君の髪が大好きです！

学生設定で白黒同い年です。 MOB出てきます！

嘘…きっかけなんて痛いほど覚えてる

あの人がいつの日か言っていたから

この時は平然を装っていたけど、結構心臓痛かったんだよね なのに白ときたら

なんて、俺の気持ちなんて知らないくせに期待してしまうことばっかり言って、

俺ひとり勝手に舞い上がって、馬鹿みたいに髪伸ばしてがんばって

君の"好き"に振り回されて、

また、落ちていく

多分この落とし穴から抜け出すことは不可能に近いと思う。

この髪が、この、あの人が好きな髪がある限り

俺は一生、あの人が掘った深い深い落とし穴から出られない

まぁ、そんなこんなで数年も経ってしまった

結構拗らせたな…

今年で卒業…これで白ともお別れ

そうなったらこの髪ともおさらば

やっと落とし穴から抜け出せる

そう思っていたのに…

なんか夕日にまで馬鹿にされてるみたい…

ん？なになに？告白？はぁ~、ゆっくり夕日を見ることも出来ないのかよ…

邪魔になっても悪いし、静かに帰ろ そう思った時

白!?もしかして…

…最悪､､まぁこれで俺も抜け出せるんなら あれ？なんで…涙なんか

もぉ、限界…とっととこの場から出ていって白ともさよなら､､これで…

ほっと、胸を撫で下ろ…え？白好きな人いんの？？

ちょ、ちょっと待って､､整理させて、… なんて言えるはずもないから、どんどん2人はぽかんとしてる俺を置いて次へ次へと話を進める ほんとに頭がパンクしそうだ

え､､今なんてった？白が俺のことを??え､､??

聞き間違えじゃ､､ない… だめ､､にやけちゃう､､白も俺の事好きってことは両思いってことやんな!? あかん、舞い上がってしまう… でも、それがこの髪のおかげやったら？

っ､､やっぱり周りからはそう思われてるんか… もしかしたら白も俺のことからかってるだけかも知らん

そうやとしても、白の穴に落ちたんやったら最後まで白を守らなあかんねん!! 例え、相手の手に凶器があっても!! 俺は止まらなかった、白を､､白を助けるために!!

叫びながら間に入った俺をMOBはゴミを見るような目で睨んできた

ほんとは怖かった､､でも、白の方が怖いに決まってる!!

俺がいつもより大きい声で怒鳴ったからなのかMOBは震えていた。 だが、白は怒鳴ってる俺を優しく見ていた

一息ついたあと髪に手をかけ目をつぶって一気に､､

目を開けると俺の周りには大切にしてきた髪が散らばっていた

これでいい、これで､､

なんで､､なんで白は泣いてるの？ なんで､､なん､､で

あっ､､行っちゃった…

白の顔がこんなに近いのに､､望んでたことなのに､､

知ってる､､何年経っても全然変わらない 意気地無しでだめだめで俺のことも守ってくれない奴だけど それでも､､それも､､全部ふくめて

こうして晴れて恋人になれました。 もしかしたら俺は一生白から抜け出せないかもしれないです。