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私は、この恋物語の主人公。
………ではなく、
残念ながら好きな人と結ばれることができない、
可哀相で、哀れな、
イジワルな役だ。
愛華
彩
好きな人が、知りもしない女の子と 一緒にいたら、誰だって嫉妬する。
私だって、嫉妬するの。
愛華
彩
愛華
少し、 言い方が強かったかもしれない。
でも、嫉妬したの。
主人公の女の子だって、 知らない女の子と好きな人が 二人で歩いてたら、嫉妬するでしょ?
それと同じなのよ…。
彩
彩
あなただって…。
主人公の女の子は、 自分の気持ちを隠すの。
私は、ちゃんと。 素直な気持ちを、伝えているの。
隠し事はするな。 その言いつけを守っているだけよ?
少しいい方が強かったかもしれない。
聞く態度も悪かったかもしれない。
でも……。
愛華
全部、ぜーんぶ悪いのは……。
太陽
悪いタイミングで来るこの人でしょ?
愛華
私達が、こんなとき、 焦った顔をするのは、
『ああ、神様は、 この人達の味方なんだ。』
そう思うから。
そしたらもう諦めるしかないでしょ?
主人公の女の子とは、言い方も違うかもしれない。
でも、
聞いてることは同じでしょ?
彩
太陽
彩
太陽
太陽
愛華
ねぇ、なんで??
どうして?
私は……。
愛華
結局私は、最後まで、2人が結ばれるのを見なくちゃいけなくなるの。
私達は、主人公の女の子の恋を応援することもあるわ。
周りの人たちは、
「やっと改心してよかったね。」
「ほんとだよね。」
とか、いろいろ言ってるけど。
改心したわけじゃないわ。
もともとなのよ。
私が諦めたんだから、 ちゃんとオトしてって気持ちもあるし。
なんてったって、私が主人公の女の子とギクシャクしてたのは、
恋愛が関係していたわけで、 それがスパッと無くなれば、
私が主人公の女の子から遠ざかる理由はなくなるわ。
もう、ライバルじゃないんだから。
哀れな私は、 次の恋を日々探しています。
次こそは、絶対。
という気持ちを持って……。