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〇〇

イル

ダンボ?

〇〇

イル

ダンボ!!

〇〇

はい!!

イル

やっと気付いたよ

〇〇

え、ずっと呼んでたんですか?

イル

そーだよ

イル

全然気づかないから〜(笑)

〇〇

嘘?!

〇〇

ごめんなさい!!

イル

いやそんな頭下げなくていいよ!

イル

やめてなんかごめんって!

〇〇

いや本当にすみません!

ユンギ

ジョングク

なんだあいつ。

ジン

笑笑

ジン

ダンボってどっか抜けてるよね

ジョングク

ジョングク

最近なんか変なんすよ。

ジョングク

人の話全然聞いてないし、

ジョングク

授業中寝てばっかなんですよ。

ジョングク

友達とかと話したりとかしないんですよ。

ジョングク

ずっと寝てて。

ジン

ジン

寝不足かもね

ユンギ

あいつ

〇〇

ボミ

ダンボ〜行くよー!

〇〇

〇〇

あ、はーい!

絶対無理してる。

様子がおかしい。

〜小さなダンボ〜

〇〇

あーシュートが入んない。

なんだか体がダルいし、重い、、。

ボールを投げても投げてもボードに当たって外れる。

〇〇

イル

ダンボ?

〇〇

〇〇

先輩、、

イル

なんか元気ないけど

〇〇

〇〇

そうですか?(笑)

〇〇

全然大丈夫ですよ

イル

イル

嘘だね

作り笑いしても流石にバレるよね。

〇〇

〇〇

すみません。

イル

〇〇

ちょっと外出てきますね。

〇〇

すぐ戻ります。

イル

イル

わ、わかった

ぼーっと歩いてたら

〇〇

は。

なんでいつの間にか屋上いた。

いや危な。

そんな自殺しようなんてこれっぽっちもないからね?

私まだまだ生きていたいし!

〇〇

でも

足もようやく治ったってのに。

なんでこんなどんよりするんだろ、、。

ユンギ

部活やめたくなって屋上出て黄昏れてんのか。

〇〇

あーユンギ先輩か、、。

なんでだろう。

今日はあんまりびっくりしなかった。

〇〇

こんにちわ

ユンギ

ユンギ

お前今日おかしい。

〇〇

え?

ユンギ

ユンギ

最近おかしい。

〇〇

〇〇

それみんなに言われるんですよね

〇〇

なんでだろう。

〇〇

普通に振る舞っているのにな。

ユンギ

嘘つけ。

〇〇

すると

〇〇

〇〇

え、、

学校の前を通った人。

ユンギ

見覚えがある。

〇〇

ユンギ

あ、おい!

私は慌てて屋上から出た。

やっぱりそうだ。

黒い帽子かぶってベージュのズボン。

マスクもしていかにも不審者って感じだけど。

〇〇

あの!

猫背で腕に私があげた黒い腕時計をしている。

ずっと下向いてポケットに手を突っ込んでいる。

この人自分の父親だ。

、、〇〇?

〇〇

〇〇

やっぱりそうだ

どうしてこんなところに

〇〇

だって私ここの高校に通ってるんですよ

ここって

ウヌが通ってた

〇〇

〇〇

そう

そっか

よく頑張ったな

〇〇

久々に会った父さんにそう言われるとなんだか嬉しい。

母さんは?

最近大丈夫か?

〇〇

まだダメか?

〇〇

〇〇

うん

〇〇

ずっと引きずっています

そっか。

〇〇

こんなこと言っていいのかな?

〇〇

あの

ん?

〇〇

〇〇

久々に会ってこんなこと言うのもあれなんですけど

〇〇

〇〇

すごく申し訳ないし、急なこと言っちゃうんですけど、、

どうした?

〇〇

〇〇

実は夏にインターハイに向けて1週間合宿があるんです

〇〇

すごく大事な合宿。

〇〇

練習もここでは滅多にできないこともします

〇〇

〇〇

でも

〇〇

合宿費用が3万して

〇〇

母さんに言っても払ってくれなくて、

〇〇

最悪の場合には今からバイトを始めて稼ぐようなんですけど、、

いいよ

〇〇

〇〇

え?

合宿費用渡すよ

〇〇

〇〇

で、でも

〇〇

そんな全部払わなくてもいいです!

〇〇

1万だけでも全然、、

いやいや

いいよそんな遠慮しないで

〇〇

〇〇

〇〇

父さんは私の手を握って跪いた。

ウヌのためにも頑張ってほしい

母さんのためにも頑張ってほしい

握った手にはクシャクシャの3万円が。

〇〇

俺はこれくらいしかしてやれない

〇〇

なんで、、

なんでそんなこと言うの。

合宿頑張るんだぞ?

〇〇

じゃ、、

そう言って父さんは行ってしまった。

〇〇

この3枚の札からはひしひしと感じる。

悲しみと苦しみと辛さ。

父さんが頑張って貯めたお金のはずなのに。

〇〇

このお金は大事に使わせてもらう。

そして必ず強くなってやる。

兄ちゃんのため母さんのため。

そして父さんのためにも。

父さんと別れたあと、

〇〇

ドンッ

誰かと肩があたった。

〇〇

ごめんなさい

〇〇

チキ

運が悪すぎる。

よりによってこの人にぶつかるなんて。

チキ

あ、

チキ

もしかして

チキ

チキ

ダンボって呼ばれてる

チキ

チキ

〇〇ちゃん

チキ

だよね?

名前もあだ名もバリバリ覚えているんだ。

うわぁ〜怖ぇ〜。

〇〇

はい

チキ

チキ

足は大丈夫そう?

〇〇

〇〇

だいぶよくなりました

あんたにやられたんですよ。えぇ。

チキ

そっか

チキ

あの時は足を踏んでごめんね

チキ

すごく申し訳なくて、、

〇〇

〇〇

あぁーもう大丈夫ですよ

〇〇

今では部活もやってるんで

って言って部活に戻ろうとしたら、

チキ

手掴まれたんですよ。

いきなりだよ?怖いだろ。

〇〇

え?

チキ

〇〇

チキ

ダンボちゃん

〇〇

チキ

チキ

私ね

チキ

チキ

ユンギ先輩のことが好きなの。

〇〇

チキ

だから

チキ

あんまりユンギ先輩と馴れ馴れしくしないでね?

私はそこまでびっくりしなかったよ。

動揺もしなかった。

だって私はユンギ先輩のこと好きではないから。

ただ憧れてるってだけだから。

チキ

最近ダンボちゃんとユンギ先輩が仲良くしてるのをたまに見ちゃうんだよね

勘違いにも程がある。

〇〇

〇〇

私はユンギ先輩のことは何とも思ってませんよ

〇〇

ただのバスケ部の先輩だけです。

チキ

チキ

そっか

チキ

よかった〜(笑)

チキ

チキ

私のユンギ先輩とらないでね?

〇〇

〇〇

取りませんよ(笑)

絶対に。

〇〇

じゃ私行きますね

この2年の先輩はとてつもない威圧感を持っていて、空気が重い。

チキ

練習再開。

バンビ

ナイスーー!

エル

ボミもう一本!!

体育館に響き渡る掛け声。

〇〇

イル

ダンボ調子よくなったね!

〇〇

本当ですか?

〇〇

ありがとうございます

ボミ

ダンボもう一本!

さっきよりもシュートが入るようになった。

手に力を込めて、

ボールがホームを描いて、

ボードにもあたらずゴールする。

スサヤ

いい感じだね

〇〇

〇〇

ありがとうございます

2on2でも

〇〇

相手の動きをよく見て、

素早くゴールに向かって走ったり、

身長が低い分、腰を低くして相手の隙を狙って交わしていけば、

ピッ!

エル

ダンボ上手い!

〇〇

ありがとうございます

バンビ

くそーーー(笑)

今バスケすることが、

部活をすることが、

飛ぶことが、

〇〇

ピッ!

楽しい!!

〇〇

イル

ダンボ〜

イル

さっきのプレーすごいよ!

イル

素早いよ

イル

気付いたらゴールしてるんだもん(笑)

〇〇

笑笑

エル

はいダンボ

エル先輩がタオルを渡してくれた。

〇〇

ありがとうございます

エル

ダンボは身長が唯一低いけど

エル

背が高い人にはできない技を持っているよね!

〇〇

昔は背がもっと高ければいいのになーっとか思ってたんですけど、

〇〇

今はそんなこと思ってないです

〇〇

この身長でも出来ることがあるので

イル

うんうん

イル

エルも守りが強くなったよね

〇〇

エル先輩はよく周りを見ています

〇〇

パスしたいところにパスしても

〇〇

すぐ止められちゃうんですよ(笑)

って話していると、

エル

イル

エル?

エル先輩がぼーっと見ていたのは、

スサヤ

本当に?

スサヤ

もう二度とバスケはしないってこと?

〇〇

トト

トト

はい、、

トト先輩がスサヤ先生と話していた。

イル

イル

トトじゃん

手には白い封筒が。

エル

トト

トト

遅くなってごめんなさい。

トト

気付いたら幽霊部員になってて、

トト

部活行くのをずっとサボっていました。

トト

でもちゃんと蹴りをつけなきゃなって思って

スサヤ

〇〇

トト

今までお世話になりました。

イル

トト先輩は深々と頭を下げて白い封筒をスサヤ先生に向けて渡した。

そこにバンビ先輩とボミ先輩が駆け寄って、

バンビ

トト本気?

バンビ

まじで言ってるの?

ボミ

トト、、

トト

トト先輩は一礼して外に出て行ってしまった。

〇〇

隣にいたエル先輩は走って体育館から出た。

〇〇

あ、エル先輩!!

エル

トト!

トト

エル

退部しちゃうの?

トト

トト

幽霊部員がいたって何の役にも立たないでしょ?

エル

そんなことないよ

エル

また一緒に部活やろ?

トト

トト

無理だよ

エル

エル

なんで、、

エル

だってもう

エル

エル

あの試合もう引きずっちゃダメだよ

トト

トト

よくそんな簡単に言えるよね

エル

トト

忘れたくても忘れられないよ

トト

私のせいで負けて全国終わって消えた竜なんて言われたこと

トト

頭にこびりついてイライラするよ!

トト

でも引きずっちゃうの!!

エル

トト

そりゃ忘れたいよ。

トト

でも

トト

トト

あんたたち見てると思い出しちゃうんだよ。

エル

トト

バスケはしない

トト

これからもずっと

エル

エル

トト、、

トト

そのあだ名も

トト

トト

もう二度と呼ばないで。

エル

ピーーーーッ!

ナムジュン

部活終了ーー!

ナムジュン

片付けしてー

ホソク

はーーい!!

テヒョン

よっしゃーーー!!

テヒョン

帰れるぅ〜!!

ジン

おい先片付けしてから着替えろ!

〇〇

「そのあだ名も」

「もう二度と呼ばないで。」

〇〇

トト先輩の発した言葉。

影でこっそり聞いてしまったんだ。

トト先輩は拳を強く握って、涙を堪えるかのようにそう話していた。

あの発言をした後、

エル先輩の背中がなんだか辛く感じた。

私はトト先輩とはあまり話してないし、

正直どんな先輩なのかもわからない。

バスケで何があったのかもわからない。

〇〇

ぼーっとしながらモップがけしていると、

ドンッ

〇〇

痛、、

思いっきり壁にぶつかった。

それは先輩たちにも見られた。

テヒョン

笑笑笑笑

バンビ

ダンボ大丈夫?(笑)

イル

すごい音したよ(笑)

〇〇

あぁ(笑)

〇〇

大丈夫でーす(笑)

ジョングク

ダサ。

ユンギ

馬鹿だな。

なんだよあの2人。

ジミン

モップ掛け手伝うよ

制服の姿で現れたジミン先輩。

着替えるの早いなぁ〜。

〇〇

え、あ、大丈夫ですよ

ジミン

いいよダンボ

ジミン

ほら着替えてきな

〇〇

〇〇

すみません

〇〇

お願いします

さすがジミン先輩。

優しいの代表ですよ。

遠慮しながらも託す。

帰りはバスケ部全員で賑やかに。

途中バンビ先輩とかナムジュン先輩とか道から外れて帰っていく。

イル

じゃまたね!

ジン

お疲れ様〜!

ユンギ

〇〇

お疲れ様でーす!

ホソク

じゃあね〜!

ジミン

また明日ねぇー

気づけば私とジミン先輩とホソク先輩の3人だけになった。

ホソク

いや〜今日も疲れたー

ジミン

ヒョン今日いっぱい走ってましたもんね

ホソク

そそ

〇〇

ホソク

ダンボがモップ掛けの時に壁にぶつかったのは笑った

〇〇

え?(笑)

ジミン

あー(笑)

ジミン

あの時ぼーっとしてたの?(笑)

〇〇

あーなんていうかー

あれ言った方がいいのかな、、

〇〇

〇〇

ジミン先輩たちは

〇〇

〇〇

トト先輩のこと

〇〇

知っていますか?

ジミン

トト?

ジミン

うん知ってるよ

〇〇

ジミン

でもさっき聞いたんだ

ジミン

ジミン

エルから

〇〇

エル先輩が?

ジミン

ねぇ?ヒョン

ホソク

ホソク

あー、、

〇〇

〇〇

トト先輩はバスケ部で何かトラブルでもあったんですか?

ジミン

ジミン

うーん

ジミン

トラブルというか、、

ホソク

ホソク

トトは

ホソク

あの試合をずっと抱え込んじゃってるから

ホソク

だと思うな

〇〇

〇〇

試合?

ホソク

ホソク

俺たちが2年でジミンたちが1年だった時

ホソク

俺たち全国大会行ったんだ

ホソク

男子も女子も

〇〇

ホソク

ずっと行きたかった全国大会にやっと手が届いて

ホソク

全員、前の日とか眠れなかったんだよ

〇〇

ホソク

その中でもトトは全国から恐れられたんだよ

〇〇

トト先輩が?

ホソク

ホソク

そう

ホソク

ポジションはダンボと同じシューティングガード

ホソク

スリーポイントなんて軽々

やっぱりすごい人なんだ。

〇〇

ホソク

でも

ホソク

女子の試合は中々決まらなくて

ホソク

この日はフリースローで勝敗をつけることになったんだ

〇〇

〇〇

フリースロー

ホソク

もちろんそのフリースローもトトがやったんだ

ジミン

でもトトがシュートして決めると相手も容赦なく決めたんだよ

〇〇

〇〇

さすが全国、、

ホソク

ホソク

5回目くらいでトトは外しちゃったんだ

ホソク

いつもだったら絶対に入るトトがね

ホソク

全国にも注目されていたトトがシュートを外して

ホソク

トト自身も唖然としてた

〇〇

ジミン

そして相手が軽々シュートを決めて試合終了

〇〇

ホソク

全国はそこで終了

ホソク

世間から竜驤高校は消えた竜なんて言われたんだ

〇〇

消えた竜。

トト先輩が外したシュートだけでそんな名前が出てしまったんだ、、。

辛すぎる。

ジミン

全国終わってから普通の部活に戻って試合したら

ジミン

トトの様子がおかしくてね

〇〇

何かあったんですか?

ホソク

ホソク

その試合っきり

ホソク

トトはシュートが打てなくなっちゃったんだ

〇〇

え、、?

ジミン

ジミン

シュート練しても1回も入らなかったんだよ

〇〇

ホソク

ホソク

トトはそれからバスケをしなくなったんだ

やっぱりトラウマなのかな?

いざボールを持ってゴールの前に立つと怖くなっちゃうのかな?

ゴールの前に立つのは確かに緊張してしまう。

私だってその気持ちはなんとなくわかる気がする。

でもトト先輩の場合は、、

〇〇

〇〇

辛いでしょうね

〇〇

〇〇

トト先輩

ジミン

ジミン

トトは誰よりもバスケが好きだったんだよ

ジミン

学校の授業が終わったら誰よりも早く体育館に行って

ジミン

バスケしてたんだって

〇〇

ジミン

誰よりも努力してたし、

ジミン

才能があったのにな

ジミン

ジミン

勿体無いよね

〇〇

〇〇

トト先輩は

〇〇

本当はやめたくなかったと思うんですよね、、

ホソク

え?

〇〇

〇〇

今日エル先輩とトト先輩が話しているところを聞いちゃったんですけど、

〇〇

〇〇

トト先輩

〇〇

涙を堪えながら喋ってました。

ジミン

〇〇

エル先輩にもうバスケはしないって言った時、

〇〇

〇〇

聞いてて胸が痛くなりました

ホソク

〇〇

本当はバスケしたくて、ボール持って思いっきり飛びたいはずなのに、

〇〇

退部届なんて本当は渡したくなかったはずです

ジミン

ジミン

そうだね、、

〇〇

トト先輩を1から全部知っているわけではない。

こんな綺麗事言ってなんだか自分らしくないと思うし。

でも自分の好きなことができないって、

大好きなものを奪われるって、

辛いよ。

苦しいよ。

〇〇

それは誰よりもわかることだから。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

読みながらめっちゃ感動しました😭 続き楽しみです!

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