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パンダ:「おーおー、朝っぱらから熱いねぇ。憂太、真希に何してたんだ〜?」 霧の向こうから、のっそりと大きな影——パンダが現れる。 その瞬間、真希は弾かれたように憂太から距離を取った。 真希:「……っ、パンダ! てめぇ、いつからそこにいやがった!」 パンダ:「ん? 『髪、はねてるよ』……あたりからかな?」 真希:「全部じゃねーか!!」 真希の顔は、さっきよりもさらに温度を上げて、ゆでダコみたいに真っ赤になっている。 対照的に、憂太は困ったように笑いながらも、どこか満足げな表情でパンダを振り返った。 憂太:「あはは。パンダくん、あんまりいじめないでよ。真希さんが稽古してくれなくなっちゃう」 真希:「いじめてんのは、お前だろ!!」 真希が木刀を振り回してパンダを追いかけ回す横で、憂太はそっと自分の指先を見つめる。 さっき触れた、真希の髪の柔らかさと、耳元の熱。 憂太:「(……次は、わざとじゃなくて直せるといいな…)」 そんな憂太の独り言は、パンダの「ぐえっ!」という悲鳴にかき消されて、誰にも届かなかった。 (つづく)
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