勿忘草
「お母ちゃん早く早く」
「まったく...そんな急いでも祭りは逃げやしないよ」
「あ...お母ちゃんあれなに?」
「ん?あぁ...あれは...」
「?」
「...見ちゃいけないよ」
「どうして?」
「いいから...魅入られちゃうよ」
「あれはここの土地神様だよ」
「へぇ.......」
「(魅入られたら連れてかれる)」
「...?」
「ほら...灯籠流ししに行くよ」
「はーい」
店主
今日は祭りかぁ
店主
祭りだと客も途絶えれな笑
店主
店早めに閉めるのもいいなぁ
店主
俺も祭り楽しみてぇし
「.......すみません」
店主
?
店主
おう....誰かと思えば龍飛じゃないか
龍飛
お久しぶりです
店主
元気にしてたか?
龍飛
...はい
店主
今日はなんの用で来たんだ?
龍飛
...前頼んでいた灯籠流しのロウソクを取りに来ました
店主
そうだったね笑
店主
ちょっと待っててな
店主
はい...持ってきたよ
龍飛
ありがとうございます
店主
今年も日向家全員で行くか笑
龍飛
母さんはいないですけどね
店主
あ...あぁそうか...ごめん...その
龍飛
いいんですよ
龍飛
ロウソクありがとうございます
店主
あぁ...祭り楽しめよ
龍飛
はい...
店主
雨音さんが○くなってもう一年か
店主
早いもんだな
龍飛
ただいま
母
あら...お帰りなさい
母
ロウソクは買ってきた?
龍飛
...はい
母
ありがとう...はいお駄賃
龍飛
ありが...
ジャリンジャリン(コインが落ちる)
龍飛
...
母
あらごめんなさい
母
手が滑っちゃったわ
龍飛
いえ...大丈夫です
従兄弟
母さん祭り早く行こ
母
そうね...少し外で待ってなさい
従兄弟
はーい
龍飛
あの...僕は...
母
あんたは留守番よ
龍飛
え?
母
何驚いてるの
母
あんたは私達と血が繋がってないのだから
龍飛
...わかりました
母
行ってくるわね
龍飛
(僕は家族じゃない...
龍飛
(そんなのわかってた
「....母さん」
「どうしたの?」
「今年も灯籠流し行こ」
「...今年は...」
「...ダメ?」
「ダメじゃないよ...」
「それじゃ行きましょ」
「....わーい」
龍飛
....母さん
ドタッ
龍飛
?
...♡10で続き書きます...