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伝えられない思い

5 - 伝えられない思い⑤

♥

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2022年02月14日

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あと1日あと1日で品種改良出来るかも

やっとそこまで来た……

花と花を掛け合わせ

きっと誰も見たことの無い花が咲くだろう

胸が踊った…

この花を見たら

ジミンはどんな顔をするだろう

母の様に笑ってくれるだろうか?

そんな事を思いながらジミンが来るのを

草木に隠れ待つ

だが疲れきっていたテヒョンは

そのまま茂みの下で寝てしまう

🐣

怪物今日も来たよ…、

🐣

少しムリをしすぎたかな……、

🐣

今朝はちょっと調子が悪いんだ……、

🐣

もしかしたら僕は長くないかも知れない、

🐣

早くしないと君が僕を殺す前に僕は死んでしまうかも知れないよ…、

ジミンが来た事に気づけなかった

そして翌日も、

🐣

怪物……

🐣

僕が来たよ…、早くしないとまた花を摘んで行くよ…

🐣

起きてる君に会いたいんだ……

🐣

君に殺されるなら僕は死を受け入れよう…

🐣

だから僕の前に現れて……

唇に暖かく柔らかいものを感じた

だけど目を開けたら

ジミンの姿はそこには無くて、

残ったのは唇の感触と

胸が締め付けられる様な

苦しい感覚だけだった

🐻

後ちょっとなのに……

それから何日もかかった

何度も失敗を繰り返し

やっと1株の花を咲かす事が出来た

🐻

何故来ない……

🐻

やっとの思いで花を咲かせられたのに…

あの日を境に

ジミンが庭に来なくなった

それでもジミンがいつ来ても良いように

花の手入れをし、庭は1面青く染まる

🐻

今日も来ない……

もう、唇の感触は思い出せない……

代わりにジミンへの思いが募る

🐻

明日はきっと……

それでも来ない……

🐻

何で来ないんだ……!!

🐻

行く日も待った…

🐻

話せなくても言い……

🐻

笑った顔が見たかっただけなのに……

ジミンへの気持ちが

何だか分からない

だけどただただ会いたかった

翌日痺れをきたしたテヒョンは

マントを纏い街まで行ってみる

🐻

確かこの花屋だったはず……

花屋のおばちゃん

あんたこの辺じゃ見ない顔だね……

被ったマントで顔を隠すテヒョン

花屋のおばちゃん

なんか用かい?

🐻

ジミンと言う男を探してる…

花屋のおばちゃん

あんたジミン君の知り合いかい?

🐻

……、

🐻

花を……、

花屋のおばちゃん

あぁ花!!

花屋のおばちゃん

あんたの所の花だったのかい?

🐻

……、

花屋のおばちゃん

そ〜かいそ〜かい

花屋のおばちゃん

でも……って事はあんた知らないんだね…

嫌な胸騒ぎがした

🐻

ジミンの家は??

花屋のおばちゃん

それならそこの角を行ってすぐの所さ…

🐻

……、

体が勝手に動いて居た

花屋のおばちゃん

あ、あんた行っても居ないよ……っ!!

声は聞こえていたが聞きたくなかった

家の中には人の気配は無かった

🐻

はぁはぁっ……

🐻

ここか……、

ジミンの家の裏に回ると

そこにはたくさんの花に囲まれた

小さな墓が

🐻

ジミン……、

🐻

安らかに…ここに眠る……(涙

墓碑に書いてある文字を読み

遅かった事を知る

静かに頬を伝う涙

声が出なかった…

苦しくて

悲しくて

痛い……

そこで初めて

この気持ちが

「恋」

だと気づく

🐻

ジミン……

🐻

君の為に育てた花だ……

そう言ってそっと墓前に

持って来た1株の花を手向ける

🐻

……(涙

ジミン母

あら、誰かお客様かしら……、

背後でジミンの母親らしき人の声が

🐻

さよなら……(涙

姿が見えない様にマントを深々と被り

裏口から出ていくテヒョン

ジミン母

お花……??

青くキレイに咲く花を見て

すぐ裏口を見るがそこには

もう誰も居なかった

ジミン母

この花……、

すぐにポケットから

押花の栞を取り出す

それはジミンが死の間際に見つけた

青くキレイな花びらの栞

だけど色はすっかり変わり

茶色に変わっていた

ジミン母

やっぱり……、

ジミン母

ジミン……良かったわね……(涙

ジミン母

貴方が見たがってた青い花よ……(涙

ジミン母

良かったわね……(涙

親愛なる母さんへ

この手紙を読んでる頃には

きっと僕はこの世に居ないだろう…

でも泣かないで、

僕は幸せなんだ

母さんの子供で幸せだったし、

恋だってした

優しくて

キレイで

この花びらみたいに素敵な人

満足してるんだ

出来ないと思ってた恋が出来て、

少しだけど仕事もした…‪w

ちょとだけど僕の棚の引き出しに

今まで稼いだお金が入ってるよ

だからそれで美味しいものでも

食べてくれないかな??

僕の為に頑張ってくれた母さん

僕は居なくなるけど

ずっと見てるから

幸せになって

笑ってる顔が見たいんだ

お願いだよ

僕は幸せな人生だったんだ

だからどうか…

泣かないで

追伸

最後にこの花びらの

キレイに咲いてる姿が

見たかったな…

きっとあの人みたいに素敵な花だよ‪w

ジミン

城に戻ったテヒョンは

それまでと変わらず城の中で暮らす

来ないはずの人の為に

毎日花の世話をして……

そして月日か何日も何日も経つこのには

城の庭だけじゃなく

城の周りにも

青い花が咲く

まるで空からでも花が見える様に

END

最後まで御付き合い頂きありがとうございました🙇‍♀️ この話はスメラルドの伝説を元に作った話しなので、それに沿って少し切ない悲しい話にしています🥲 私なりのストーリーですし、登場人物をジミンちゃんとテテにしたので、実際の話とは異なります💦 お気づきの方は居たかな? スメラルドの花言葉は 「伝えられなかった真心」 自己満作ではありますが、気に入ってもらえたら幸いです🙇‍♀️

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