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wrwrd[短編集]

39 - 秒速5センチメートル

♥

604

2024年03月08日

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秒速5センチメートル

※ sn × rbr と受け取れるような表現があります。

友人、仲間という関係を意識して書きましたが

苦手な方が居ましたら此処で読むのを止めることを推奨いたします。

それでは、本編へどうぞ

ある年の春

軍の皆で花見という名の宴に来た

幹部も一般兵もただひたすらどんちゃん騒ぎ

少し時間が経つと、酔い潰れた者が複数出てくる

出動した方が良いかと考えたが

俺の部下が手際よく作業してくれているため

風声がよく聞こえるような静けさの中

ロボロと共に花見酒を堪能していた

sn

桜の花が落ちる速度は秒速5センチメートルらしいよ

rbr

え、急になに

思っていたよりも酔いが回っていたらしく、

ロボロの楽しそうに揺れる桜色の瞳を見て

つい変なことを口走ってしまった

sn

落ちゆく花びらが綺麗だったからさ

rbr

あぁ、そう…

照れ隠しにしては大分クサイ台詞を吐いたと思うが、気にしないことにする

sn

一概に速いとも遅いとも言えない速度だよね

rbr

そうかな

rbr

俺は遅いと思ったけど。

rbr

ペ神はどう思ったの

sn

俺は一瞬だなって思ったよ

rbr

へぇ…

rbr

''速い''じゃなくて''一瞬''なんやな

rbr

まあこういうのは価値観の違いだからな

sn

そうだね

その時、強い風が吹いた

桜の花びらが風と共に一斉に飛び立ち

丁度風下に居た俺達に花吹雪が舞う

rbr

ぅわ、

俺よりも小さいロボロの身体は花吹雪の中に隠れてしまった

桜に攫われそう、だなんてよく言うけれど

sn

(嗚呼、このことなんだな)

と思う頃には

rbr

ぇ、

ロボロの身体を抱き締めていた

rbr

・・・・なんで

はっ、としてロボロの背中で組んでいた腕を緩める

sn

・・・ごめん

rbr

いや、理由を…聞いてるんだけど

sn

・・・・・ごめん

rbr

だから…っ

sn

・・・・・・・

rbr

・・・・・・・

周りに沢山いたはずの兵士や幹部達はいつの間に居なくなったのか

吹き荒れていた風音も止んでしまい、

沈黙が痛い

sn

・・・いなくなっちゃう、って思ったんだ

sn

たくさんの桜の花びらに紛れて、遠いところまで飛んでいっちゃうって…

rbr

rbr

そんな簡単にいなくなるわけ

sn

いなくなるんだよ

rbr

被せるように

違うぞと言い聞かせるように

sn

いなくなるんだよ、いつか

sn

絶対に。

この仕事に付いてから、人の死に立ち会うようになってからつくづく思う

俺は神だと

俺と人との時の流れは違うのだと。

俺が瞬きする間に消えゆく命が沢山ある

それが友人であろうが、仲間であろうが

sn

人間は、ね

rbr

・・・・そう

rbr

そりゃあそうだよな

rbr

俺達人間に明日があるとは限らない

rbr

でもさ、人間って

rbr

いつか消えゆくから美しいんだ

rbr

いつか終わるから儚いんだよ

rbr

桜みたいにさ

sn

・・・そうだね

sn

それが、人間の綺麗なところだ

ー ?年後 ー

rbr

散らない桜はないでしょ

sn

うん

rbr

桜は散るから美しいと思うんでしょ

sn

うん

rbr

こんなに綺麗なんだから

sn

・・・うん

rbr

泣かないで

sn

・・・・うん

桜の花が散るように

風に吹かれた花弁が落ちるように

瞬きする間に消えてしまった君の命

秒速5センチメートルの命

途中で迷走し始めちゃったから結構雑に終わっちゃった…

いつかリメイクするかも

乞うご期待!

ばいれお

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コメント

2

ユーザー

私的にはpsnにとっては、瞬きをする間に5日や、5ヶ月、もしかしたら5年すぎるように感じて、瞬きする度に上のようにrbrの寿命が減っていく、、。みたいな感じに思った!

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