こさめ
何か声が聞こえる。
こさめ
周りはなんかポカポカしてた
白い世界、俺はその中にいて、
ただ虚空を見つめていて、
もう…何もしたくない…。
こさめ
みこと
聞き覚えのある機械音。
白い天井に、薄水色の服。
そして見慣れた君の泣き顔。
こさめ
そう言った彼は涙を流す
俺は、ゆっくり目を閉じる。
俺には人工呼吸器が施されていて、 腕には複数の管が繋がっていた。
こさめ
そう手が握られる。
俺はそれを握り返す。
そしてまた目を開いて彼を見た。
その後ろには白衣を着たお医者さんと 俺の仲間、シクフォニのみんながいた
すち
すちくんは、優しい目で俺を見ていて
らん
と、らんらんは安堵の息を吐いた。
いるま
いるま
いるまくんは冗談らしく笑って
暇72
となつ君はにこりと俺に微笑んだ。
こさめ
こさめ
こさめ
ぽつりと俺の手の甲に、 涙が溢れた。
ごめん、そう言おうとしたが言葉にはならなかった。
声が出なかった。
ODなんてするもんじゃない。
今更気がついたそれに、また胸が苦しくなった。
すち
お医者さんの話によると、 俺は薬の過剰摂取の副作用で
喉に何か異変が起こり、 声が二週間ほどでなくなるという。
こさめちゃんは、すごい悲しそうな 顔をしていて薄く張った涙は、 すごい苦しそうだった。
これはただ、俺が悪いんだ。
ごめん、そう伝えたい俺の手は 何故か小刻みにふるえていた。
…退院は今日できるという。 が、医者からも、薬の使用の注意と 精神のためのことを色々と 教えてもらった。
一時的に何か起こるかもだからその時の対処法としても教えてもらった。
こさめちゃんは、 多分俺のリスカのこととか知りたいはずだ。
部屋に1人残したから、 あの下書きだって見たはず。
夕方になって、
俺はまた服を着替えて、
こさめ
手を伸ばす彼に頷き、
歩みを進めた。
家に帰った時、 みことは紙に“ごめん”と書いて 謝ってきた。
俺らは大丈夫、と笑って返したが どこかこいつも似ているな と思った。
すち
でもこいつは何も喋らずソファーに 座って俯いていた。
どこかその横顔は青白く、 苦しそうだった。
暇72
声をかけると、ハッと顔を上げ 目を細めて、笑った
すち
暇72
すち
と立ち上がって逃げるようにして リビングをでていく。
バタン、扉が閉まった時、 やにゃぎが小さく鳴いた。
暇72
そういえば、
いるま
らん
こさめ
みこと
どこか嫌な予感がしたのはみんな同じで、
俺らはみんなでリビングを出た。
暇72
いるま
俺らは、みんなで俺の部屋に入る。
が、
こさめ
そこにいたのは、
すち
胸の辺りを抱えて背を丸め、
この前の発作の時と同じように叫ぶ
すちの姿だった。
コメント
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え?すちくん?え?
え…? 待ってくださいすちくん⁉︎大丈夫…? 続き楽しみに待ってます!頑張ってください!
1人100か50ですぐ行けそうw