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ボスキと主様

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ボスキと主様

110 - 第110話 Unforgettable Memories (アンフォーゲタブル メモリーズ) (下)

♥

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2025年04月29日

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ふぁ~…んん~!

ベッドで背伸びをし、上体を起こした主は右目をこする。

ベリアン

おはようございます。
〇〇さん。
目が覚められましたか?

おはよう…。
ベリアン…。

まだ、眠気まなこで主は自身の左横に立つベリアンを見る。

ベリアン

あらあら、ボーッとしておられますね。只今、紅茶をお持ち致しますね。

そういうとベリアンは、ササッと紅茶を準備し、主へと手渡す。

ベリアン

お熱いので、お気をつけてお飲みくださいね。
〇〇さん。

うん…。ありがとう。
ベリアン。

コクッ

う~ん…。いい香り…。すっきりする。

ベリアン

そちらは、ピーチティーになります。
すっきりとした甘さ控えめで、渋みを抑えた味わいが特徴で、朝起きた時に飲まれるとリフレッシュ効果がありますよ。

ありがとう。ベリアン。
それより、ここは…。

ベリアン

宿屋ですよ。〇〇さん。

宿屋…?あ…。そっか…
そうだったね///

ベリアン

〇〇さん、少しは落ち着かれましたか?

うん///ベリアンにあんなに…すごいことはじめてされたし…////逆に、忘れられない思い出になったというか、なんというか…///
とにかく、ベリアンすごすぎ!////

ベリアン

それは、すみません///
〇〇さんがお可愛すぎて、つい、抑えがきかなくなってしまって…///
ですが、〇〇さんの中に私はたくさん注いでしまいましたから、万が一、お子が出来てしまわれた時には、ちゃんとお知らせくださいね。責任はきちんとお取りしますから。

うん///わかった。
でも、本当にすごすぎて…癖になっちゃいそうだった…///

そう恥ずかしがる主にベリアンも恥ずかしくなりながら、精一杯、微笑み言う。

ベリアン

〇〇さんがお望みであれば、私はいつでもお応え致します///

…うん////

ベリアン

/////

/////

そして、2人は先程の情事を思い出し、赤面し言葉を発せなくなり、主は恥ずかしそうに下を向き、ベリアンは恥ずかしそうに斜め左下を向く。 その時…。

ぐ~~~

///////

ベリアン

あらあら。そういえば、お昼がまだでしたね。
お食事をされてからお帰りになりますか?

一緒に食べれるなら////

ベリアン

〇〇さん…。

ベリアン

(私は、ご一緒にお食事をされようとなさる〇〇さんとお食事をしようと思ってしまったばかりに、あのような事になられたというのに、それでも、私とお食事をされたいと思って下さるのですね…。)

ベリアン。だめ?

ベリアン

いえ、私もご一緒に〇〇さんとお食事に参ります。もし、よろしければ、レストランへいかがでしょうか?

いいの?!
見られる場所は、ベリアンが困るかと…。

ベリアン

もう、お気には致しません。
その代わりに主様ではなく、〇〇さんとその場でお呼びしてもよろしいでしょうか?///

ベリアン…。
もちろんだよ///嬉しい///
じゃぁ、私、支度するね///

そういうと、紅茶をベッド脇のテーブルに置き、急いで支度をしようとする主に、ベリアンは優しく微笑み言う。

ベリアン

ゆっくりで大丈夫ですよ。〇〇さん。
お待ちしておりますから///

ありがとう///ベリアン。わかった。

そして、主が準備をする間、ベリアンもソファに座り、ゆっくり紅茶を嗜むのであった。

オシャレなレストラン

えーと…なんか高級そうなレストランだね…。

とたじろぐ主にベリアンは 微笑み言う。

ベリアン

ご心配はいりませんよ。〇〇さん。

え、でも、見るからに…。ほら、シャンパンとかも置いてあるし、ウェイトレスさんもピシッとしてるし…。

ベリアン

フフ...。それ程、緊張なさらずとも大丈夫ですよ。大したことではありませんから。それに、これはお詫びでもあるのです。お気になさらずに。

お詫び?

ベリアン

はい。今までご一緒にお外でお食事をして差し上げられなかった私からのお詫びです。ですから、本日は、なんでも〇〇さんのお好きなお食事を私がご馳走いたします。

ベリアン…ありがとう///
うん///一緒に食べよう。

ベリアン

はい。〇〇さん///

そして、高級なレストランで主と ベリアンは優雅なひと時を共に 幸せに過ごすのであった。

ねぇ、ベリアン。
ここって、ピアノがあるんだね。

ベリアン

そのようですね。
〇〇さん。

誰も座っていないピアノを見続ける主にベリアンは思いつく。

ベリアン

(私が〇〇さんに曲をプレゼント致しましたら、〇〇さんは心が少しでも癒されるでしょうか?)

ベリアン

〇〇さん。

なに?ベリアン。

ベリアン

私が1曲、〇〇さんへ贈り物をしてもよろしいでしょうか?

え?いいの?///うん!
ベリアンの演奏、聴きたい///

ベリアン

かしこまりました。では、許可をとって参りますので、〇〇さんは、そのまま、こちらにお座りになってお待ちくださいね///

うん////

そして、ベリアンは席を立つと、近くのウェイトレスに許可をとり、ピアノへと歩いていくと、ピアノの椅子へ座り、鍵盤に両手の指をおき、優雅に弾いてみせた。

(切なくて美しい綺麗な音色…。でも、心が癒される…。)

静かに目を閉じ、ベリアンのピアノの音に耳を傾け、主は確かに癒されていた。そして、演奏が終わると、主は拍手をし、周りのテーブル席にいたお客たちからも大喝采を浴び、ベリアンは主の元へと照れくさそうに戻ってくる。

ベリアン

いかがでしたか?
〇〇さん///
お気に召されたでしょうか…?

少し不安そうにそう尋ねるベリアンに、主は笑顔で答える。

すっごく、綺麗な音色で癒されて…とにかく、素敵だったよ///
何より、ベリアンがかっこよかった…よ…///素敵なプレゼントをありがとう///一生、今日のこのときを忘れないから///

ベリアン

〇〇さん…。そうですか///〇〇さんがお喜びになられたのであれば良かったです///

ベリアン

(私は、〇〇さんをちゃんと癒せているのですね…。良かったです…。)

そして、2人は確かに幸せを感じ、 今、この瞬間を心に刻むのであった。

そして、会計をベリアンが済ませ、レストランを出ると主とベリアンは、夕空の下、恋人繋ぎをし、屋敷へ戻ろうとしていたが、突然、主が立ち止まるのに合わせてベリアンも立ち止まる。

ベリアン

〇〇さん。いかがなさいましたか?

あのね…まだ、デート途中だったから続きしたいな…///
一緒に観覧車乗りたい///

ベリアン

〇〇さん…////
わかりました。では、観覧車にお乗りして帰りましょうか///

うん///

そして、2人は先程のテーマパークへ戻り、観覧車へと乗る。この間にも ベリアンは細心の注意を払い、主をこれ以上、危険にさらさぬよう、周りをしっかり見張りながら主の右横を主と楽しく会話をしながら歩いた。

もう、夕日も沈もうかという観覧車の中、主とベリアンは向かい合って 座り、外を見ながら話をしていた。

すごいね~。
街並みが見える~///

ベリアン

はい。本当に素敵ですね///〇〇さん。

ベリアン。私、今日、ベリアンが助けに来てくれて、本当に良かった。
それにね、今日のこと、ベリアンのおかげでもう、平気なの///
だからね、お願い。今日のあの出来事は、私とベリアンだけの秘密にして。

ベリアン

〇〇さん…かしこまりました。
私の中でのみ留めておきます。ご安心ください。

ありがとう。
あとね…また、今度、
デートしようね///

ベリアン

はい。もちろんですよ///
〇〇さん。私でよろしければ、またお付き合いください///

うん///

/////

ベリアン

/////

そして、2人は暫く赤面しながら、窓の外の夕日が沈んで行く空や街並みを眺めていた。だが、ふと、主はベリアンを見ると、ベリアンもこちらを見ていたことに気づく。

ベリアン?

ベリアン

〇〇さんは、お綺麗です。私にはもったいないほどに…。

な、何いきなり言い出すの?!///
ベリアン///

恥ずかし過ぎて声も大きくなってしまう主、そんな主の左頬に右手を添え、ベリアンは微笑みながら言う。

ベリアン

本当に私はそう思っているのですよ。
〇〇さん。
そして、私は、そんなあなたが愛おしい…。
愛おしくて仕方がないのです。
お慕いしております。
〇〇さん。
これからも、私と共にいて下さいますか?

うん。私もベリアンを
愛してる///
ずっと一緒にいるよ///

ベリアン

ありがとうございます///
〇〇さん。

そして、観覧車の中、見つめ合った2人は、互いに顔を近づけキスをする。

ちゅっ

(ベリアン。愛してるよ。不安にさせてごめんね。
そして、ありがとう…。)

ベリアン

(〇〇さん、お慕いしております。これからはもっと、お傍にいて〇〇さんをお守り致します。ですから、笑っていてください。)

互いに互いを思いながら、 静かに唇を離す。

ベリアン

もうそろそろで、地上に着かれますので、今しばらくお待ちくださいね。〇〇さん。

うん。ベリアン。

夜の道を屋敷へ向かい2人は 恋人繋ぎで帰る。

ベリアン。
今日は、楽しかったね///

ベリアン

はい。〇〇さん///

私、また行きたいな!
次は、ジェットコースターも乗りたい///

ベリアン

フフ...。バイキングであのように怖がられておりましたのに、ジェットコースターは大丈夫なのですか?///

あ、バカにしてるでしょ?!

ベリアン

馬鹿になどしておりませんよ。
ただ、あまりあのようにお可愛いお姿を見せられると、私もいつ狼になってしまうかわかりませんよ?///

///////

ベリアン

フフ...。

ベリアンのエッチ…////

ベリアン

男性とは、そういうものですよ。〇〇さん///

でも…ベリアンにそう見られるのは…嫌じゃないよ?///

ベリアン

//////

ベリアン

(〇〇さんは、男性心をくすぐるようなお言葉がお上手なのですね...///)

ベリアン

他の方に、そのようなことはおっしゃらないでくださいね///〇〇さん。
私になら、いつでも構いませんが…///

え?

ベリアン

え?ではありません///
〇〇さんには、おわかりになられないかもしれませんが、男性は、そのようなことをおっしゃられると変な気を起こしてしまうものなのです。現に私も今すぐにでも〇〇さんを抱きたいようなお気持ちにかられております///ですから、他の方にお気軽にそのようなことを、おっしゃってはなりませんよ?
わかりましたか?
〇〇さん///

う、うん///わかった…////

(ベリアンにまた、あんなに抱かれたら私、おかしくなっちゃうよ…////)

ベリアン

では、次回はジェットコースターをお乗りに参りましょうか///

うん///約束だよ!

ベリアン

はい。お約束いたします。〇〇さん///

そして、左手の小指を立てベリアンに笑顔で差し伸べる主に、右手の小指で器用に指切りをするベリアン。 そんな微笑ましい約束が2人の間で 交わされた屋敷への帰り道であった。

主の部屋

ムー

おかえりなさい。主様。
ベリアンさんとのデートはどうでしたか?

とっても楽しかったよ///
今度、ムーも一緒に行こうね///

ムー

はい!主様。

そして、主は、ムーに色々なアトラクションの話を聞かせるのであった。 それに対し、ムーも目を輝かせ一緒に主と行ける日を夢見るのであった。

1階の執事室

ベリアン

ただいま戻りました。
ロノくん、バスティンくん。

ロノ

おかえりなさい。
ベリアンさん。

バスティン

おかえり。
ベリアンさん。

ロノ

どうでした?
ベリアンさん。
新しくできたテーマパークは。主様は喜ばれていましたか?

ベリアン

えぇ。主様はとてもお喜びになられて、色々な物に目を輝かせていらっしゃいましたよ。

ロノ

それは良かったです。

バスティン

俺も次の時は、主様をお連れして行ってきます。

ロノ

おい!バスティン!それは、オレが先に言ったことだろうが!マネするなよ!

バスティン

マネをしたつもりはない。俺は主様が望まれるデートをするだけだ。

ロノ

オレもそうだけど…
やっぱり納得いかない!
バスティンは他探せよ!

バスティン

断る。

ベリアン

あらあら。主様は、私と先にジェットコースターにお乗りになるお約束をされていますので、お二人はその後になってしまいますね。

ロノ

本当ですか?!
ベリアンさん!

ベリアン

えぇ。

バスティン

それなら、俺は食事に誘う。

ロノ

バスティン!お前は食べること以外ないのか?!

バスティン

ある。主様を喜ばせることだ。食事で困らせるような彼氏ではいたくないからな。

ロノ

まぁ、それはそうだけど…。もっと、アトラクションとか色々あるだろうが。

ベリアン

フフ...。

何だかんだで、バスティンが主とテーマパークに行くことをダメだししきれないロノは呆れたようにそういう。それを、バスティンは素知らぬふりをして、ロノの話を受け流し、そんな2人を微笑ましそうに見守るベリアンで あった。

おわり

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