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待っている人がいる。

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4

死んでください。

♥

24

2020年11月30日

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報告する

???

……

???

ふむ…

???

あ〜…なるほど…

???

やっぱりかぁ…

???

よし、ゾムさんに報告と…

???

ゾムさん

ゾム

ん?どした███

???

これを見てください

ゾム

え…

ゾム

まじかよ…

ゾム

…可能性は極めて高い

ゾム

とりあえず俺達ふたりで聞いてみよう

???

了解

零下

…自分で空間を作るのも悪くないですね

ゾム

っと…ここにおったんかお前

零下

あぁ、はい

零下

訓練を少々…

零下

それにしても、ゾムさんと

零下

”チーノさん”が私になんの用ですか?

チーノ

…聞きたいことがあるねん

零下

はい

チーノ

ゾムさん、俺が言います?

ゾム

ん、チーノ言ってええよ

チーノ

…零下さんさ

チーノ

……

零下

早く言ってください

零下

何故躊躇うんですか?

チーノ

零下…

チーノ

a国の…

チーノ

スパイやろ?

零下

……

ゾム

どうなん?

ゾム

お前がここで違うって言えば

ゾム

信じるで、俺達は

零下

肯定も否定も…せずに聞きましょう

零下

それは何処から?

ゾム

……チーノ

チーノ

ここに…

零下

……なるほど?

ゾム

どっち…?

零下

もしそうだと言ったら…どうしますか?

チーノ

…俺達が決めることじゃない

チーノ

決めるのは”総統様”

チーノ

”グルッペン”やから

零下

…はぁ

零下

もう少し…

ゾム

…?

零下

もう少し、隠せることを祈ってたんだけど

零下

無理でしたね

零下が武器を取り出す(?)

ゾム

…!!

ゾム

チーノ!

チーノ

わかってます!

零下

……

零下が水を凍らした

ゾム

ほんまに…?お前は…!

零下

そうですよ

零下

この軍に情なんか持ってないので躊躇なく殺せます

零下

…まぁ

零下

少し気になる人はいますが…

気になるってあれだよ!!

少し殺すのを躊躇うってことだよ!!

誰かわかるよね!!

ゾム

…クロノアさんは…

ゾム

クロノアさんのことは…どうするんや

零下

どうもしませんよ

零下

クロノアのことは本当に家族だと思っていますし

零下

それに

零下

クロノアが”私の命令に逆らったことは一度もない”ので

零下

クロノア達の主人は私ですよ?

零下

私に逆らったら契約が破れ、クロノア達の命は枯れてゆく…

零下

お父様がいない今、契約の対象は私

零下

それはクロノア達もわかっているでしょう

チーノ

そんな、家族を利用するみたいな…

チーノ

なんの情もなしに、出来るん⁉

零下

出来ますよ

零下

”殺し屋”に情はいりませんから

零下

それでは

零下

”死んでください”

ゾム

チーノ

ゾムさん!

零下

あなたもですから

零下

一緒に逝って下さい

チーノ

…!

零下

…致命傷は免れましたか

零下

避けなかったら苦しまずに死ねたのに

ゾム

…何で、そこまでして俺達を!!

零下

勘違いしないでください

零下

私は私なりの恨みでやっているので

チーノ

”私なりの恨み”って…?

零下

吸血鬼と人間のハーフとして、忌み嫌われた私のことを理解できると思わないでください

零下

氷の使い手がいるところで水の場所を戦闘に選ぶとは…

零下

随分とお馬鹿さんですね?

ゾム

お前が今までどんな思いをしてきたか知らんけど…

ゾム

俺たちは、お前のことわかってるつもりやで…

チーノ

種族なんか関係ない…と思う

零下

……だから…ボソッ

ゾム

…?

零下

だからウザいんだよ…ッ!!!

チーノ

ゾム

チーノ!!

なんかチーノさんに攻撃したと思って()

零下

私のことをわかる!?誰が!?

零下

同じ種族でもないのに…!

零下

家族ですら自分のことを完璧にわからない世の中で…

零下

あなた達赤の他人に…!!

零下

クロノアでもないのに…!!

零下

私のことなんかわかるはずないでしょ⁉

ゾム

…赤の他人、か…

ゾム

それじゃあ

ゾム

クロノアさんはお前のこと”完璧に全部”わかるねんな?

零下

知りませんよそんなこと

零下

わかるならクロノアだけと…そうだけです

ゾム

…種族関係なしに生きようとするこの世の中

ゾム

おかしいって思うことがあるわ

零下

はい、何でしょうか

ゾム

今までは種族でわかれてて

ゾム

関わりすら持ってこようとしたなかったけど

ゾム

人間よりも力があって

ゾム

当たり前、俺らより強くて

ゾム

…何かと…助けられてたと思ったら

あんたらなんか生きる価値ないよww

ゾム

小馬鹿にされて

ゾム

でも

ゾム

それでも俺を守ってくれたやつがおるねん…

ゾム

今何してるかわからん

ゾム

超お節介ロボロさんがなぁ…っ!!

零下

ゾムさんが零下に飛びかかりました(?)

なんかゾムさんが零下に覆い被さってるっていうかな…。押し倒した感じ

ゾム

やから俺は、そんなロボロが零下の話をするとき笑顔になるから…

ゾム

零下は凄いやつやなと思ってたのに…

ゾム

…っざけんなよ!!!!

零下

…っ!

はい殴りましたとても痛いでございます

ゾム

ふざけんな…!!

ゾム

お前が裏切り者かスパイか…!!

ゾム

そんなんどうでもいいねん!!

ゾム

お前は…

ゾム

ロボロの信頼度は誰よりも高かったはずなのに…!!

零下

……

零下

何が

ゾム

…?

零下

何がって聞いてんだよ

ゾム

…!

零下

信頼?そんなのしてねぇんだよ

零下

ふざけんな?

零下

こっちが聞きたいわ

零下

お前の過去がどうだか知らねえけど

零下

それを言ったのは私じゃねぇんだよ

零下

お前さ…

零下

流石に都合よくない?

零下

昔お前にそういうことをしたってことは人間に何かしらされたんだよ

零下

わかるか?

零下

お前ら人間は人を殺されたらすぐに騒ぐよな?

零下

お前らの方が命を殺してるだろ

零下

私達は必要な食事の分だけ

零下

吸血鬼なんだから

零下

人間は殺してないかもしれない

零下

じゃあ…

零下

虫は?魚は?

零下

そいつらも生きてる

零下

私らにとって意味分かんないのは

零下

おめえらの方だよ

ゾム

…れい…か?

零下

死んで

待っている人がいる。

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