五条悟
虎杖悠仁
五条悟
なんか腹が、痛いかも。 みぞおちかな…腹をさすりながらそう思う。 でも、恋人の悠二に心配を掛けては行けない と思った僕は、はぐらかした。
ここのところ、特級案件自体は少ないのにも関わらず寝る暇もないほど忙しかった。
もともと短い睡眠時間はさらに2時間ほど短くなったし、食事は、任務が無い時や出張任務じゃ無い時は、悠二がちゃんと管理してる。でも、最近出張任務ばかりだったから、伊地知に頼んで買わせている栄養補助食品や術式に必要な糖分補給のためのチョコレートとかラムネばかりでだった。
そしてこんなにも五条が忙しくしているのは理由は、腐った上層部の嫌がらせだった。 宿儺の器(悠二)の近況報告もあるけど。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
五条悟
明日も早いからもう寝ようと、悠二に声を掛けて、ダブルベットの布団に潜り込んだ。 悠二は、僕に擦り寄って来て。本当に可愛い なぁって思いながら、頭を撫でた。お休みと 一言掛けて、目を閉じた。
朝方、早くに任務があった僕は、悠二を起こさずに、玄関から出た。伊地知の車に乗り込んで、任務地へと向かった。
任務地に行くと5回中3回は2級程度の任務 だった。別にバックレてもいいのかもしれないが、本当に特級案件だった時の被害を考えれば五条は、休もうとは思えない。
普通の人だったら病院に行くのだろうか。 五条の頭の中には病院に行くなどといった選択肢ははなから想定されてなかった。 もと同級生で呪術高専の保険医である家入硝子のもとにはこれ以上にひどくなったら行こう。
それにこれはただの腹痛。これくらいで弱音を吐くほど自分は弱くない。
昔、いろいろあったときにこの症状と同じ病気になったことはあったが、その時よりはマシだし。それに例えアレでも薬で治ったはず。五条は、ため息をつき、車の中で鎮痛剤を一つ二つと口の中にいれた。
五条悟
しかしあれから痛むみぞおちはまったくよくなることはなく。 今日の任務をすべて終えた五条は補助監督の運転する車で腹に手をあて、ばれないように必死に呼吸を整えていた。
五条悟
五条悟
不自然にならないように補助監督に伝えると車を停めてくれた。補助監督は、不思議そうに僕を見る。そして、急な任務が入ったと嘘を吐き、補助監督にそう言い残して五条は、車から降りる。
本当は呪力温存のためにもやりたくなかったが自分は術式を利用して家に飛んだ。
五条悟
家についた途端にすぐさまトイレへむかう。 痛みと気持ち悪さはどんどん増していた。
虎杖悠仁
五条悟
便器に顔をつっこみ何度も吐き戻す。 痛みを感じ始めてからは食欲がわかず、物を食べていなかった。その代わりとでもいうように、五条は、どす黒い血(吐血)を吐いた
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
痛すぎて呼吸が整わない。
痛すぎる。言葉を発することすらできない。 ずるずるとしゃがみこんだ。 冷や汗が頬を伝うのを感じる。
五条悟
五条悟
痛い、痛い、痛い
やばい。気持ち悪い。吐く。 だけど、吐きたくない。 嫌だ。悠二に見られたくない。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
悠二が口元に袋を差し出してくれる。 だとしても、吐きたくない。 絶対に吐きたくない。 だけどそんな願いも虚しく、嘔気がやってきて。
五条悟
吐き戻してしまった。 やってしまったと五条は袋を呆然とみて、あれ?と思う。食事をしていないのだし、どうせ吐血したのだと思っていた。なのに、何度も見たどす黒い血、ではなかった。
真っ赤な鮮血。
怪我をしているわけではないのにその色をみて、さすがの五条も驚く。
家入硝子
家入硝子
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
悠二が言いながら背をさすり続けてくれる。 ダメだとは頭ではわかっているけれど。 五条は、悠二に謝って意識を飛ばした。
五条悟
目を覚ましたら、見たことのない光景がひろがっている。ここはどこだろう。 高専の医務室でもないし…。
五条悟
五条悟
ああ、やらかした。 恋人の悠二の前で盛大に吐血して、そのまま意識失ったんだ、たぶん。 寝ころんだまま、五条は頭を抱える。
腕からは細いチューブが伸びていて、点滴がされていた。それに見たことのない機械がたくさんある。ということは病院なのだろうか。
いやでも体が全く動かないしこれどういう状況? 少し混乱していると不意にガラガラ、と部屋の扉が開いた。
家入硝子
五条悟
硝子だった。 答えようとして気が付く、声が出にくい。
家入硝子
聞かれたのでかすかに頷くと、そりゃそうだろうなと硝子は言った。
家入硝子
五条悟
5日?そんなに?
家入硝子
緊急手術したんだからなという言葉に驚く。 そんな五条をしり目に、硝子はため息をついて言う。
家入硝子
家入硝子
五条悟
それは確かにそうですけれども。 硝子の圧に少し押されるが、気になるところは聞きたい。
声を出しにくい状況だが、途切れ途切れになりながらも伝えた。 すると硝子はまた大きなため息をつく。
家入硝子
家入硝子
家入硝子
家入硝子
五条悟
そういうと、お前本物の馬鹿なんだなとさらに大きいため息をついた。
家入硝子
家入硝子
家入硝子
家入硝子
緊急手術だぞ。 胃潰瘍なんて最近じゃ薬で治せるから手術なんてほとんどしないのに。
硝子は特大のため息をつく。 さすがにため息つきすぎじゃない?と思うが、何か言ったら怒られる気がして黙り込んだ。
そんな五条を見て硝子は言い返してこないなんてよほど参ってるんだろうと感じる。
まあ、それもそうか。仕事に追い込まれたのもそうだが、アイツを、夏油を手にかけた日がどんどん近づいてきているのだから。
本人は飄々として、気にしていないそぶりをしているつもりなのだろうけど。 伊達に同級生をやっていないのだ、五条の気持ちなんて知りたくなくても分かってしまう。
でもこいつは触れられたくないんだろう。 そういうやつだ。 だから硝子は黙っていることを決めて、まあでも、と続けた。
家入硝子
虎杖悠仁
虎杖悠仁
家入硝子
五条悟
五条悟
家入硝子
五条悟
五条は、その言葉にハッとする。 そうだ。一番見られたくなかった生徒達や可愛い恋人の悠二にたくさん迷惑をかけてしまった。
今度会ったときは謝って、それで三人の望みをかなえよう。そんなプランをたてながら 五条は、また、眠りについた。
〜おまけ〜
1ヶ月の入院を経て僕は、自宅に帰って来た。 自宅に帰ると、悠二が泣きながら抱きついて来た。痛いよ。と言いながら可愛いなぁと 悠二の頭を撫でる。
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
五条悟
玄関先で、心配してくれた悠二に嬉しさを 感じキスをしようとしたら『玉犬!!』と 恵の声が、聞こえて玉犬に噛みつかれた。
五条悟
五条悟
伏黒恵
伏黒恵
五条悟
釘崎野薔薇
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
釘崎野薔薇
伏黒恵
伏黒恵
虎杖悠仁
伏黒恵
釘崎野薔薇
五条悟
五条悟
家入硝子
家入硝子
五条悟
五条悟
いつもの日常が、本当に戻って良かった。 これからは、任務も程々にして無理しない ようにしなきゃまた生徒達、可愛悠二に 怒られると思った五条なのであった。
コメント
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副管理人の水瀬碧です♡管理人様 Rie⭐︎yama様が、6月6日にコロナに なってしまい、療養している為… 私が、小説を書かせて頂きました。 いいね、コメントまた、お待ちして おります。次回は、リクエスト作品を 書いていこうと思っております。 リクエスト作品が、溜まっていますので。 では、失礼します♡