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[悲報]初デートがストーカーととか有り得ないんですが。

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[悲報]初デートがストーカーととか有り得ないんですが。

1 - [悲報]初デートがストーカーととか有り得ないんですが。

♥

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2020年06月30日

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石上 光輝[イシガミ コウキ]

ねぇ~…夏祭り行かない?

そう言われたのはつい先週の学校にて起きた出来事だった

たまたま同じクラスになった石上の爆弾発言。

少しドキッとしてしまったものの、私の答えは…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

は?無理。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

なんでぇぇ……

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

お前がストーカーだから。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ストーカーやめたらいぃ?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

だとしても無理ぃ~

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ちぇ

私がお誘いをキッパリと断ると石上くんは何処かに行ってしまった。

当たり前だ。

だってこいつ。 石上 光紀は私と同じクラスであり、ストーカーなんだから。

あ、“私の”じゃないよ?

石上くんは私の親友…いや友達の真崎 あゆみのストーカー。 何故か私にしつこく付き纏うのだ。

いやいやあゆみちゃんに付き纏えよ。(なんか複雑)

そう思うも彼なりのプライドがあるらしく嫌だと言う。

本当に可笑しな話だ。 あゆみちゃんとは親友といくまで仲が良い訳じゃないのになぁ……

彼に対していつも疑問しか生まれないが、容姿と性格はとても可愛らしい。 なんならファンクラブができるほど人気。

そんな彼が何故ストーカーだと知ったのかというと、単純にストーカー現場を見てしまったからだ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ばぁ

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ぎゃぁぁぁっ

石上 光輝[イシガミ コウキ]

はい、びっくりしたぁ~

満面の笑みで彼はからかってくる。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

驚いた刑で俺と夏祭りに行こう!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

無理。無茶苦茶過ぎ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

タピオカ買ったるよ?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

やだ

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ヨーヨー釣るよ?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

いらない

誰がヨーヨーに釣られるかよ。ボケ (ヨーヨー舐めんな。)

そんな事を考えている私にも、1つ欠点がある。

そう。それは

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ん~…じゃあたこ焼き?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

行くわ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふぇ?

たこ焼きだ。

あのほっかほかの生地の中にある小さなタコ……青のりをかければより風味を味わう事が出来、ソースとマヨネだけでも絶品。またどんなものでもトッピングできる超超超!!優れものだ…!!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

って、え!?来てくれるの……?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

(やばい……つい本音がポロリと…)

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あ、いや……空耳じゃね?‪wうん。行く訳無いじゃん‪w

石上 光輝[イシガミ コウキ]

そんなぁ…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

それに、私彼氏いるし?他の男と行くとか有り得ないっつーか。なんて言うか…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

え!?彼氏居るの!?

これは完全なる嘘である。 行きたくないあまり咄嗟に嘘をついてしまったのだ。 ちなみに私は彼氏いない歴=年齢を16年間更新し続けている

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ま、まぁ。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

(でもこれで諦めてくれるならそれはそれで…!)

石上 光輝[イシガミ コウキ]

分かったぁ……

そして石上は何処かに行ってしまった。 私は内心ガッツポーズを取り喜んだ。

え?なんでこんな虚しい嘘ついてまで私が石上と夏祭りに行きたくないのかって? そんなの簡単だよ‪w

単に面倒臭いからだよ(((

石上 光輝[イシガミ コウキ]

なーんてね。そんな簡単な嘘に引っかかるか馬鹿!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

え。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふっふっふー!!俺知ってるよ?朝日さん、彼氏居ないでしょ。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

なっ………

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ん~……、あ!来てくれたら。これ。あげるよぉ~?

仁王立ちになりながら自慢げに何かを見せびらかす。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

?!……それは…!!!!!!!!

石上が左手に持っていたのは私の行きつけである、有名たこ焼き店の10個限定キーホルダーだった

朝から並んだのに人気過ぎて手にハイラナカッタヤツ………なんで石上が…、

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ほしー?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

わん!!!←

石上 光輝[イシガミ コウキ]

じゃあ夏祭り行こ!

はっ……そか。夏祭り行かなきゃなのか…んでも今逃したら一生手に入らない… ここはもう釣られるしか無いぃぃ……

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

お、おっけー……

私は渋々おっけーサインを出すと、満足気にどこかに行ってしまった。 どうせあゆみちゃん目当てで行くのだろう。適当に接すればいっか。

ん?だとしたら何故私が呼ばれたんだ…?

ま。いっか((良くないです

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふふっ。夏祭りでーと。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

………は?

あれから1週間。

夏祭り当日。

夏祭りに行くなら浴衣着てい来なさいよ!

と、しつこく言われたのでしょうがなく浴衣に着替えることに()

安定、私はしつけが出来ない為、お母さんと叔母に任せて早1時間。

できたぁ~

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

すげぇ……!!

綺麗な紫色の、The浴衣みたい。 花火の柄がとても綺麗だな…

奈津!!見とれてる場合じゃ無いわよ!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

や、本当だ!

時計を見るともう6時を過ぎようとしていた。

叔母

ほら。早く彼氏さんのところに行ってあげなされ

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

り彼氏じゃ無い!これで3回目よ!

叔母

あら。

そうだよ、石上は彼氏じゃ無いし…でで、ででデートでもない…!! そう自分に言い聞かせ私は待ち合わせ場所に走って向かった。

ギリギリ着いた…… 私は息を切らしながらも約束の階段に着いた。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

まだ着いてないのかな…

とりま私のお目当てはたこ男くんだ…!(キーホルダー) すると1人の影がちらりと見えた。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

石上?

石上が壁に隠れながら何かを見ていた

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あっ!来てくれたぁ~!さ!行こ!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ちょ、今何見てたの?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

別にぃ~

そう言われ納得しきれないが、渋々私は石上の後ろを着き夏祭りを回った。 そういや、私今浴衣着てるっけ。 せっかくしつけてもらったのに、褒めて欲しかったなぁ……って何求めてんだ私。私の目的はたこ男だけだから。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

なぁーにやってんの。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

へ?いや、何も…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

てか。ぶっちゃけ何処行きたい?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

え、あ…たこ焼き!!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あははぁ~。だろうね。でもたこ焼きは花火見る時ね~先に他の屋台回らね?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

えぇ…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あ~じゃあキーホルダーはぁ…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

行きます行きます行かせてください

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふふっ。かぁーい

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ほら!射的!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

りょーかーいっ

石上 光輝[イシガミ コウキ]

すみません!!1回お願いします!

おじさん

らっしゃい!おっ。お二人さんカップルさんかなぁ

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

か、カップル!?そ、そんな…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

そうなんですぅ~

おじさん

ほな半額で150円な!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

やったぁ~

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

いやそれが目当てかいな(ボソッ)

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ドキッとしたぁ?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

んなわけ笑

石上 光輝[イシガミ コウキ]

そっかぁ~

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ラムネそーだ飲もぉ~?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

私炭酸飲めないんだが

石上 光輝[イシガミ コウキ]

マジカヨ

石上 光輝[イシガミ コウキ]

やったぁ!ヨーヨー2個も吊れた!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

え!?私もやりたい!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

………

石上 光輝[イシガミ コウキ]

破れちゃったね…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

石上の金でもう1回する

石上 光輝[イシガミ コウキ]

えぇー…

それから私は石上がストーカーということを忘れ楽しんでしまった。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

そろそろ花火始まっちゃうね、見る?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

みたい…!!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふふっ。じゃあ見よっか

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あ、その前にたこ焼き…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あ、覚えてたか‪w

石上 光輝[イシガミ コウキ]

今から買いに行く?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

もっちろん!

なんか、今日の私凄い楽しんでるな

居心地いいってか…

5分後

あれ。さっきからたこ焼き屋沢山あるのに全く寄ろうとしてない…? やっぱり。何か可笑しいとか…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

石上…?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

………

石上を見ると何かにうっとりしながら一方方向を見つめていた。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

石上!!!!!!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ふぇ?あ、え、何‪w

私は石上が見つめる先を見てみるとそこには、

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ふぅ~ん。へぇ~ん?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

な、何…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あゆみちゃんでしょ。

あゆみちゃんが居た。

あゆみちゃんはピンク色の綺麗な浴衣を着ていて、まるでモデルさんのように綺麗だった。

ああ、そっか。やっぱりこいつあゆみちゃん目当てだったんだ。 じゃあ本当になんで私のことを呼んだんだ、…?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

バレちったかぁ~

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

うん。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

んで。たこ焼きは?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あ。ごめん。忘れてたや………今から買ってくるから、ここで待っといてくんね?

そう言うと石上は人群れに紛れて行った なんか、気分複雑だなぁー。 なんで石上はあんなにあゆみちゃんのことが好きなんだろ……

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

別に私だって良いじゃん

気づくと私は歯を食いしばって泣いていた。 ダメだ、ダメ! 化粧が崩れる……!

私は立ち上がり近くにあった自動販売機で水を買った。 ぐびぐび水を飲むとなんだかスッキリした気分にはなったが涙が止むことは無かった。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あれ。朝日…

後ろを振り向くとたこ焼きを2皿持っていた石上が立っていた。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

い、石上~やっと来たぁ

石上 光輝[イシガミ コウキ]

何泣い…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

泣いてないし‪w‪w‪w

石上 光輝[イシガミ コウキ]

だってそれ…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ま、まぁー

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あのさぁ…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

なんか我慢してるでしょ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

確かにセコいやり方で朝日の事釣ったけどさ、無理して欲しかった訳じゃなくて……

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あゆみちゃん目当てなんでしょ?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

…は?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あゆみちゃんの浴衣が見たくて、あゆみちゃんの事が好きで、あゆみちゃんを傍で感じたくて夏祭りに来たんでしょ?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

………

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

図星?‪w私さ。さっきまで我慢してたけどもう限界なんだよ。触れなかったけどさ、今までずっとちらちらあゆみちゃんのこと見てたでしょ!

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ずっとあゆみちゃんのことばっか。もう苦しいんだよ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

そ、それは…

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

あっ、ごめ、、。早く場所取りしよっか。

やばい。 非常にやばい。 とにかく気まずい…… なんてことをしてしまったんだ私は…!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あ、俺良い場所知ってる。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

うわぁー…すっごいキレー…

そこはさっきの祭り会場から少し離れた丘だった。 祭りの光がキラキラしていてとても綺麗だ。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ここさ。花火見るのにめっちゃ良い場所なんだよね。昔は毎年家族で来てたんだ。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

そうなんだ…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

、、、

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

、、、

気まずっ…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

……さっきの話だけどさ。

辛い気持ちにさせちゃったのは、その……ごめん。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ううん、私が勝手に…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

ねぇ、なんで俺が誘ったか知ってる?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

実はね、あゆみさん彼氏居るの。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

え?!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

んで、気持ち伝えられないままになっちゃって未練タラタラでストーカーやってたって時に朝日さんに見つかって。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

もしかしたら朝日さんを通じてあゆみさんと…って思ってたんだけど、朝日さんに付き纏ってたら段々と、こう…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

特別な存在に思えてきて……

石上 光輝[イシガミ コウキ]

あゆみさんよりも朝日さんの方がっ、心地いいっつーか…

石上 光輝[イシガミ コウキ]

だ、だから夏祭りに誘って、仲深められたらなー……なーんて、考えてた。

石上 光輝[イシガミ コウキ]

でもさ、朝日さんに嫌な思いさせちゃったし、傍に居るのは俺じゃなくて他の人なんだって、わかってるけど、

石上 光輝[イシガミ コウキ]

だけど、

石上 光輝[イシガミ コウキ]

好きなの、一緒にいたい…の。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

…………へー

石上 光輝[イシガミ コウキ]

んぇ?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

ん?

好き?

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

まじ?

石上 光輝[イシガミ コウキ]

う、うん

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

え?!えぇぇぇぇ!

石上 光輝[イシガミ コウキ]

うるせー………へ、返事は

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

へっ…

その瞬間。赤色の花が空に散った。

朝日 奈津[アサヒ ナツ]

私…も…

この作品はいかがでしたか?

180

コメント

6

ユーザー

初めまして!! コンテスト特別審査員の天宮 雫です🙌 もう題名から面白いことは知ってましたよ!!‪w めちゃめちゃ好みな話でとっても面白かったです笑 それなのに最後にはきゅんとできるようなストーリーでとっても良かったです🥰 コンテスト参加有難うございました🕊✨

ユーザー

わぁお!!まさかの奈津のことが好きになってたの!!😳 光輝、かっこいい✨✨ 最後の表現とかめちゃめちゃ好き😘😘 てかストーカーからの関係(?)は草だわ‪w🌱 とにかく良かった!! コンテスト参加ありがとう!! ギリギリ投稿は全然気にしてないよ笑 むしろ出してくれたのが嬉しい!

ユーザー

ギリギリになってすまない(´;ω;`)出し忘れてた(((本当にごめん……(´;ω;`)

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