【角名side】
角名
…
なんで○○は泣いてたんだ。
あんなに泣いてる○○は初めて見た。
どうして優しく寄り添ってあげることもできなかったのか。
……それはきっと まだまだ自分が弱いから。
角名
…良い事、ねぇな…
───ブワッ
角名
っ!?
角名
は…!?
急に、夜中しか光らなかったのに
ミサンガが強く光った。
それも一瞬だけ。
角名
…何、どういうこと…
角名
何で、今……
"ガチャ──"
治
よぉ。来たでー
角名
あ、うん…
治
あれ、角名、ミサンガなんか付けてたんやな。
角名
…
治
…?
角名
えっと、話っつーのは
角名
信じてくれるか分かんねぇけど……聞く?
治
おう、聞くで〜
治
信じたる!
角名
…信じるって言ったからな、お前。
自分のミサンガのついてる左手首をぎゅっと握りしめて、
恐る恐る俺は、話し始めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
治
……すげぇな。
角名
信じるんだよな?
治
おう、信じたる。
治
つまりRiruが、お前の前世の大切な人、なんやな?
角名
…そう
角名
でも、良く分かんねぇ
角名
○○のことが好きなのに、
角名
その人のことも好き、みたいな…
治
不思議やなぁ…
治
……あっ!
治
…そのミサンガ、お揃いって言うたよな?
角名
うん
治
で、どっかに向いて青色に光ると。
角名
うん…?
治
……Riruの居場所、分かっとるんとちゃうん。
角名
は…?
角名
どういうこと?
こいつ何言ってんだ…?
ミサンガ…
お揃い…
どこかに向いて光る……
どこかに──────
角名
っ!!
治
分かったか?
角名
治、さんきゅ。
角名
次、光る時まで待ってみる。
治
おう!
【○○side】
侑
なるほどな…夜になったら光り出すと…
大耳
で、せやのにさっき光ったんやって?
○○
あ、はい…
銀島
不思議やなぁ…
○○
うーん…
北さん
それ、もう答えでとるんとちゃうか。
○○
!?
○○
えっ北さん!?
大耳
信介、お前知っとったん…?
侑
あー…
銀島
北さん、は…○○がRiruってこと知ってはるんです…
○○
え、嘘でしょ
北さん
すまんな。前に分かってしもたんよ。
北さん
あと今の話もちょっと聞かせてもらったわ
○○
…まぁいいや。北さん絶対言いふらさないし…
大耳
なぁ、答えでとるって、どういうことや?
北さん
…○○のミサンガ。
北さん
その光がもう、答え出しとんちゃうか。
○○
光が……?
侑
……ハァっ!!!
侑
そーゆー事か!!
○○
えっ、何っ
侑
○○!光や、光!!その青い光!!
○○
はぁ?ちょっ、痛い痛い!
大耳
…あとは、○○と相手次第やな。
銀島
そうですね。笑
○○
肩揺さぶんないで侑!!
○○
はぁ……
光、青い光……
それがもう、答えを出してる…?
○○
答え……
───────
○○
……っ!!
侑
分かったか!!?
○○
っ分かった!!
○○
北さん、ありがとうございます!!
北さん
ええよええよ
大耳
深く考えすぎて、そんな事にも気づけんかったな…
銀島
ですね…北さん、ほんますごいっすね…!
北さん
俺は何があったんか深くは知らんけど、力になれたんやったら良かったわ笑
○○
早く光れ…
侑
せやな、楽しみやな…!!
大耳
…戦争の無いこの平和な世界で
大耳
2人が今度こそ結ばれるのが
大耳
俺の、最大の願いや。
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