TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

___今度は俺らが嫌われる番だ。

一覧ページ

「___今度は俺らが嫌われる番だ。」のメインビジュアル

___今度は俺らが嫌われる番だ。

5 - ___お前の笑顔を奪ったのは…俺だ。

♥

322

2024年05月09日

シェアするシェアする
報告する

いるま視点

信じない。あいつがあんなこと言うなんて…。 誰よりもシクフォニが大好きで、メンバーが大好きだと言っていたあいつが…

俺らのことを嫌いって言うなんて…!

いるま

なんでだよ…。

いるま

嫌うなら、俺だけにしてくれよ…。

俺はディスコを落ちた瞬間、目的地に向かって走り出した。 あいつは元声優だから、声だけでならなんとでも取り繕えるんじゃないか。 俺はそこに一縷(いちる)の望みをかけて、あいつの家へと走った。

いるま

はぁ…はぁ…。

LAN

…なに。

いるま

話がしたい。入れてくれ。

LAN

話すことないんで帰ってもらっていいですか。

いるま

入れなきゃ、ずっとここにいる。お前とのコラボ、土曜だし。

LAN

だるいんだけど…。

LAN

上がってきて。

いるま

ありがとな。

ウィーンという音とともに自動ドアが開かれた。 俺はらんの部屋の階のボタンを押し、エレベーターへと乗り込んだ。

LAN

入って。

いるま

お邪魔します…。

LAN

鍵とチェーン掛けて上がってきて。

いるま

あ、はい。

らんの重く低いトーンの声に思わず、敬語になってしまう。

LAN

で?話ってなに?

LAN

俺、忙しいんだけど。

いるま

俺のことは嫌いになってもいい。あいつらは嫌わないでくれ。

LAN

アハハ!w

LAN

どこかのアイドルみたいなこと言うね?

LAN

全然、感動しないよ。そんなん言われても。

LAN

知ってるよね?俺は…。

無視されるのがいっちゃん辛い

LAN

動画内でも言ったし。

LAN

お前らにも言ってきたよね?

いるま

ああ…。

LAN

知ってて、あんなことよくできたねぇ…?

LAN

まぁ、過ぎたことだし。もう、どうでもいいけど。

いるま

俺は…俺らはお前のことが大好きだ。

LAN

だから?

いるま

俺があの企画を考えた。あいつらは付き合わせただけだ!

いるま

やめようって言ってきたのを俺が無理やり押し通した。

LAN

全て、お前が考えたと。

いるま

ああ。

LAN

あいつらは関係ないのかぁ…。

LAN

じゃあ、お前が今、ここで土下座したら、あいつらのことは許すよ。

いるま

ほんとか!?

LAN

うん。

いるま

お願いします。あいつらのことは許してください。

俺は一切の迷いもなく、らんの前で土下座をした。 俺のせいで、あいつらまで傷つけるわけにはいかないからだ。

LAN

………ほんとにやるなんて馬鹿じゃないの(ボソッ)

いるま

……?

なんか声が聞こえた気がしたけど、機嫌を損ねたくはないので 頭は下げたまま、らんの反応を待つことにした。

LAN

ウケるwマジで土下座したんだけどw(パシャ)

LAN

はい。もういいよ。帰って。

いるま

マジで守ってくれるんだよな?

LAN

しつこいな。あいつらのことは許すって。

いるま

ありがとな(ニコッ)

LAN

・・・・・

らんからの返事はなく、冷めた目を向けられただけだった。 でも、あいつらがもう傷つかずに済むならお礼は言っとくべきだと思った。

___今度は俺らが嫌われる番だ。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

322

コメント

4

ユーザー

らぁんくぅぅぅぅん

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚