私、大西美沙子。
“美”って字があるけど全然美しくない。
逆にチョーブス。
突然だけど私はイジメられている。
イジメられていた…の方が正しいけど。
ある日を境にイジメられなくなったの。
今からその話をするから聞いててね。
大西 美沙子
イジメられてる頃の私には上靴がなくなったり画鋲が入ってるのは日常茶飯事
特に驚きはしないけど結構迷惑なんだよね。
大西 美沙子
女子生徒1
男子生徒1
女子生徒2
男子生徒1
男子生徒2
大西 美沙子
この時の私には勇気なんてないから泣いて教室から出て行ってた
今思えばあいつらの思うツボね
女子生徒1
男子生徒1
女子生徒2
男子生徒2
女子生徒2
女子生徒1
男子生徒2
女子生徒2
男子生徒1
女子生徒1
早坂 拓真
男子生徒2
早坂 拓真
女子生徒1
男子生徒1
早坂 拓真
今考えれば早坂くんも私のイジメのために手を貸してたのよね
あの時の私に言ったやりたい。でもあの事件のお陰でイジメられなくなったわ
放課後、いつも通り最後まで残ってたら早坂くんが声を掛けて来たわ
早坂 拓真
大西 美沙子
早坂 拓真
大西 美沙子
早坂 拓真
大西 美沙子
早坂 拓真
大西 美沙子
早坂 拓真
早坂 拓真
早坂 拓真
早坂 拓真
早坂 拓真
それだけ言って早坂くんは出て行ったわ
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
次の日上靴は画鋲もなにも入っていないまま下駄箱にあったわ
大西 美沙子
教室に入ると拍手された
男子生徒1
男子生徒2
女子生徒1
女子生徒2
女子生徒1
女子生徒2
大西 美沙子
私は呆然としたわ
でも嬉しかった。その日からイジメはなくなってみんな仲良くしてくれたの
あの時に戻りたいって今でも思うくらい
文化祭当日、私はミスコンに出たわ
そしたらなんと優勝できたの!
早坂くんやみんなの言葉は本当だったの!
私…早坂くんに告白してたの
「ミスコンで優勝したら付き合ってください」って
早坂くん、イケメンだし優しいしモテるから
ミスコンで優勝するような女の子じゃないと釣り合わないと思って
早坂くんは「いいよ」って言ってくれた
早坂くんと付き合える。凄く幸せだった。ここまでは。
私がトロフィーを受け取った瞬間頭の上から―
豚の血が流れてきた。
その時全てを察したわ。
私が魅力的な女の子なんて嘘だって。
みんなが少しの間優しくしてくれたのもこれのためだって。
早坂くんもミスコン優勝も全部全部
手の込んだイジメ。
大西 美沙子
男子生徒1
女子生徒2
早坂 拓真
女子生徒1
女子生徒2
早坂 拓真
女子生徒1
早坂 拓真
女子生徒1
早坂 拓真
女子生徒1
早坂くんは他の女の子と付き合ってキスしてた
大西 美沙子
早坂 拓真
女子生徒1
女子生徒1
大西 美沙子
早坂 拓真
早坂 拓真
女子生徒1
この瞬間私の中で何かが切れた。
大西 美沙子
生徒たち
生徒たち
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
自分でもなぜかはわからない
でもみんな血を流して倒れていった
死んでいった
大西 美沙子
???
大西 美沙子
もう1人の大西 美沙子
大西 美沙子
もう1人の大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
大西 美沙子
これが私におきたことよ
二重人格だったの
もう1人の大西 美沙子
もう1人の大西 美沙子