TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

その後 太宰さんには、色々と誤魔化し

先に、家を出た

静月 シズク

静月 シズク

(此処が、あの男が閉じ込められている場所………だけれど)

静月 シズク

警察も…鈍ったものね

ガチャッ

コツコツ

息を吐けば『白色』の息が出てくる

それ程…此処は寒いのだろう

静月 シズク

……

静月 シズク

それにしても…凄い悪臭ね

此処の空気を吸うと

生肉が腐った匂いが鼻の奥を突き

脳から《この空気は吸うな》と云う赤信号が出されかける

静月 シズク

静月 シズク

さて…此処かしら?

はぁ…はぁ…

き、君だよね?!

昨日の…あの美女は…

静月 シズク

……は?

昨日のあの男の口から衝撃的な言葉が出る

私は…目眩がした

罪逃れのつもりだろうか…

静月 シズク

…そうだけれど

や、やった…

また……逢えた……♡

静月 シズク

(ゾワッ

背筋が凍るような恐怖心に襲われる

この…恐怖心…一度何処かで味わった事があるような気が……する?

はぁ……はぁ……♡

静月 シズク

(…やたらと息遣いが荒い)

静月 シズク

(興奮……?)

静月 シズク

(いや…違う)

静月 シズク

之は…

静月 シズク

薬物の摂りすぎ……?

人間は…薬物を摂りすぎると脳がダメ―ジを受け正常な判断が出来なくなる

その時に傷つく物が…神経

薬物を辞めたとしても…その後遺症は凄いものだ

その後も薬物を摂取した後の快感が忘れられずに

薬物に溺れ続ける人も…いる

静月 シズク

…(チッ

近付いて来る男に異能力を使おうとすると…

おっと…使わせないよ?

男が私の手首を強く掴んだ

静月 シズク

(ヒッ

頭が…恐怖でパニックを起こす

静月 シズク

触らないで…ッ!

私は……男の手を解き

遠くへと後ずさった

…ふふふ

逢えただけでも嬉しいよ

さて……次はどうしようか…

静月 シズク

静月 シズク

異能力…ッ

静月 シズク

『蝶舞姫』

静月 シズク

〖あの男を拘束しろ〗ッ

私がまた蝶達に命令を下すと

バババババ

蝶が男の身体を拘束した

クッ)

ははは…ッ

別に…今の君に用は無いッ

あの薬を試して貰うだけさッ

静月 シズク

(薬…?)

静月 シズク

…どういう事かしら?

言ったろ?

もう…

君は僕の薬を体内に摂取してしまっている

静月 シズク

……え…?

静月 シズク

…ッ

静月 シズク

…!(さっき私に触れた時…?!)

静月 シズク

……ッ

……(ニヤッ

君自身には何も負担は無いさ

静月 シズク

静月 シズク

そう

私は……男の頬を叩いた

渇いた音が辺りに拡がる

ッ…

痛みで男が表情を歪ませる

静月 シズク

…之で少しは眼を覚ましたかしら?

彼女の眼は…何時もの様に光っては無かった

〖怒っていた〗

静月 シズク

静月 シズク

さよなら

静月 シズク

次逢いに来る時は……もう殆ど無いでしょう

私は…その場を離れた

(…あの薬の効果は計り知れない)

(…面白い事になりそうな予感……♡)

静月 シズク

何だか妙に喉が渇く

静月 シズク

うずまきで少し休憩してから探偵社に行きましょうか…

私は足を早めた

静月 シズク

……

カランカラン🔔

店長さん

いらっしゃいませ

マスターが、何時もの優しい声で言う

静月 シズク

おはよう

静月 シズク

今日もアイスコーヒーを貰って良いかしら?

私は、喋りながら何時もの席 カウンター席に座る

賢治

あ!静月さん!おはよう御座います!

後ろから何時もの元気な声がし

其方を向いてみると…元気っ子の賢治さんが大きな荷物を持って私に手を振っていた

静月 シズク

ええ

静月 シズク

おはよう

マスターが手早く作ってくれたアイスコーヒーを一口呑んでから

静月 シズク

また重そうな物を持っているわね

口の中にスッキリとした苦味が広がる

私が好きな味だ

賢治

…?

賢治

静月さん……今日香水付けていますか?

静月 シズク

香水……?

賢治

はい!

賢治

何時も、すれ違った時に石鹸の優しい香りがするんですけど…

賢治

今日は何だか…甘いような…クラクラしてしまう感じの香水の匂いがします

静月 シズク

…私 香水なんて付けて無いわよ?

賢治

え?

私自身もあの甘ったるい香水の匂いが苦手で付けようとはしない

静月 シズク

…マスター…このアイスコーヒー硝子瓶から紙コップに入れ替えて貰えるかしら

店長さん

店長さん

承りました

静月 シズク

…(之が彼奴の言っていた薬の…効果…?)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

美しい彼女は、今日も息をする

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

221

コメント

4

ユーザー

どんな薬を盛られたんでしょうね。 結月には想像もできませんが、あの人が盛ったということは軽い薬ではないはず。続きがとても楽しみです。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚