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ミハティア貴族学院 入学候補者発表日
オーロラ
オーロラ
1784年 3月29日 サティスフィア王国内で屈指の名門であるミハティア“貴族” 学院に
人の尊厳を持てないはずの ”農奴”の娘の入学が許可される 異例の出来事が起こった。
4月 入学式 入学式会場
教員
学院長 ジェビラ
オーロラ
オーロラ
女新入生1
女新入生2
男新入生1
厳かな入学式の最中でさえも、生徒間の 囁き合いが絶えない。
学院に入る時やこうして入学式を迎えている時も、農奴という身分な翼も無いオーロラは奇異の目を向けられ続け容赦無く陰口を叩かれる。
オーロラ
オーロラ
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
校長のその言葉に、生徒達は驚きのあまり静止し、小さな喧騒は一斉に止んだ。
一瞬の静寂の後、またその場がざわつき 始める。
女新入生1
男新入生1
男新入生2
オーロラ
教員
集いの場
オーロラ
オーロラ
かなり広く設計された集いの間に、教師陣と校長、オーロラのみが立ち、集いの間を囲む様に野次がわらわら群がっていた。
農奴が眷属と姓を同時に得る不条理に納得のいかない者、どうせ失敗するとたかをくくる者がぞろぞろと集まり、間に繋がる通路は通行止め状態だった。
学院長 ジェビラ
オーロラ
女新入生1
女新入生2
女新入生2
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
その声は静かでありながらもよく響き、 瞬く間に嘲笑で満ちていた場が静まり返った。
学院長 ジェビラ
オーロラ
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
オーロラが言われた通りの動作をすると、辞書のページがオーロラの魔力でめくられ、とあるページを開きピタリと止まる。
学院長 ジェビラ
オーロラ
学院長 ジェビラ
学院長 ジェビラ
その瞬間___ 一人の農奴が一歩、 世界の夜明けに近づいた。
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