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風太郎と五つ子の2度目の人生

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風太郎と五つ子の2度目の人生

第1話 - 風太郎と五つ子の2度目の人生

151

2022年03月19日

#コメディ

#少し恋愛

笹氣雄輔

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151

笹氣雄輔

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俺はある五人の家庭教師だった

その五人は五つ子でなんと全員バカときた

最初はほんとに苦労したもんだ

でも、アイツらの信頼に貰えて

ようやく、家庭教師として第一歩を踏み出せたんだ

アイツらには5人で笑っていて欲しい

でも、俺という異聞者が現れたせいで

あの五人の絆は壊れて言った

俺は五人全員に告白を受けた

返事はまだいいって言ってな

そして、アイツらは俺の目の前でも、醜い争いを始めていた

嫉妬、憤怒、罵倒

俺はこの関係を…五人の絆を崩してしまった

だったら…俺はアイツらの目の前から…

いや、違う

死ねばいいんだ

そして、俺は身を投げた

体は空中に浮かび

頭を真っ逆さまにして

俺は死ぬ前にどうやらあの五人の名前が頭に遮った

一花

二乃

三玖

四葉

五月

幸せになれよ

ガバッ！！

風太郎

はぁ…はぁ…

風太郎

なんだ…夢か…

風太郎は目を覚ました

風太郎

またあの夢…

風太郎

何度見ればいいんだろうな…

そういうと風太郎は隣で寝ているらいはを起こす

風太郎

らいは、起きろ

らいは

んぅ…もう朝なの…？

この世界のらいははとても寂しがり屋で

おれが帰ってくると必ずくっついて来る

らいは

おはよう〜お兄ちゃん

風太郎

おう、おはよう

らいは

今日は早く帰って来れる…？

風太郎

今日は午前授業でお昼食べてから帰ってくるからな

らいは

ほんと！？わーい！！！！

無邪気に喜ぶらいは

まぁ、寂しい気持ちもわかる

なんせ、母親が居ないからな

らいは

朝ごはん作って来るね！

風太郎

おう

俺は一度死んだ

ただ、こうやってまた生きている

どうやら俺は…また上杉風太郎として

生き返ってしまったようだ

ただ、あの世界と違うところと言えば

ピンポーン

らいは

はーい！！

ガチャッ

竹林

おはよう〜らいはちゃん！

らいは

おはよう！竹林さん！！

竹林

風太郎も、おはよう！

風太郎

おう…おはよう

竹林が俺に好意を寄せているという事だ

風太郎はこの後らいはが作ったご飯を食べて、竹林と登校していた

竹林

ねね、今日転校生来るんだって！

風太郎

そ、そうなのか？

竹林

そうだよ〜！

竹林

どんな子が来るんだろうね〜

竹林

あ、女の子なら風太郎は接触禁止ね？

風太郎

ど、どうして？

竹林

風太郎の事好きになるかもしれないじゃん

風太郎

ねぇだろ

竹林

だったらもうその子は見る目ないね

風太郎

全く…なんで俺なんか好きになってんだ？

竹林

それは…風太郎がとてつもなくかっこよくて…優しいからだよ/////

風太郎

俺は別に…

竹林

ううん…風太郎は私をあの時助けてくれたじゃん

風太郎

あぁ…お前が誘拐されそうになった時か

竹林

あの時風太郎が尾行してて警察と一緒に来てなかったら

竹林

私は今頃…

風太郎

俺はただ…お前が助けを求めてたから助けた

風太郎

それに…

竹林

それに？

風太郎

お前が居ないと…寂しいし…

竹林

（何このギャップ萌はァ！！！！）

竹林

（え、何この子！ツンデレなの！？）

竹林

（もう可愛くてかっこいいってなんなの〜！？！？）

いや…知らない

風太郎

（転校生ってことは…）

風太郎

（アイツらだよな…）

風太郎

（俺はもう決めたんだ…）

風太郎

（この世界では…アイツらには関わらない…）

風太郎

（おれが居るから…）

風太郎

（今日の昼は教室で食べよう…）

そう対策する風太郎であったが…

それは無意味となる

お昼時

風太郎

さて…計画通り、今日はここで…

竹林

ダメだよ！？

竹林

今日は食堂で食べるって約束したじゃん！

風太郎

いやでも…

竹林

ほら！！早く来る！！！

そう言うと竹林は風太郎にの腕を引っ張った

食堂

風太郎

（なんで来ちまったかね〜…）

竹林

私、野菜炒め定食を1つ！

風太郎

（俺の隣で呑気に注文するよこの子…）

竹林

風太郎はは何にするの？

風太郎

…まぁ、俺はいつもの奴を…

竹林

あ、焼肉定食だっけ？

風太郎

まぁ、そうなんだが…

風太郎

すいません、焼肉定食焼肉抜きで

竹林

またぁ！？

竹林

そんなもので栄養保てると思うの？

風太郎

現に保ててるだろ

竹林

もう…私のお婿さんになるのに〜…

風太郎

誰が決めたんだ！？

竹林

ほら、あそこの席に座ろうよ！！

風太郎

あ、あの席って…

その席は五月と初めて会った席である

風太郎

も、もっと別な席があるはず…

竹林

何言ってるの？その席しか空いてないし、というかお昼食べたら帰れるじゃん！

風太郎

まじか〜…

竹林

ほら、早く！

風太郎

へいへい…

風太郎はその席に座った

風太郎

（これは不味いぞ…）

風太郎

（こうなったら先手必勝でトイレに…）

五月

相席よろしいでしょうか？

風太郎

（来ちゃったァ！！！！！）

竹林

うん！いいよ〜！！

風太郎

（そこは拒否れやぁ！！！）

五月

ありがとうございます！

五月

では…

五月

お隣失礼します

そう言うと五月は風太郎の隣に座った

風太郎

（ええぇぇぇぇぇぇ！？！？！？）

竹林

な、なんで風太郎の隣に…？

五月

いえ、理由などないですが？

竹林

普通…初対面の男の人の隣に座らないよね？

五月

そうでしょうか？

風太郎

（なんだ…この雰囲気）

五月

そもそも私が彼の隣に座ろうが何しようが、私の自由だと思いますが？

竹林

グッ…確かにそうだけど…

五月

なら、大丈夫ですね

竹林

（この女の子…いけしゃあしゃあと風太郎の隣に座ってぇ〜！！！！）

竹林

（仕方ない今だけは…風太郎の彼女として、私が風太郎の隣に座る戦法にしよう！！！）

竹林

（まぁ…別に今だけじゃなくてもいいんだけどね/////）

五月

では、いただきまs

竹林

ちょっと待とうか

五月

まだ何か？

竹林

やっぱり風太郎の隣に座るのはダメ

五月

それは貴方が決める権利はないと思いますが？

竹林

あるもん

五月

それは何故ですか？

竹林

だって私、風太郎の彼女だもん

風太郎

（何言ってんのこの子はァ！！！！）

五月

……

竹林

普通自分の大事な彼氏がさ、別な女の子と隣で一緒に食べてるんだよ？

竹林

そんなの見過ごせるわけないじゃん

風太郎

（やべぇ…お腹キリキリしてきた…）

竹林

ね？だから、そこの席私と交換しようか？

風太郎

（話だいぶ変わってきてるし！）

五月

…どうやら…この世界は何かが違うようですね（ボソッ）

風太郎

（ん？こいつ今なんつった？）

五月

だからといって…私達五つ子が…こんな女に負ける事はないですけどね…（ボソッ）

五月

ようやく…会えたんですから…（ボソッ）

風太郎

（さっきから何言ってるか分からねぇ…）

五月

そうですか…彼女さんでしたか

竹林

そうそう！だから、早くどいて欲しいな〜

五月

いいえ、どきません

竹林

はぁ！？！？

五月

あなたは分からないかもしれませんが、私はこの席も、彼の隣を退くことも一切ないでしょう

竹林

なんでかな〜？

風太郎

（竹林…もう怒ってるよ…）

五月

理由などありません

竹林

…まぁいいや

竹林

今日だけは許してあげるよ

五月

そうですか

竹林

でもね、一つだけ言っとくね？

竹林はそう言うと五月の耳にこう囁いた

竹林

私の風太郎に気安く近づくんじゃねぇよ…アホ毛女（ボソッ）

こういってきた

五月

……

五月

…では、私も一つだけ貴方に言いたい事があります

五月は竹林の耳元でこう囁いた

五月

貴方ごときが風太郎の彼氏とか…ほざくんじゃねぇよ…（ボソッ）

こう言ったのであった

竹林

ふふふふ…

五月

あはははは…

風太郎

（怖いな…なんか怖いよ！！！！）

女ってのは…怖いんだよ

五月

（モグモグ…）

風太郎

（相変わらずよく食うな…）

五月

（モグモグ…）

風太郎

（こいつの食ってる姿…前々から思ってたけど…可愛いな）

五月

（チラッ）

風太郎

（あ、こっちみた）

五月

（ニコッ！）

風太郎

（なんで笑ったんだ？）

風太郎は少し疑問に思った

五月ってこんなんだっけ？

んで、五月の心の中と言うと…

五月

（もう…そんなに見つめないでくださいよ〜/////）

五月

（これから毎日じっくりと顔を見られるんですから）

五月

（もう前の世界みたいな事はさせませんよ、風太郎）

五月

（あの時…私達は…）

回想

風太郎が自殺した数時間後

一花

あれ…今日家庭教師の日だよね？

二乃

珍しいわね…アイツが遅れるなんて

三玖

結構時間が経ってる…

四葉

何かあったんでしょうか？

五月

本当に心配です

一花

ちょっと電話してみるね

一花はスマホを取り出した

一花

自殺って…

一花

なんか嫌なニュースだな…

二乃

一花〜早く電話して〜

一花

わかってるよ〜

三玖

…私テレビ見る

三玖はテレビをつけた

やっていたのはニュース番組だった

三玖

色んなニュースやってるね

二乃

ほんとにそうね〜

そして、あのニュースが流れてきた

ニュースキャスター

速報です！

ニュースキャスター

男子高校生がマンションの屋上から飛び降り自殺をした模様

ニュースキャスター

病院に運ばれましたが、既に死亡されている事が確認されました

三玖

自殺…

二乃

さっき一花も言っていたわ

ニュースキャスター

自殺した男子高校生の名前は…

上杉風太郎 18歳

二乃

…え？

三玖

う…そ…

すると、五月の電話が鳴った

五月

はい、もしもし…

マルオ

『五月君か、今すぐ5人全員で病院に来たまえ』

五月

どうして…ですか？

マルオ

『上杉くんが…自殺して亡くなったよ…』

マルオ

『ニュースでもうやってると思うが…』

五月

そ…んな…

一花

どう…して…

四葉

あ…あぁ…

五人は何故？どうして…

そんな想いをひめながら…病院へと向かった…

病院内

マルオ

ようやく…来たか

一花

フータロー君は…？

マルオ

…慰安室だ

マルオ

案内するよ…

五人は慰安室へと案内された

慰安室前

マルオ

…みんなで上杉くんの顔を…見てきなさい

五人は慰安室に入った…するとそこには

勇也

風太郎…どうして…

らいは

お兄ちゃん…置いてかないでよ…

らいは

なんで自殺なんかしちゃったの…

らいは

なんで…相談してくれなかったの…

らいは

やだよ…やだよォ…

らいは

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！！！
おにちゃぁぁぁん！！！！！！

泣き叫ぶらいはと風太郎のお父さんがいた…

どうして…なんで…

五人は悲しみと風太郎を救えなかった悔しさとそれに気づけなかった自分達を恨んだ

そして、風太郎の顔をみた…

風太郎の顔は…笑っていた…

まるで…誰かの幸せを願うかのような…

それは多分らいはちゃんや風太郎のお父さんの事なんだろうと思っていた

ただ…マルオはこう言った…

マルオ

彼は死ぬ前に君達五人の幸せを願って…自殺をしたらしいんだ…

マルオ

そして…上杉くんはらいはくんや勇也に手紙を書いて…

勇也

それ以上言わないでくれ

勇也

俺だってこの状況を受け入れていられてねぇんだ

勇也

大事な息子失ってそう簡単に立ち直れる訳ないだろ…

マルオ

すまない…

勇也

わかってくれりゃいい…

風太郎のお父さんはショックを受けている

風太郎から聞いていたが…普段は泣かないと聞いてる

そんなお父さんの目は泣きべそがびっしりと着いていた

誰より一番風太郎を気にしていた

そうして、唯一の1人息子だった

男同志で語った事も多いだろ

風太郎…なんで自殺なんかしちゃったの？

こんなに家族や私達を悲しませて…

もう私達…どうすればいいの…

もう君なしじゃ…生きていけないのに…

こんな世界で生きていけないよ…

そっちに行きたい…

風太郎の声…風太郎の顔…風太郎の手…

また…触ったり…聞いたり…一緒に喋りたいよ…

風太郎…

愛してるよ…

らいは

…お兄ちゃん

らいは

これから…どうすればいいの…

らいは

お兄ちゃんがいない生活なんて…ヤダよ

勇也

…なぁ風太郎

勇也

俺よ…お前に喋ってないこと…まだあるんだよ

勇也

もっとさ…父親らしい事してやりたかったよ

勇也

借金返したら…お前とらいはと3人で、
楽しい所行きたかったよ…

勇也

お前が自殺して…それで保険金入ってきて…それで借金返せってか…

勇也

お前が死んだ金で借金なんか返したくねぇよ！！！！

勇也

風太郎！！！！

勇也

頼むから…戻ってきてくれよ…

マルオ

……

マルオ

…すまないが…時間だ…

マルオ

これから…上杉くんの遺体を運ぶ…

マルオ

皆は…私の部屋で待っててくれ…

マルオはそう言うと、風太郎の遺体を運び出した

そして、皆はマルオの部屋もとい医院長室へと向かった

勇也

……

らいは

うぅ…グス…

一花

……

二乃

……

三玖

……

四葉

……

五月

……

勇也

…なんであいつは…自殺ていう道を選んじまったんだろうな…

勇也

家族で悩み事は無しなのによ…

一花

…

二乃

…もっと私達が…ちゃんとしれてば…

勇也

いいや…五つ子ちゃん達は悪くねぇよ…

勇也

あいつに…なんもしてやれなかったな…

勇也

今頃…フータローは自分の母親に逢えてるといいな…

らいは

うん…

三玖

…フータローのお母さん…？

勇也

…あいつ言ってねぇんだな

勇也

あいつがまだ5歳の頃…俺の妻はな…病気で亡くなってんだ…

勇也

まだらいはが赤ん坊の頃だったな…

四葉

…なんでそんなに大事な事を…言わないで…

勇也

あいつは母親を亡くしてから…墓参り行ってねぇんだよ…

勇也

いや…行けなかったんだな…

五月

それは…どうしてですか…？

勇也

…認めたくなかったんだろうよ

勇也

自分の母親が死んだことを…

勇也

時々夜中ぐらいに泣き声が聞こえてくるんだ…

勇也

『ごめんな…母さん…』って

一花

…寂しかったんだろうな…

勇也

だから今頃母さんに逢えて…色々話してると思う…

勇也

多分五つ子ちゃん達に話さなかったのは、余計な心配をさせたくなかったからじゃねぇかな

勇也

五つ子ちゃん達も母親を亡くしてる…

勇也

風太郎よく言ってたんだ…

勇也

『あいつらもよ、母親亡くしてんだとよ』

勇也

『多分…俺より辛い思いをしてるんだ』

勇也

『あいつらは…それを乗り越えたんだ』

勇也

『あいつらは…俺より強い』

勇也

『多分だけど…あの五人の絆は…誰にも崩せねぇと思う』

勇也

『あいつらは…5人で一つだからな』って

勇也

よく…笑いながら…言ってたんだよ…

勇也

だから…なんで自殺しちまったんだろうなぁ…

勇也は泣いていた…

一花

ふーたろー君…

一花

なんでそんな大事な事も言わないで…

一花

自殺なんてしちゃったの…？

一花

まだ…フータローくんに勉強教えて貰いたいよぉ…

二乃

うぅ…

三玖

うっ…

四葉

グスっ…

五月

…うぅ

ガチャ…

マルオ

…泣いているところ申し訳ない…

マルオ

実は…上杉君の知り合いが今来ている…

勇也

後にしてくれ…

マルオ

…彼が言うには…上杉君の遺言があるそうだ

勇也

…そうか…

マルオ

連れてくるかい？

勇也

…頼む

マルオ

わかった…

マルオは風太郎の知り合いを連れてきた

洋介

失礼します…

勇也

君は…風太郎の小学校時代の…

洋介

お久しぶりです…勇也さん

洋介

実は…風太郎からビデオレターを渡されまして…

勇也

そっか…

洋介

ごめんなさい…あの時俺が止めてれば…

勇也

いや、洋介君は悪くないだろう…

洋介

でも…あの時俺が止めてれば…

勇也

いいんだよ…仕方ない…

洋介

…とりあえず、これ、みなさんで見てください…

洋介

それと…五つ子の皆さんは絶対に見てください…

洋介

…俺はこれで失礼します…

洋介は立ち去った

マルオ

取り敢えず…再生しよう…

マルオさんはビデオを再生した

風太郎

『えっと…赤いランプが着いたら…録画が開始されてる…』

風太郎

『…ん？もうこれ録画されてんだな』

風太郎

『はぁ…よく分からん』

風太郎

『えっと…みんなコレ見てるか？』

風太郎

『これを見てるって事は…まぁ、俺はこの世に居ないって事だ』

風太郎

『まず、親父、最後の最後まで迷惑かけて申し訳ない』

風太郎

『勝手に死ぬ息子を…許してくれ』

風太郎

『思えば親父には…なんもやってやれなかったな』

勇也

んな事ねぇよ…

勇也

お前が生きてるだけで…俺は幸せだったんだよ…

風太郎

『まぁ…最初で最後のプレゼントを棚に入れといたから…あとで見てくれ』

勇也

馬鹿野郎…お前の手で…渡してくれよォ…

風太郎

『次はらいは』

風太郎

『不甲斐ないお兄ちゃんでごめんな？』

風太郎

『お前にはいつも苦労ばかり掛けてるな』

風太郎

『お前が頑張ってるとな…俺も頑張ろうと思えたんだ』

風太郎

『いつも美味しいご飯…ありがとな』

らいは

不甲斐なくないよ…

らいは

いつもお兄ちゃん帰ってくると…私嬉しかったんだよ？

らいは

だから…帰ってきてよ…

風太郎

『らいはが欲しがってたものを実は買っておいたんだ…』

風太郎

『親父の事…頼むな』

らいは

今私が欲しいのはお兄ちゃんだよ！！｡ﾟ∵･(ﾉД`)∵ﾟ｡うわああん

風太郎

『それと、借金は全部返済しておいた』

風太郎

『これからは不自由なく暮らして欲しい』

風太郎

『幸せになってくれよ』

勇也

なんでお前が全部返済してんだよ…

勇也

俺の借金なのによ…

勇也

…なんでだよォ！！！！

らいは

わぁぁぁぁぁぁん！！！！！

2人は…涙が枯れるぐらい泣いていた…

風太郎

『次はバカ五人と行くか』

風太郎

『まずは一花』

風太郎

『お前にはいつも振り回されていたな』

風太郎

『片付けも出来ねぇわ、悩み事は全部1人で押し込むわ、作り笑いするわ、学校辞めるとか言うわで』

風太郎

『でもまぁ、中々楽しかったな』

風太郎

『最近女優の方も上手くいってるみたいだな』

風太郎

『お前の活躍…見守ってる』

風太郎

『頑張れよ』

一花

最後ぐらい褒めてよ…

一花

勉強も出来なくて、片付けも出来ないんだよ？私

一花

だから…まだ君が必要なんだよ！！！！

一花

居なくならないでよぉ…

風太郎

『まぁ、なんだ、お前に合うプレゼントをお前の部屋の何処かに置いといた…後で探してくれ』

風太郎

『俺のセンスだから、大女優様に似合うかはわからんからな？』

風太郎

『期待すんなよ？』

一花

君から貰えるものは、全部嬉しいよ…

一花

センスなんて、関係ないよ！

一花

だから…お願いだから…君の手で渡して！！！

一花

フータロー君！！！！！！！

一花

やだよォ…やだよォ！！！！

一花は泣き崩れた

風太郎

『次は二乃』

風太郎

『お前には、最初はめちゃくちゃ苦労ばかり掛けさせられたな？睡眠薬飲まされたり、勉強やんなかったり、反抗ばかりして、五月と喧嘩して、家出して、でもまぁ、その後は仲直りして積極的に勉強にも参加するようになって、俺は嬉しかった、正直告白された時は驚いたが、内心嬉しかった、ありがとよ』

二乃

何…言ってるのよ…

風太郎

『お前は家族が傷ついた時は率先して怒る、凄いやつだな…そんなお前にもプレゼントを贈っといた、お前の大好きな場所にある、探してみてくれ』

二乃

なんで…なんでその言葉を直接言ってくれなかったのよ…

二乃

なんで…なんでよぉ…

二乃

フー君の声が聴きたい…ずっと聴きたい…

二乃

お願い…戻ってきて…

二乃

戻ってきてよぉ！！！！！

二乃はもう限界だった…

風太郎

『後は…料理が美味かった』

風太郎

『また…食べる時が来たなら…お前の手料理食べてぇよ』

二乃

いつでも…食べさせて…やるわよ…

二乃

フー…君…お願い…帰ってきてよぉ…

二乃はもう…言葉が出ないほど泣いていた

風太郎

『次は三玖だな』

風太郎

『最初はビビったぜ、いきなり警察に電話かけようとしやがって、でもまぁ、それもいい思い出だったぜ』

風太郎

『お前が歴史や戦国時代が好きと聞いた時は少し驚いたが、すぐに気が合いそうって思ったんだ、ただあの時は一本取られたな笑、だからあの時少し悔しくて、図書館でその意味を調べたんだよ』

風太郎

『だから、あの時お前と打ち解けてとても嬉しかった』

風太郎

『お前へのプレゼントは、お前にゆかりがある所に置いといた』

風太郎

『それと、三玖の料理も美味かった』

風太郎

『ありがとう、三玖』

三玖

フータロー…やだよ…

三玖

いなく…ならないで…

三玖

まだ…フータローにお礼…してないよ

三玖

フータロー…なしじゃ生きていけないよ…

三玖

やだよぉぉぉ…

三玖

フータロー！！！！！！！

三玖

帰ってきて…！

三玖は涙を流し…フータローの手を握っていた

風太郎

『次は四葉だな』

風太郎

『お前はまず、運動がとてつもなく上手い、そして、勉強もできないバカだでも、お前と6年前出会ってなかったら、俺は俺じゃなくなってただろう…だから、お前にはとても感謝しているんだ…』

風太郎

『だからありがとう…』

風太郎

『お前にもプレゼントを用意しているんだ、場所は俺とお前の思い出の場所だ、ある人に預かってもらってるからその人に言ってくれ…』

四葉

どう…して…

四葉

私が…6年前君と会ってる事を…知ってるの…？

風太郎

『あぁ〜…俺の予想だと四葉は今なんで6年前の事を覚えてるのか、って疑問に思ってるはず…』

風太郎

『俺は…最初に食堂で会った時に…本当は気付いてた…』

風太郎

『だから…お前が俺に気付いてるかどうか…分からなかった…』

風太郎

『だから…言えなかった…』

風太郎

『本当に…ごめん…』

風太郎

『お前との約束は…俺はあの世に言っても…守るからな…』

四葉

私も…あの時…君だって気付いてた

四葉

けど、勉強も出来ず何も変われなかった私に…正体を明かす事が出来ながった…

四葉は泣きながら言う

四葉

だから…だから…

四葉

このまま正体を明かさないで…君の幸せを…風太郎君の幸せを願って勉強を教えて貰えてれば…私は幸せだった…

四葉

でも…あの時…私に勇気があれば…

四葉

こんなに後悔しなくても良かったのに…

風太郎

『俺を変えてくれてありがとう…』

風太郎

『四葉』

四葉

お礼なんて言わないで風太郎君…！！

四葉

君が生きていないと…意味がないからだから…戻ってきてよぉ！！！！！

四葉はその場で崩れ落ち…泣いていた

風太郎

『次は五月だな』

風太郎

『お前が五つ子の中で1番最初にあったな…』

風太郎

『最初は驚いたよ…いきなり初対面相手に勉強教えてくださいって言うもんだから…あの時は戸惑ったわ笑』

風太郎

『でも、お前の勉強の意欲、そして母親のように教師になる…』

風太郎

『誰がなんと言おうと、お前は立派な夢を持ったな…』

風太郎

『どんなことが有ろうと…挫けるんじゃねぇぞ？』

五月

貴方がいなければ…私の事は誰が見るんですか…

五月

上杉君がいなければ…私はロクに勉強も出来ないんですよ…？

五月

そんな人間に立派とか…挫けるなとか…言っちゃダメですよ…

五月は涙声で話していた

五月

だから…私は貴方がいないと…何も出来なくなってしまったんです…

五月

だから…だから…

五月

居なくならないでください！！

五月は我慢できなくなり…泣いていた

風太郎

『お前にも贈り物がある』

風太郎

『ある人にそれを渡しておいた』

風太郎

『その人から受け取ってくれ』

風太郎

『思えば、お前と出会ってなければ、五つ子と出会う事も無かったと思う…だから…お前と出会えて良かった』

風太郎

『五月…夢を叶えてくれよ』

五月

夢を叶えた姿を貴方に見てもらいたかった…

五月

貴方に頑張ったなって褒めて貰いたかった…！

五月

でも…上杉君がいないと…意味がないじゃないですか！！！！

五月

どうして…自殺なんてしたんですか！！！！！！

五月

戻ってきてください！！！上杉くん！！！！！

五月は、泣き崩れていた

風太郎

『最後に…お前らと出会えて良かった…お前らと過ごせて楽しかった…』

風太郎

『親父…らいは…勝手に死ぬ俺を…許してくれ…』

風太郎

『お父…いや、マルオさん』

風太郎

『親父とらいはの事…お願いします』

風太郎

『…さよなら』

映像はここで終わった…

そして、現在

五月

（みんな…あのあと絶望に落ちかけましたが…貴方が残したプレゼントのおかげで…最後まで生きました）

五月

（だから…何故この時代に戻って来たのかは謎ですけど…）

五月

（でも、もう一度貴方と…）

風太郎

あの…

五月

は、はい！？

風太郎

そろそろ食堂出ないと…

五月

あ、すいません！！

五月

すぐ食べますね！！！

五月は、急いで食べ始めた

風太郎

（相変わらずの食いっぷり…変わらねぇなこいつ…）

風太郎

（ん？こいつヘアピンなくね…？）

風太郎

（こいつのトレードマークが消えてるだと…！？）

風太郎は気づいた

風太郎

（な…なんで…）

風太郎

（なんであの時あの人に渡したプレゼントを…こいつが付けてんだ！？！？）

そう、五月が着けてたのは…

あの星型ヘアピンではなく…

風太郎が送った指輪だった…

風太郎

（なんでだ…なんでだ！！！）

風太郎

（あれは…あの5人に送った指輪…）

風太郎

（なんでこの世界の五月が持ってるんだ！！！！）

竹林

あれ…指輪してるんだ…

五月

えぇ…まぁ…

竹林

余程大事な人から貰ったんだね！

五月

えぇ…本当に…この世界で本当に大事な人から貰いました

五月

だから…肌身離さず付けてるんです

竹林

へぇ〜…

竹林

（じゃあなんで…風太郎の隣に座ったんだろう…？）

五月

あ、何か勘違いしてるかも知れませんが、これは小学校の修学旅行の時に貰ったのです

竹林

へ…？

五月

確か…五年前ですかね…

風太郎

（嘘だ…だってそれは…）

風太郎

（その指輪は…）

風太郎

（俺がお店の人に頼んで…オリジナルで作ってた貰った指輪…）

竹林

五年前って…そんな前に？

五月

えぇ…

五月

そんな事より時間は大丈夫ですか？

竹林

あ、やば！！！

竹林

とりあえず…宣戦布告として受け取っておくよ！！！！

竹林

ほら、風太郎行くよ！！！

風太郎

あ、あぁ…

五月

では、また後で*˙︶˙*)ﾉ"

風太郎と竹林は食堂を出た

五月

……

ピリリリリリリ

五月

はい、もしもし

一花

『あ、五月ちゃん〜』

一花

『フータロー君いた？』

五月

えぇ、いましたよ

五月

ただ、異分子がいました

一花

『異分子ね…』

一花

『名前は？』

五月

竹林さんですよ

五月

ほら、風太郎の葬式にいた

一花

『あぁ、フータロー君の自称幼馴染か…』

一花

『その人はフータロー君の事異性としては見てなかったはずだよ？』

五月

それが…この世界では、違かったです

一花

『チッ…めんどいなぁ…』

一花

『まぁ…いいや』

一花

『彼は私達の婚約者で、家庭教師だから、自称幼馴染なんて、敵じゃない』

五月

まぁ、ですね

五月

ただ、外壁を埋められてたら
少しまずいですけどね

一花

『どういう事？』

五月

まるで、家族ぐるみの付き合いがある雰囲気なんですよ

一花

『チッ…厄介だなぁ…』

一花

『まぁ…とりあえず明日私達4人は転校だから、フータロー君の事頼んだよ』

五月

って言われても…今日午前中だけなんで…私紹介されて終わりですよ

一花

『…そうだった』

まだ少しおバカだった2人

風太郎side

風太郎

（連絡事項終わったら即刻帰宅しよう…）

ピリリリリ

風太郎

ん？らいはか…

風太郎

もしもし？

らいは

『お兄ちゃん！うちの借金無くなるかもしれない！！！』

風太郎

（…きたよ）

らいは

『どうしたの？』

風太郎

え、いや！

らいは

『変なお兄ちゃん』

風太郎

んで、その話本当か？

らいは

『うん！』

らいは

『なんかね、お父さんの話によると、家庭教師のお仕事だって！！』

風太郎

へぇ〜…家庭教師…

らいは

『お兄ちゃん頭いいし、いいんじゃない？』

風太郎

まぁ…確かに…

らいは

『それと、まだ帰って来ないの…？』

風太郎

いや、連絡事項を聞いたら帰るぞ

風太郎

だから、いい子で待ってろよ？

らいは

『うん！！！』

らいは

『それじゃ、また後でね！！！！！』

風太郎

あぁ、また後でな

らいはside

らいは

お兄ちゃんまだかな〜

らいは

そういえば、このバイト募集の紙おかしいな…

らいは

だって…学年1位で、愛がある人って…

らいは

どういう事なんだろう…？

らいは

お父さん…なんでこれお兄ちゃんに紹介しとけって言ったんだろ…

バイト募集採用人数1人募集内容学年1位で、愛がある人それと、最後まで役目を果たす人もしこれに当てはまる人がいるならばこの番号に電話を 080-×××-〇〇〇

風太郎side

風太郎

時間ギリギリだな…

竹林

風太郎何してたの！？

竹林

早く席付かないと！！

風太郎

お、おう

ガラガラ

先生

うし、今日は午前授業だからこれで終わりだが…

先生

今日は転校生を紹介しよう！

生徒A

え！？まじですか！！！

生徒B

おぉ！！！

生徒C

先生！！！転校生ら男の子ですか！？

先生

いや、女の子だ！

生徒A

来たァ！！！！！！！

生徒B

うっしゃぁ！！！！！！！

先生

それじゃ、入ってくれ！

そして、入ってきたのは…

風太郎

（まぁ…ですよね…）

五月

失礼します！

先生

今日からこの高校に入ってきた

先生

中野五月だ

先生

さ、みんなに一言

五月

中野五月です。
よろしくお願いします

先生

それじゃあ…席は…

先生

上杉の隣だな

風太郎

（嘘だぁ！！！！！！）

五月

はい！

そして、五月が風太郎の隣へと座る

五月

よろしくお願いします、上杉君

風太郎

お、おう…よろしく…

竹林

（な、よりによって風太郎の隣！？）

五月

（ふふっ）

先生

はい、という訳で連絡事項も終了したので、今日は解散！！

先生がそう言うと、五月の所に生徒が群がる

生徒A

学校案内してあげるよ！

生徒B

勉強分からなかったら俺が教えるよ！！！

生徒C

五月ちゃん！！LINE交換しようよ！！！

しかし、五月は

五月

いえ…隣の彼から全て教えて貰うので大丈夫です

風太郎

（俺かよ！！）

生徒A

上杉にか…

生徒B

まぁ…学年1位だし、大丈夫だろ

生徒C

それじゃ、上杉君、よろしく〜！！！

風太郎

え、え！？

五月

では、今から案内お願いしますね？

風太郎

あ、はい

竹林

(｡･ˇ_ˇ･｡)ﾑｩ…

学校案内

風太郎

んで、ここが図書室で

風太郎

んで、この先が保健室

風太郎

それで、反対側に職員室があって…

五月

…

竹林

…

風太郎

（なんで俺挟んで睨み合ってんの…）

五月

…何故貴方が付いてくるんです？

竹林

学校案内1人じゃきついでしょ？

竹林

だから来たんだ

五月

私は上杉君にお願いしたんです

五月

別に貴方に頼んでません

竹林

でも、どっちにしろ、帰り一緒だし、別にいいじゃん

五月

…私は違いますが？

竹林

別に貴方じゃないもん

竹林

風太郎と一緒なの

竹林

だからちょうどいいでしょ？

五月

…何がいいんでしょうか？

風太郎

あのよ…

風太郎

俺挟んで喧嘩はやめてくれ…

五月

あ…ごめんなさい…

風太郎

（女の喧嘩って…怖ぇ…）

そして、学校案内が終わった

風太郎

それじゃ、また明日な

五月

はい、また明日…の前に…

風太郎

ん？どした

五月

（どうせ家庭教師になり教わりますが…とりあえずここは…）

五月

私に勉強教えてください！！

五月

私は勉強が出来なくて…だから…あの…

風太郎

別にいいぞ

五月

ほ、本当ですか！？！？

風太郎

（まぁ、前の世界は一応こいつは教師を目指してたんだよな）

風太郎

（家庭教師とは行かなくても、最低限は教えられるはずだ）

風太郎

（関わり持たねぇとか言っときながら結局こうなるのな…）

五月

そ、それじゃあ明日からお願いします！！！！！！

風太郎

わかった、よろしくな

五月

それじゃあ！また！！

五月は走って行った

風太郎

さて、帰るか

竹林

…ねぇ、大丈夫？

風太郎

あ？何がだ？

竹林

あの子に勉強教えるんでしょ？

竹林

私が言うのもあれだけど…

竹林

大変だよ？

風太郎

心配どうも、先生

竹林

もう…やめてよ/////

風太郎

でも、大丈夫だ

竹林

そ…風太郎が言うなら別にいいけど…

竹林

でも！！何かされたら私に言うんだよ！？いい！？！？

風太郎

わかったよ

竹林

それじゃ、私こっちだから！

竹林

また明日ね！

風太郎

あぁ、明日な！

風太郎

しかし…あの指輪はやっぱり…

風太郎

いや…きっと気の所為だな

風太郎

…つうか家庭教師どしよ

風太郎

まぁ…とりあえずらいはと遊びながら考えますか

ガチャ

風太郎

らいは帰ったぞ〜

らいは

おかえり！！お兄ちゃん！！！！

らいは

待ってたよ！！！！！

マルオside

マルオ

…まさか戻って来れるとは…

マルオ

……

ピリリリリリリ

マルオ

…一花君か

マルオ

もしもし？

一花

『あ、お父さん？ちょっといいかな？』

マルオ

なんだい？

一花

『私達さ、家庭教師が欲しいんだ』

マルオ

ほう…

一花

『タダの家庭教師じゃなくて
私達の事をよく見てくれて、愛してくれる人がいいの』

マルオ

それは、上杉風太郎君かい？

一花

『…まさかお父さんも？』

マルオ

どうやらその様子だと…一花君達も戻って来たみたいだね

一花

『うん！』

マルオ

何故戻って来れたかはどうでもいいが…ちょうど勇也に連絡しようと思ってね

一花

『勇也…？』

マルオ

上杉君のお父さんだ

一花

『あぁ！！』

一花

『あの金髪の！！』

マルオ

そうだ

一花

『へぇ〜…お父さんもフータロー君の事、認めてたんだ〜！』

マルオ

まぁ…彼以外務まらないだろう

マルオ

君らの家庭教師など

一花

『そんなの当たり前じゃん！！』

一花

『次はあんな事させない』

一花

『フータロー君は、多分私達が醜い争いをして、自分が居るからこうなったって思って自殺したと思う…』

マルオ

やはりそうか…

マルオ

…彼に物凄い悩みと負担を抱えてしまったんだね

一花

『でも…私達はフータロー君以外愛せないし、結婚もしたくない』

一花

『だから…お願いお父さん』

マルオ

分かってるよ

マルオ

何がなんでも必ず君達の婿にさせてみせる…

マルオ

僕も、彼以外君達を任せられないしね

一花

『ありがとう！』

一花

『それじゃ、お願いね！！』

プツッ

マルオ

上杉君…今度こそ君は…

マルオ

私の義息子になって貰うよ…

マルオ

とりあえず勇也に、連絡だ

プルルルルル

勇也

『もしもし？』

マルオ

上杉かい？

勇也

『おめぇから電話なんて、珍しいな！！！！』

マルオ

あぁ、用があってね

勇也

『おう！どした？』

マルオ

君の息子に家庭教師を頼みたくてね

五つ子side

五月

ただいま戻りました〜

一花

おかえり五月ちゃん〜

五月

一花早速ですが…

一花

大丈夫だよ、みんな居るから

五月

ありがとうございます

五月は学校であった事を話した

一花

やっぱし厄介だね…その自称幼馴染

二乃

チッ…フー君は私達のものなのに

四葉

どうします？消しますか？

二乃

それが一番いいけど、フーくんが悲しむわ…

三玖

フータローが傷つく姿は見たくない

四葉

でもこのままって訳にも行かないよ？

五月

大丈夫ですよ、四葉

五月

彼は明日から私達に勉強を教えるのです

五月

…一様お昼の時間は、私が教えて貰うようにしましたが

二乃

まぁ…それはいいわよ

五月

ありがとうございます！

一花

そんな事より…問題はその竹林って人だよ！！

二乃

そうね、葬式の時に来てたけど…

二乃

『私なら…風太郎を自殺に追い込む真似はしない…貴方たちが風太郎を殺した！！！』って言われた時は、ほんとにイラついたわ…

三玖

でも…事実を言われた…

三玖

だから、謝る事しか出来なかった…

二乃

…私達はフー君の前で争って彼を追い込んで…自殺まで、追いやった…

二乃

私達は…最悪な人間

二乃

でも、フー君はそんな私達にこれを送ってくれた！

二乃

この指輪を！！！！

一花

フータロー君の最後の贈り物の中に書いてあった『お前達が好きだった』って、だからこの指輪は、婚約指輪みたいなもの

一花

だから、私達は挫けず最後まで生きて、そして、死んだ

一花

でも、神様は私達を見捨てなかった！

一花

もう一度私達にやり直させるチャンスをくれた！！！！

三玖

だから今度こそは、失敗しない

三玖

フータローを傷つけない！！

四葉

この指輪に誓って…

四葉

彼を幸せにする！

五月

そして、彼を私達たちのものにする

五月

それが私達…

五等分の花嫁だから！

竹林side

竹林

…風太郎ともう一度会えるなんて

竹林

多分タイムスリップってやつだ

竹林

あの五つ子は風太郎を殺した！！

竹林

許さない…

竹林

だから…待ってて

竹林

風太郎…私が貴方を幸せにしてみせる

竹林

私が貴方の永遠の

花嫁だから！

キャラ設定

上杉風太郎過去を知ってる前の世界で自殺五つ子が幸せになる為に、指輪を送った

上杉らいは風太郎の妹前の世界より甘えん坊ブラコン気味

上杉勇也風太郎の父親前の世界と変わらない

中野一花過去を知ってる風太郎のことを愛している前の世界と同じく女優を目指している

中野二乃過去を知ってる風太郎を愛している前の世界より料理が上達した

中野三玖過去を知ってる風太郎を愛している前の世界より料理が少し上達した

中野四葉過去を知ってる風太郎を愛している前の世界より運動神経が高い

中野五月過去を知ってる風太郎を愛している前の世界より食いしん坊だが、体型は少しスリム

中野マルオ過去を知ってる風太郎を息子のように思っている前の世界より、娘達と向き合う

竹林過去を知ってる風太郎を愛している五つ子を恨んでいるただ、人を傷つけるマネはしない

次回予告

風太郎

どーも、上杉風太郎だ

風太郎

一応この作品は続けていくらしい

風太郎

さて次回は

風太郎

初めての家庭教師の授業

風太郎

そして、マルオさんとの会話

風太郎

さらに、竹林vs五つ子

風太郎

はてはてどうなるやら

風太郎

題名は

風太郎と五つ子の2度目の人生

風太郎

ってことになるらしい

風太郎

それじゃ、またな！