ジェシー
れいん♪
れいん
ジェシー
れ・い・んっ♪
れいん
ジェシー
れいん?
れいん
なに?
ジェシー
ごめん。なんでもない……
なんでジェスが謝るの…
全部私が悪いのに…
ごめんね…。
れいん
ジェシー
おい,れいん!!
私は耐えきれなくなって 教室を飛び出した。
教室を抜け出して たどり着いたのは…屋上。
本当は誰かに助けてもらいたいけど
人がいなくてよかったって 言い聞かせている 素直になれない自分が嫌いだ。
れいん
れいん
はぁ…
私ってほんと最低…
ジェシーにも照にも変な態度…
れいん
はぁ…
ラウール
れいんちゃん?
れいん
あ,ラウール
ラウール
ていうか大丈夫ですか?
れいん
え…?
ラウール
さっきからため息ばっかりですよ?
れいん
え?あ,うん。大丈夫。
ラウール
ほんとですか?
ラ,ラウール…
顔近い…/////
ラウール
もしかして熱あります?
れいん
え?
ラウール
顔も赤いですし…
れいん
こ,これは…/////
ラウール
ほんとですか?無理しないでくださいね?
れいん
う,うん。
ラウール
ラウール
やっぱ心配なんで誰か呼んできます!!
れいん
い,いいよ!!
れいん
ほんとに大丈夫だから。
ラウール
なんかあったらジェシーくんでも照くんでも頼ってくださいね?
れいん
うん…!!ありがとう
れいん
じゃあそろそろ行くね。
ラウール
はい!!いつでも頼ってください!!
屋上から出ると女子たちが そこに並んでいた。
女子たち
へぇ。後輩にも手出してるんだ。
れいん
違う。そんなんじゃない。
女子たち
周りのイケメンたちに媚び売ってんの?
女子たち
それで誰かの彼女になりたいんでしょ?
れいん
ち,違う!!
女子たち
なにが違うのよ!?
女子たち
みんな我慢してんのよ!?
女子たち
あんたみたいな奴がいるから告白したくても出来ない子がいるの。
女子たち
いい加減気づきなさいよ!!
れいん
ご,ごめん…。
女子たち
好きだったのに諦めた子を私たちは今まで沢山見てるの。
れいん
ごめん。ごめんなさい…。
女子たち
もういい。
女子たち
私帰るわ。
女子たち
こんなやつと同じ空気吸いたくもない。
女子たち
そうだね。
女子たち
行こ行こ。
そう言うと女子たちは 教室に帰って行った。
私は脚の力がぬけてその場に 座り込んだ。
ラウール
れいんちゃん!?
れいん
あ,ラウール。
ラウール
大丈夫?
れいん
うん!!大丈夫だよ。
れいん
もう時間だから行くね。
私は逃げるようにしてその場を 走り去った。