エレン
ん…
エレン
ここは、どこでしょうか
エレン
(なんだか甘い匂いが…)
エレンー
エレン
(この優しい声って…)
エレンの母
エレン、あ、いたいた!
エレン
お、お母さん…
エレンの母
エレンほら、おやつできたわよ
エレンの母
はい、エレンの大好きなフィークスパルフェよ!
エレン
!
エレン
お母さん…
エレンの母
あれ、なんか、背、伸びた?
エレンの母
髪も、最近切ってなかったしね〜
エレン
お母さん、
エレン
私もう15歳になったんだよ
エレンの母
あら、もうそんなのになるのね
エレンの母
わ、溶けてきてるわよ!
エレンの母
お食べ!
エレン
うん!
エレン
いただきます!
エレン
(あれ、私、何か大事なことを、忘れているような…)
エレン
…気のせいかな
アストレア
…
アストレア
ムークス、いるんでしょ
ムークス(夢の番人)
くそ、ばれちったか
ムークス(夢の番人)
って、おまえは
ムークス(夢の番人)
アストレアか
アストレア
久しぶりだね
ムークス(夢の番人)
まさかおまえもこの地に足を踏み入れる日がくるなんてな
アストレア
そうだね
アストレア
お願い、私の大事な弟子や仲間を夢路から導いて
ムークス(夢の番人)
それは無理なお願いだね
ムークス(夢の番人)
自分たちで、出たいと願わないと、一生出れないだろう
ムークス(夢の番人)
現に何百年も彷徨ってる人もいるからね
アストレア
それでも、私は大切だから
ムークス(夢の番人)
仕方ない
ムークス(夢の番人)
アストレアには無理だった
ムークス(夢の番人)
一緒に行方を見届けようではないか
ムークス(夢の番人)
同じ長寿同士ね
アストレア
…
アストレア
(呪文は教えた、あとは思い出してくれるか…)
エレン
美味しい!
エレン
って、この手に持ってるのは?
エレン
杖?
エレン
…
エレン
魔法の、杖だよね?
エレン
でもどうして
エレン
私、魔法なんて…
エレンの母
どうしたの、そんな顔して
エレン
え
エレンの母
あら、美味しくない?
腐ってたかしら…
今朝採ってきたばかりなのに…
腐ってたかしら…
今朝採ってきたばかりなのに…
エレン
ううん、違うの!
エレン
この杖って、魔法の杖かなって、
エレンの母
魔法?
エレンの母
懐かしいわね
エレン
え?
エレンの母
あれ、言ったことなかったっけ
エレンの母
私のお母さん、つまりエレンから言うとおばぁちゃんは、魔法使いだったのよ
エレン
えぇ!!
エレン
そうだったの!?
エレンの母
うん
エレンの母
エレンが読んでる本に出てくる魔法使いみたいな、有名な魔法使いではなかったみたいなんだけどね
エレンの母
それでも、この辺の地域ではそこそこ名の知れた魔法使いだったのよ
エレン
そうだったんだ…
エレン
でも、お母さんは、魔法使いじゃないよね?
エレンの母
そうね…
エレンの母
おばぁちゃんに、私にも修行したらなれるって言ってくれたの
エレンの母
でも、
エレンの母
私のお腹の中には、エレンがいた
エレン
!
エレンの母
私はこの子を守っていくって決めたから
エレンの母
だからならなかったの
エレンの母
だからエレンも十分、素質があったんじゃないかな?
エレンの母
ほら今も
エレンの母
ね?
エレン
今…
エレン
そういえば…
アストレア
私の弟子だからね
エレン
!
エレン
…
エレン
忘れてた
エレン
大切な師匠を、忘れてたんだ
エレン
…
エレン
お母さん、
エレン
私もね、魔法使いなんだよ
エレン
この本に出てくるエルフの魔法使いが師匠なの
エレンの母
そうなのね
エレン
まだまだ頑張るからね
エレン
また会いにくるね、お母さん
エレン
…
エレン
ソムール・アレ
エレン
…あっちか
エレンの母
いつまでも見守ってるわよ
エレンの母
エレン
エレン
ふぅ、出られた…
アストレア
遅かったね
エレン
アストレア様!
ムークス(夢の番人)
な、言っただろ?
アストレア
…そうだね
ソラリス
よぉ
ルーキス
や
エレン
ソラリス様にルーキス様
エレン
それに、ここは…
エレン
瑠璃花の花畑
ムークス(夢の番人)
ようこそ、君たちが目指した天国(カエルム)へ






