幼なじみ。

いつものように深澤くんが 隣に座る

昨日のことでもう一度感謝を伝えようと口を開こうとした時

ニヤニヤしながら聞いてくる深澤くん

周りに聞こえてるのではないかと不安になるくらい彼の声はでかかった

彼の言ってることに間違いはない。 だから否定もできず…

先生が入って来ると 教室は静まり返る。 緊張感が凄い空気になる

トントン

誰かに肩を叩かれる 横を向くと深澤くんが

両手を合わせ申し訳なさそうな顔をする深澤くん

筆箱に入っていたもう一本のペンを取り出し深澤くんに渡す

サンキューと言っているのであろう 口の動き 深澤くんはすぐに前を向き先生の話を聞く

翔太 side

少しでも早くこの場から離れたかった まさか□□も一緒だなんて。

早歩きで自分の席についた

早く授業が終わって欲しかった 授業内容なんて全く頭に入ってこない

色々考えているうちに 授業が全て終わっていた

□□に止められると めんどくさくなると思い 素早く荷物をまとめて教室を出た

「あの人かっこいい」

「めっちゃイケメンじゃない？」

「彼女いるのかな？」

俺の事を話してるんだ。 早くここから出たい

そんなことばかり考えながら 歩いていると

あいつだ。

走ってきたのだろうか 息が切れている。

「彼女？」

「彼女いたの〜」

これは誤解だ。 でも周りからはそう見えてしまうのだ それは困る

□□は、怒って逃げていった

背が高い男性 目黒だった

じゃあ、決まり