あの時の私は、17歳だった
私にとっては、初めての恋だった
あっけなく終わったけれど,,,,
私は、望月 琴葉 (もちずき ことは)
親の会社で働いている 令嬢だ。
その事を知っているのは 会社で私の隣にいる森春菜 (もり はるな)
望月 琴葉
あ〜
望月 琴葉
疲れたぁ
望月 琴葉
春菜!一緒にお昼行こうよ!
森 春菜
良いけど
森 春菜
この仕事終わったらね
望月 琴葉
後でやればいいじゃんか!
望月 琴葉
えぇ〜、
森 春菜
ちょっとだけだからさ
森 春菜
待っててよ〜
望月 琴葉
分かった。
望月 琴葉
じゃあ、スタバの新作奢ってよね!
森 春菜
はいはいw
こんなに仲がいいものだから、 同期と間違われる時もあるが、
春菜は、私の上司である。
望月 琴葉
ねぇ〜
望月 琴葉
終わった?
森 春菜
はいはい。
森 春菜
お嬢様、終わりましたよ。
望月 琴葉
お嬢様って呼ばないでよ!
森 春菜
フフッ
森 春菜
じゃあ行くよ〜?
望月 琴葉
ちょっと待って!
望月 琴葉
スタバの新作美味し〜
森 春菜
そりゃよかった。
森 春菜
そういえば最近は、初恋の先輩のこと考えてないみたいね?
望月 琴葉
カンガエテルトキハカンガエテマス (((ボソ
森 春菜
なんて?
望月 琴葉
かっ、考えテマス,,,
森 春菜
素直じゃないなぁ〜
森 春菜
でもさ、そろそろ初恋の人のこと忘れた方がいいんじゃないの?
森 春菜
あんただって、そろそろお見合いの話とかが出る頃なんじゃないの?
望月 琴葉
ん〜。そうなんだけどねぇ,,,,
森 春菜
いい加減決心しなさい!
望月 琴葉
........
望月 琴葉
(はぁ〜今日も一日疲れた。)
望月 琴葉
ただいまぁ〜
母さん
あら、おかえり!
母さん
ちょっと話があるから来なさい!
望月 琴葉
(どうしたんだろう?)
母さん
実はね、お見合いの話が入ったの!
望月 琴葉
(お見合い!?)
望月 琴葉
ちょっと、母さん!
望月 琴葉
そんなの聞いてないよ!
母さん
でも、決まっちゃったことなの
母さん
別に無理に相手の方と結婚しなくていいわ
望月 琴葉
っ,,,,,,,
母さん
心配なのよ。
母さん
もしもね、私たちが死んで
母さん
あなたが頼れる人がおらず
母さん
ひとりで会社を切り盛りするかもとか、
母さん
もし、倒産とかして一生貧しい思いとかして欲しくないの。
母さん
だから、会うだけでもいから会ってみてくれないかしら?
望月 琴葉
分かった。
望月 琴葉
会うのは会うけど、絶対に結婚すとは限らないから、それだけはわかってくれる?
母さん
良かったわ!
母さん
じゃあ、1週間後だから
望月 琴葉
分かった。
この時点の私は、
まさか、あんなことになるなんて思ってもいなかった。