陽毬
はーい?
陽毬
……!
成哉
大丈夫です?
陽毬
……はい
陽毬
どうされたんですか……?
確定では無いけどこの人……
成哉
ちょっとマイクがおかしくて
成哉
来て貰えます?
陽毬
わかりました
陽毬
先に行っててください
成哉
なんて
嘘だけど
陽毬
!
トサッ
陽毬
……はぁ
陽毬
やっぱり
陽毬
あなたがストーカーだったんですね
成哉
あれ、気づいてた?
成哉
精一杯隠したのになぁ~
陽毬
今までずっと迷惑でした
成哉
……迷惑?
成哉
こんなに愛情を伝え続けてたのに?
ギリッ
陽毬
……っ
陽毬
離して
成哉
君って誰になら勝てるの?
成哉
華奢で女の子みたい
成哉
実は本当に女の子だったりするのかな?
成哉
確認してみよっか
陽毬
!
陽毬
やめ……
ダンッ!
成哉
……おっと
倖輝
……いた
陽毬
倖輝くん
成哉
あー倖輝くんね
成哉
いつも陽毬ちゃんと一緒にいる邪魔者だ!
倖輝
…………
成哉
僕って空気読めるんだよねー
成哉
また迎えに行くからね
成哉
誰にも邪魔されない時に
陽毬
待っ……!
ガシッ
陽毬
……あ
陽毬
ありがとう…
倖輝
せめてカラオケルームの番号だけ教えて欲しかった……
陽毬
……ごめん
倖輝
無事で良かっ……
陽毬
…?
陽毬
あっ、ごめん服脱げてて
倖輝
いや……お前本当華奢だな
陽毬
そんなこと……
パサッ
倖輝
上着あげる
倖輝
お菓子でも奢ってね
陽毬
……うん
陽毬
はしってきたの?
倖輝
当たり前だろ
陽毬
ふふっ
陽毬
汗かいてる
陽毬
倖輝くんが来てくれなかったら諦めてたから
陽毬
ありがとう
倖輝
……
ぎゅっ
陽毬
……手なんか繋ぐ年じゃ
倖輝
不安だったでしょ
倖輝
よく頑張った
陽毬
……ん
倖輝
泣くなってー