sm
城を後ろに紫色の彼の声が響く
nk
彼の姿を見て目を逸らす
sm
顔を顰めながら 鋭いアメジストの瞳を向ける彼
nk
nk
smは少し間を空けて口を開く
sm
彼は城を見上げ儚げな表情を浮かべる
nk
nk
自虐的に笑みを浮かべ雲をいっぱいにした空を見つめる
nk
自分で言っていることなのにどうしてだか涙が零れそうになる
sm
いつもより1トーン低い声で言葉を放つ紫色の彼
nk
nk
表情1つ変えず黙り込むsm
彼は一体何を考えているのだろうか
俺には何も分からなかった
nk
nk
俺は彼の姿を見ないようにして車椅子を城とは反対の方向に進めた
俺の泣いている顔を、見られたくはなかったから
sm
誰にも聞こえないような小さな声が漏れ出る
追いかけないと
追いかけないといけないのに
いつもとは違う雰囲気を纏ったnkが怖くて
体が動かなかった
だけど
俺は___
行かないとッ…!
nkは俺にとって、
俺らにとって必要不可欠な存在だからッ!
そう思った
走ろうとした
sm
なのに
なのに怪我のせいで前に倒れ込んだ
sm
彼は視界の中にいるのに
届かない
痛みなんてどうでもよくて
ただ大切な仲間との幸せが崩れていくのが怖かった
sm
br
俺の方を向きsmの居場所を指で示す赤色
指の先を見つめるとそこには倒れているsmがいた
kn
smに駆け寄って様子を確認する
sm
彼は苦しそうにして俯いた
その苦しさは、心の痛みに見えた
kn
sm
いつもの事だけれど、口数が少ないsm
いつもとはどこか違う気がした
kn
と、言葉をかける
sm
kn
sm
震える彼の手
こんなことは今まで無かったためより一層緊張感が漂う
sm
kn
それが彼の名前を口に出すとsmはひとつ頷く
nkは今、この場所にいない
話に出てくることが理解できなかった
sm
sm
kn
kn
kn
俺は彼の話を遮り力強く肩を揺さぶる
sm
smは怪我した箇所を手で抑えていた
br
俺の腕を掴んで悲痛な声で叫ぶbr
kn
頭の中がぐちゃぐちゃになる
俺はどうすればいいか分からなかった
br
br
kn
どうしてだろう
どうして彼はこんなにも頼りになるのだろう
俺は一方的に人を苦しめてしまうだけなのに
きっとnkが出ていったのも...
俺のせいだ...w
コメント
2件
なんで神なんだよッ…心爆破した…((え
ぶるーらいとさんの作品全部面白すぎて泣く…