付き合う前
芥川
!太宰さん!!
太宰
やあ、芥川君じゃあないか。奇遇だね
芥川
今日こそ僕を認めて下さい!!
太宰
え~?でも、君、一寸怪我してるじゃないか
太宰
どうしてそんなことになったのかな?
芥川
あ、、否、此れは……
太宰
答えられないの?私が訊いてるのに?
芥川
本当に大したことの無いかすり傷です、!此のような傷、怪我の内にも入りません!
太宰
でも怪我は怪我だよね?
太宰
小さな怪我でも侮れない時だって有るのだよ
太宰
(只でさえ肺も悪いのに、此の子は何処まで私を心配させるのか……)
芥川
ッ、……すみません…。以後精進致します……
芥川
(嗚呼…また太宰さんに認められる日が遠のいてしまった……)
芥川
今度こそ、貴方に認められる様になります、太宰さん。では、僕は此れで。
太宰
嗚呼、…………。
また、去り際に何も云えなかった……。
太宰
はあ…。此れじゃ、芥川君のこと「ポンコツ」なんて云えたものじゃないな、
太宰
(でも、あんなことをした私を、芥川君が好きな訳がない。だったら。結ばれないのなら、私という存在で縛れば善い。)
太宰
嗚呼。幾人もの女性を虜にしてきた私が、本命にはこんなに奥手だなんて!
太宰
うふふ、中也に云ったら笑われそうだなあ……
鈴。
素直になれない 前編(付き合う前)はここで終了です!
鈴。
ここまで見てくださりありがとうございました(* >ω<)
鈴。
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鈴。
では、次の話でお会いしましょう!