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カチ
カチ
カチ
カチ
カチ
0
0と言う数字と共に"ビー"っと高い機械音が
雨音と共に響き渡る
しかし、その音は私以外に聞こえていない
"0"という数字が女性と頭に浮かび 空から植木鉢が落ちてきて、女性の後頭部に当たった
女性
今、あの女性の頭には"0"という数字が浮かんでいたが やがてうっすらと消えていく
そう、女性は死んだのだ
驚いている人もいれば、嘆いてる人。
周りを見渡すと誰もが全員頭に数字が浮かんでる
私はみんなと違って
人の寿命がわかる
0になったら死んでしまう
私は毎日人の寿命を見ながら生きている
人が生まれる瞬間を
死ぬ瞬間を
私は何度も見てきた
行く場所によって寿命が長くなったり、短くなったり
色んな出会いや瞬間で寿命が変わる
どんなに生きたいと思っても変わらぬ運命
最愛の人がいつ死ぬか、自分がいつ死ぬか
そんな"死"という恐怖と脅えながら
私は今日も息をする