コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
蘭
竜胆
竜胆
今日は抗争。 事の発端は、 俺が昔ぶん殴った奴が 復讐とやらに来たらしい。 フル無視しようとしたが、 六本木の灰谷兄弟が逃げたと変な噂を流されても困る。
蘭
竜胆
蘭
蘭
ぞろぞろと遅れて 大人数が入ってきた。 きっと俺らの力におののいたのだろう。 卑怯なヤツら。 そう思った。
そう思っている間、 俺の目の中にとあるものが 飛び込んできた。 気づいたら目の色を変え、 大声を出していた。
蘭
俺らに向かって拳銃を向けてくるヤツら。 多分、俺らを倒すためだけに用意したんだと思う。 俺は竜胆を庇う形で、 守る体制に入った。 銃弾がこの体に突き刺さる。 そう思った。
だが、いつまで経っても衝撃は来なかった。
志那
志那
蘭
蘭
白い制服から、 血が滲み出てゆくのがわかる。 私はこのモヤが気が気じゃなく、 着いてきてしまった。 そして気づいたら、 自分の体に銃弾が突き刺さっていた。
志那
志那
志那
竜胆
竜胆の声と共に、体がどさりと 倒れる音が聞こえた。 私が倒れたのだ。 そう考えるのに、時間はあまり いらなかった。
すかさず、蘭先輩が 私の体を受け止めた。 さっすが、 六本木灰谷兄弟の兄
志那
竜胆
志那
蘭先輩は複雑な表情をしたまま、 何も言わなかった。
志那
蘭
志那
蘭先輩の頬を触れた。 蘭先輩は、その手を優しく握ってくれた 暖かい涙が私の手に少し流れてきた。
蘭
蘭
そこで全て、私の体の感覚が抜けた。 あぁ、暖かい。