PCのキーボード音が部屋に響く。
心地よいリズムで何回も何回も
日紫
はーっ、終わった、
PCから目を離した女性はベランダへと出る。
カチッと火をつける音が鳴る。
日紫
はー、、
体内に取り込まれてから出ていく煙は白く濁っている。
日紫
( もう1本、 )
彼女はもう一本取り出し、火をつけようとライターを取り出した。
ガラララッ
勢いよく隣の扉が開く音がする。
日紫
( お隣さんかな ? )
隣のベランダから煙が漂ってくる。
日紫
( … 少し独特な匂い …… )
日紫
( Lark吸ってるのかな 。 )
カチッ カチカチッ
??
あれぇ、もうそんな使っとった ?
??
クッソー、まだ持つと思ってたんやけどなぁ
日紫
…… あの、
ライターのオイルがなくなった彼に話しかける彼女。
日紫
良かったらこのライター使います ?
??
え 、 いいんですか ?
日紫
はい、別におまけで貰ったので。
??
ありがとうございます !
カチッ
再び独特な煙草の煙が此方へ押し寄せる。
日紫
それでは 。
??
ま、待ってください !!
??
ら、ライター!
日紫
そのライターでしたら差し上げますよ。
日紫
大切にしてあげてください。
日紫
身体が冷えるのでまた。
??
え っ、あ、ありがとうございます !
彼女と彼の出会い方は不思議だった。