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いるま

結局俺ら……誰にも、愛されることなんてなかったな

LAN

…うん。

幼稚園、小学校、中学校時代。

俺とらんに、友達なんかいなかった。

らんは、その綺麗な桜色の瞳を気味悪がられ嫌われ

俺は、この生まれつきの紫髪と不良であるからという理由で嫌われ

けど、あいつらはらんだけをいじめる。

俺には勝てないってわかってるからだ。

弱い奴だけだ。

……そんならんを、日々守る。

それが、俺らの人生だ。

そんな過去があったから。

誰にも愛されなかったから。

……そんな、嬉しくもない共通点があったから…俺は。

簡単に信じ合う事が出来た。

いるま

らん、平気か?

LAN

うん、大丈夫

いるま

……ほら

手を差し伸べる。

LAN

………

その手を、お前は握って。

けど、俺の家にずぶ濡れで来た時のような。

そんな、微かな震えは…既に、収まっていた。

LAN

はは、ありがとういるま

LAN

いるまのお陰で、今こうして……前を向ける

LAN

……2人で、前を向いて歩けるんだ

いるま

……はっ、そうかよ

そう言って、俺らは…誰にも縛られずに

長い長い、道のりを

人生の終着点まで続く線路の上を…2人で歩いた。

あの夏が飽和する[シクフォニ]

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コメント

18

ユーザー

僕が愛してあげるよ(((((((

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