小僧、チビエルフ
ソラリス
おう
エリナ
！
ルーキス
部屋の外で待ってようか
アストレア
…お呼びでしょうか
エレン
…
王様
…
王様
君が、父上が言ってたエルフ、か…
アストレア
…
アストレア
前王様は…
エレン
…
王様
…
王様
亡くなったよ
王様
35歳で
アストレア
…
エレン
…！
アストレア
そう、ですか…
エレン
(35歳、今の時代でも早死として認識されている)
王様
うちの都にも七神賢が襲ってきたんだ
王様
…
王様
…父上、は、王族の軍を動かした
王様
でも、亡くなってしまった…
アストレア
…
ソラリス
どうだ、見えるか？
エリナ
じー
ソラリス
アストレアとエレン大丈夫かな…
ルーキス
！
ルーキス
おい、静かにしろ
ソラリス
え
ソラリス
って、アストレアが
ルーキス
泣いてる？
アストレア
っ…
エレン
アストレア様…
あの日
アストレア
では、私たちはこれで
王様
またもし俺が生きてる間に顔を見せれるなら来てくれ
王様
今度は最高のもてなしがしたい
アストレア
…わかりました
アストレア
ちなみに王様、おいくつですか？
王様
28だ
アストレア
…あと半世紀か、、
アストレア
まぁ、近くに来たら寄ります
王様
あぁ、まってるぞ
王様
またな
アストレア
…また
エレン
…
アストレア
っ…
王様
エルフ殿…
エレン
…
王様
…
王様
エルフ殿、
王様
父上から伝言を預かっている
王様
『最高のもてなしができなくてごめん、また来てくれてありがとな、息子を、よろしく頼んだよ
アストレア殿、ありがとう』
アストレア殿、ありがとう』
王様
…だそうだ
アストレア
っ…
エレン
アストレア様…
王様
…
王様
父上のために涙してくれてありがとう
その後落ち着いたアストレア様を連れ出した
帰り際に現王様は大量の金貨をくれた
前王様からの遺言らしい
その夜、アストレア様は隣でうなされていた
こんなこと、初めてだ
この方は一体どれだけの人を送ってきたのだろうか
どれだけの人に、
置いていかれたのだろうか
1000年あまりという膨大な時
人間の私たちじゃとても考えられない
すごく長く苦しい孤独の中に居たのだろうか
アストレア
うぅ…
エレン
アストレア様…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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