あと1日あと1日で品種改良出来るかも
やっとそこまで来た……
花と花を掛け合わせ
きっと誰も見たことの無い花が咲くだろう
胸が踊った…
この花を見たら
ジミンはどんな顔をするだろう
母の様に笑ってくれるだろうか?
そんな事を思いながらジミンが来るのを
草木に隠れ待つ
だが疲れきっていたテヒョンは
そのまま茂みの下で寝てしまう
🐣
🐣
🐣
🐣
🐣
ジミンが来た事に気づけなかった
そして翌日も、
🐣
🐣
🐣
🐣
🐣
唇に暖かく柔らかいものを感じた
だけど目を開けたら
ジミンの姿はそこには無くて、
残ったのは唇の感触と
胸が締め付けられる様な
苦しい感覚だけだった
🐻
それから何日もかかった
何度も失敗を繰り返し
やっと1株の花を咲かす事が出来た
🐻
🐻
あの日を境に
ジミンが庭に来なくなった
それでもジミンがいつ来ても良いように
花の手入れをし、庭は1面青く染まる
🐻
もう、唇の感触は思い出せない……
代わりにジミンへの思いが募る
🐻
それでも来ない……
🐻
🐻
🐻
🐻
ジミンへの気持ちが
何だか分からない
だけどただただ会いたかった
翌日痺れをきたしたテヒョンは
マントを纏い街まで行ってみる
🐻
花屋のおばちゃん
被ったマントで顔を隠すテヒョン
花屋のおばちゃん
🐻
花屋のおばちゃん
🐻
🐻
花屋のおばちゃん
花屋のおばちゃん
🐻
花屋のおばちゃん
花屋のおばちゃん
嫌な胸騒ぎがした
🐻
花屋のおばちゃん
🐻
体が勝手に動いて居た
花屋のおばちゃん
声は聞こえていたが聞きたくなかった
家の中には人の気配は無かった
🐻
🐻
ジミンの家の裏に回ると
そこにはたくさんの花に囲まれた
小さな墓が
🐻
🐻
墓碑に書いてある文字を読み
遅かった事を知る
静かに頬を伝う涙
声が出なかった…
苦しくて
悲しくて
痛い……
そこで初めて
この気持ちが
「恋」
だと気づく
🐻
🐻
そう言ってそっと墓前に
持って来た1株の花を手向ける
🐻
ジミン母
背後でジミンの母親らしき人の声が
🐻
姿が見えない様にマントを深々と被り
裏口から出ていくテヒョン
ジミン母
青くキレイに咲く花を見て
すぐ裏口を見るがそこには
もう誰も居なかった
ジミン母
すぐにポケットから
押花の栞を取り出す
それはジミンが死の間際に見つけた
青くキレイな花びらの栞
だけど色はすっかり変わり
茶色に変わっていた
ジミン母
ジミン母
ジミン母
ジミン母
親愛なる母さんへ
この手紙を読んでる頃には
きっと僕はこの世に居ないだろう…
でも泣かないで、
僕は幸せなんだ
母さんの子供で幸せだったし、
恋だってした
優しくて
キレイで
この花びらみたいに素敵な人
満足してるんだ
出来ないと思ってた恋が出来て、
少しだけど仕事もした…w
ちょとだけど僕の棚の引き出しに
今まで稼いだお金が入ってるよ
だからそれで美味しいものでも
食べてくれないかな??
僕の為に頑張ってくれた母さん
僕は居なくなるけど
ずっと見てるから
幸せになって
笑ってる顔が見たいんだ
お願いだよ
僕は幸せな人生だったんだ
だからどうか…
泣かないで
追伸
最後にこの花びらの
キレイに咲いてる姿が
見たかったな…
きっとあの人みたいに素敵な花だよw
ジミン
城に戻ったテヒョンは
それまでと変わらず城の中で暮らす
来ないはずの人の為に
毎日花の世話をして……
そして月日か何日も何日も経つこのには
城の庭だけじゃなく
城の周りにも
青い花が咲く
まるで空からでも花が見える様に
END
最後まで御付き合い頂きありがとうございました🙇♀️ この話はスメラルドの伝説を元に作った話しなので、それに沿って少し切ない悲しい話にしています🥲 私なりのストーリーですし、登場人物をジミンちゃんとテテにしたので、実際の話とは異なります💦 お気づきの方は居たかな? スメラルドの花言葉は 「伝えられなかった真心」 自己満作ではありますが、気に入ってもらえたら幸いです🙇♀️
コメント
20件
悲しいBGM聴きながら見てたらいつの間にか枕がびしょ濡れでした。洗って干して来ます
あっ、ちなみに補足ですが、 ジミンちゃんが見つけた青い花ビラは、テテが品種改良中に元の花に薬品が付いて青く染まったと言う設定です💦 なので時間がたって色が抜けてしまったと言う話しです💦
。゚( ゚இωஇ゚)゚。