肌にピリピリと寒さが痛む季節となった
気づけばもう12月。あの激戦からもう2ヶ月
その間あたしと牛島には特に何もなかった
別に何も無くていいが
そういや、連絡先に若利いたなぁ
用事も特に無いし、これから一生使わないんだろうなぁ
そんなことを考えながら校舎に入った
ドアを開け、教室に入った
普通のヒロインならここで笑顔に挨拶をするんだろうなぁ
あと、水ぶっかけられたり
あたしは挨拶もしないし、水もぶっかけられなしな
あ、挨拶する相手居ねえわ
へー今日の体育はバレーかー
あと3,4組合同かー
3組、3組…3組!?3組って若利達の学級!?
おいおい、人殺すなよ
ぜってー手加減とかしないじゃん
若利だったら全部フェイントで充分だよ
とかなんとか授業中考えていたら体育の時間がきた
パスなどをして、基礎練習が終わったら試合の時間になった
同じチームには大平が居た。まぁ心強い
女子
とか同じチームのセッターのクラスの女子に言われてしまったから
佐伯〇〇
これくらいしか、言えなかった
実際今自分がどれくらい動けるか分からんし、運動不足だろうし
でも体育のバレーなんてそうだ、大体サーブで終わる
まあ要するにあたしに期待しないで欲しい
体育館をローテでぐるぐるしながら試合をする
あたし達のチームは対戦相手の場所へ移動してると
先生
げっ、バレー部同士ってもしかして若利達の所!?
マジかよ、勝ち目ねえじゃん
大平と若利達が話していた
若利のチームには隼人も居た。おそらく若利を止める為だろう
若利がこちらに気づいて少し驚いた顔をしていた。
驚いているかは分からないけど
りゅうねんにストレッチをしていると
大平獅音
そこそこってあなたもでしょ
佐伯〇〇
ホイッスルが鳴り試合が始まった
最初のサーブは相手からだ
ネット…インだ!
すかさずあたしは飛び込み、フライングレシーブで拾えた
佐伯〇〇
若利が驚いた顔をしていた。多分今回はちゃんと驚いている
そりゃあ、いきなりフライングしたらな
やべっ、いつまで寝っ転がってるんだあたし
急いで起きあがろうとすると
大平獅音
え?
気づいたら若利が飛んでスパイクを打とうとしていた
もしかして、こっちに打ってくる!?
ちょっと待って、死ぬ死ぬ、死ぬんだけど
とりあえず、レシーブ体制整えて
山形隼人
隼人の声は聞こえてないと思う。これで1対1
瞬間、弾丸のようなスパイクが一瞬で目の前にきた
あ、やべ
ボールはあたしの腕に強く当たりそのままボールは弾き飛ばされていった
佐伯〇〇
ただそれだけだった。本当に痛い。痛すぎる
「佐伯!大丈夫か!?」
「佐伯ちゃん!大丈夫!?」
「今凄い音したぞ。大丈夫かよ?」
「牛島君って確か凄いパワーあるんでしょ。大丈夫かなー」
佐伯〇〇
大平獅音
佐伯〇〇
流石、全国3本指。取れねえ
ていうか、腕もげなくてよかった
大丈夫。昔の感覚は戻せる
ただの体育の授業だけなのだが
またも相手サーブ。これは大平が綺麗に拾い、セッターの所へ帰った
女子
鈴木ミスんなよー
鈴木が打つものだと思っていた。みんな
でも鈴木が飛んでも鈴木の腕を通り抜けた
え?鈴木ちゃんと打てよ
あれ?こっちにボール来てない?
女子
は?あたし、スパイク打てない!スパイク無理!
でも今なら!
その考えが甘かった
助走距離確保!飛んでスイングして打つ!
見事に決まると思っていたボール
カラぶってしまった
佐伯〇〇
あーやっぱり打てなじゃーん
そんなことを考えながら、着地しようとしたら
捻ってしまった。足を
佐伯〇〇
そのまま体制を崩すように、ネットの柱に頭をぶつけた
ゴーン
鈍い音がした。それしか聞こえなかった
あ、あたし死ぬ…?
みんなあたしの顔覗いて何か言っている
よかった。みんなに心配されて死ぬなら、いいや
そこから眠るように気絶してしまった
別に死にはしなかった。当たり前だが
瞼が小さく震え。やがてゆっくりと目が開く
あ、れ?ここどこ?
保険室か…あっ、頭痛え
ベットから起きあがろうとすると
??
佐伯〇〇
え?若利も怪我?
牛島若利
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
佐伯〇〇
牛島若利
佐伯〇〇
牛島若利
牛島若利
若利は静かに保険室を後にした
コメント
4件
勘違いかもしれませんけど、 もしかしたらりゅうねんにストレッチをしているとじゃなくて にゅうねんにストレッチをしているとだと思います!
神☆