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赤
小さい時一瞬だけ沢山の大人の人に拾われた時があった
あの時はたしか3歳ぐらいかな、
今俺は16歳
あれから14年がたった
赤
お母さん
赤
お母さん
お母さん
赤
俺の体の痣は増えていった
日が経つにつれて増えていく俺の痣
薄れていく俺の感情
俺の救いはあの時の記憶だった
あの大人の人たちとの過ごした一瞬の時間が何よりも救いだった
赤
赤
赤
赤
そんな無理なことをおれは毎日願った
夜です
赤
お母さん
赤
お母さん
お母さん
お母さん
赤
もう、、、痛みなんて感じなくなってきた、
お母さん
お母さん
お母さん
赤
お母さん
お母さん
赤
赤
ついに追い出されちゃったな、
要らないって、、さすがに傷つくよ、
赤
泣くことも出来ないの、?
赤
ここは確かあの人たちと出会ったところだよね、
名前も顔も声も忘れたけど微かに覚えてる
助けられて、、、すごく楽しかった気がする
赤
ここでなら、、、
最後がここならおれはこの人生に後悔なんてない
元々希望なんてなかったし
赤
赤
あと一歩前に行けば海に落ちる
おれは泳げないし、、、溺れて死ぬんだろう
赤
怖くもない。
生きる方が怖い
でも俺は落ちれなかった
赤
また“あの人たち”が来てくれると思ったから
赤
でも、、
おれは顔も声も名前も何もかも覚えてない
ただあの時が楽しかった。それだけ覚えてるんだ
あの人たちは俺の事なんて1ミリも覚えてないんだろうな、
赤
おれは決意を決めて最後の1歩を踏み出した
?