奏
じゃあ、教科書捨てたのも、上靴捨てたのも、生徒会長なんですね。
生徒会長 穂花
ええそうよ。いいじゃない。でも、1つだけ綾香さんを救う方法はあるわ。
真翔
なんすか。
生徒会長 穂花
綾香さんが2人と距離を置き、奏さんとは、今後一切関係を断つこと。
綾香
わかり、、
奏
無理です。彼女が、困っているときは、そばにいるって決めてるんで。
生徒会長 穂花
じゃあ、綾香さんはどうなってもいいのね。
生徒会長 穂花
どっちも撮ろうなんて図々しいわよ。
奏
それは、嫌ですけど、
真翔
俺たちは、どうしてあなたの支配下にいないといけないのでしょうか。
生徒会長 穂花
それは、真翔君が好きだからよ。
奏
そんな適当な理由で綾香いじめるって、理不尽ですね。
真翔
今後一切関わらないでください。俺たち、本気なんで。
女子生徒2
どうして。
女子生徒1
2人はなぜ綾香先輩じゃないといけないんですか。
奏
俺たちは、5年の頃から一緒のクラスで、綾香だけは見た目だけじゃなくて、中身も評価してくれるんだ。
真翔
俺たちの存在意義を、しっかり見てくれる唯一の人なんだ。
生徒会長 穂花
私たちは、そんなのろけを聞くために聞いたんじゃないのに、
女子生徒2
生徒会長、ゴニョゴニョ
生徒会長 穂花
なるほど。わかりました。今日は退散させていただきます。
綾香
本当にごめんね。でも、本当に助かった。
奏
大丈夫。綾香キツくない?
真翔
お腹、さっき蹴られてただろ
綾香
今は全然平気なんだけど、明日、ちょっと憂鬱かも。
真翔
俺たちも、絶対に協力してやるから。
奏
何があってもしっかり守ってやるよ。
綾香
ありがとう。明日、頑張るね。今日はありがとう。
奏
うん。
綾香
(あっ、また誰かに友達登録されてる。)
綾香
帰りたくない。
奏
まだ4時だからもう少し一緒に居ようか。
真翔
そうそう。一緒にいるから大丈夫。
綾香
なんか、メッセージきた。ちょっとごめん。
生徒会長 穂花
綾香さん、もう2度とあの2人と関わらないでください。
綾香
えっどうして私のメアド知ってんの。
奏
どうした?
綾香
これ。
真翔
ひどい。綾香、貸して。
真翔
真翔です。そんなことはあり得ません。
綾香
真翔、別によかったのに。
真翔
そんなの、俺が耐えられない。
生徒会長 穂花
ふざけんなよ。
生徒会長 穂花
死ね。
生徒会長 穂花
殺すから。
生徒会長 穂花
社会的抹殺だから。
奏
綾香、明日は一緒に登校しよう。
綾香
奏、ありがとう。
綾香
本当にごめんね。
真翔
俺も途中合流するから。
綾香
うん。
真翔
奏、ちょっと聞くけど、綾香は明日、女子から抹殺されると思うか?
奏
僕はそうなる前に助ける。真翔も同じ気持ちだろ。
真翔
そうか。ならいいんだ。
奏
このことは、絶対に綾香に言うなよ!
真翔
もちろん。2人だけの秘密だ。
真翔
(もし、そう思う。って答えてたら、俺はどんな手を使っても綾香を奪ってただろうな。でも、奏は本当にいいやつだな。)
綾香
(ああ、今日学校行きたくない。)
綾香
行ってきます。
奏
綾香、おはよう。絶対に守るから。
綾香
ありがとう。行こうか。
真翔
綾香、おはよー今日、本当に大丈夫なのか?
綾香
うん。頑張るよ。
真翔
わかった。でも、何かあったら絶対に助けるから。
生徒会長 穂花
綾香さん、ちゃんときたんですね。
生徒会長 穂花
でも残念ね。こうしてやるから。
綾香
うっ
綾香
殺さないで。
生徒会長 穂花
ふざけんじゃないわよ。
奏
そこまでにしたらどうですか。
真翔
昨日のメール、本当に俺が送りましたから。
真翔
死ね、殺す、社会的抹殺。ひどい言い様ですね。
生徒会長 穂花
いや、これは違うんです。
奏
じゃあ、この動画を見てもですか?
生徒会長 穂花
『綾香さん、ちゃんときたんですね。』
生徒会長 穂花
『でも残念ね。こうしてやるから。』
綾香
『うっ』
綾香
『殺さないで。』
生徒会長 穂花
『ふざけんじゃないわよ。』
奏
真翔、あとよろしく。
真翔
OK
生徒会長 穂花
何する気?
真翔
もうしましたよ。あんたの社会的抹殺を!
先生
生徒会会長桜庭穂花さん至急職員室までお越しください。
生徒会長 穂花
ごめんなさい。😭こうでもしないと、真翔君がこっち向いてくれないと思って。
真翔
こんなことしても、あんたの方になんか向きませんよ。
奏
綾香、あれから2ヶ月経つけど、生徒会長、転校したらしいよ。
綾香
それ、本当?
奏
うん。先生から聞いたから間違いない。
真翔
よかったね。
綾香
うん。でも、生徒会長が転校して、ますます年下の子から睨まれるようになった。
奏
これからも頑張ろう。卒業まで、あと6カ月。
綾香
しんどい。早く卒業したい。
真翔
これからも、頑張ろう。
綾香
うん。







