承認欲求

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

ｶﾞﾀﾝｺﾄﾞﾝｯ…

友達…＿＿

そう言えば、ずっと憧れてたっけ

周りは当たり前に居るのに、俺は友達なんてもの、できた事無かったから

…どうせ素の俺で接した所で嫌われるだけだ

「××駅、××駅です」

「お出口は左側です」

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

…あれ?

楽しい…＿＿

案外普通に話せるもんなんだな

…なんだろ、この気持ち

…ふわふわして、安心する

…＿いつも空っぽなのに

いるまと居ると満たされる……

…コイツなら…＿＿俺を理解してくれるかもしれない…

…コイツとずっと一緒に居たら…俺は幸せになれる…

…もう独りは嫌だ

寂しいのも苦しいのも…いるまと居て感じなくなるなら、…コイツとずっと一緒に居たい…

……俺は俺の幸せの為に、コイツを利用する

…昔から人を喜ばせる言葉を言うのが得意だった

…褒めると相手はもっと自分の事を好きになってくれたし、恋愛対象としても見てくれるようになった

…恋愛対象として好きにさせてしまえば、その人は俺の物になる

…その人からの愛情で満たされて、”ずっと一緒に居る”なんで約束をしてしまえば俺は、生涯独りにならずに済むから

…ごめんないるま

…思ってもいないのに”好き”という言葉を口にしたのはもう何度目だろうか

…自分の為に相手を騙すようになったのも

いつから…こうなったんだ…?

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ｸﾞｲｯ