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出
出
出
ふたりで風呂に入って 一緒に出ようと思ったら 「先に出とけ」と言われ 言葉通り先に浴室を出ていた。
普段は一緒に入って一緒に出るのに どうしてだろうと思いながら 寝室のベッドサイドに 背中を預けて髪を乾かしていると かっちゃんが扉を開けて入ってきた。
上半身は裸のまま 首を左右に振り濡れ髪を乱す姿は 雨に晒された犬みたいで いつ見ても愛おしく思う。
勝
と言いつつ 僕の両腿の間に座るから面白い。
今日はやっぱり甘えたがりだ。
出
宝物を触るように優しく 彼の髪を指で梳きながら ドライヤーで乾かしていく。
出
出
かっちゃんが僕の体に背中を凭れて 緋色の瞳でじっとこちらを見詰める。
勝
もう察しろとは言わせない。
求められた口付けを与えてあげると 満足したのか前に向き直った。
なんて可愛いんだろう。
僕は思わずドライヤーで捲れ上がった うなじに唇を添えた。
ああこのまま唇できつく吸って 歯で噛んでやりたい。
勝
出
勝
勝
そう、僕らの関係は公にしていない。
二人だけの秘密だ。
だからたまに不安になる。
勝
出
勝
もっと早く教えてくれたらいいのに そんな話聞いてない。
そんな人が他にもいるの?
告白されたりするの?
嫌な考えが脳裏を巡って 体の奥底にどろどろとしたものが 溜まっていく。
かっちゃんの髪の先から 足の爪先まで全て 誰にも触れさせたくないのに。
出
勝
黙りこくる僕を心配してか かっちゃんは眉をひそめながら 振り向いた。
大きな風音をたてるドライヤーを消し 彼の頬を手のひらで包めば 唇に親指をかけ、 紅をひくようにゆっくり撫でる。
ねぇ僕だけ見ていてよ。
勝
頬に添えた手を後頭部へ滑らせ 逃げられないよう抑えながら 勢い任せに唇を押し付けた。
かっちゃんの薄くて形のいい唇を 何度も何度も啄んで、 息が続かず僅かに開かれた口腔内に 舌を割り入れる。
勝
ぐちゅぐちゅと絡まる舌の隙間から 熱を孕む淫靡な吐息が漏れ出る。
教えなきゃ。
かっちゃんの脳に体に、 もっと快感を刷り込んで教育して 君の全ては僕のものだと 植え付けなくちゃ。
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ぐへへ