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恋するスイーツ#4

第1話 - 恋するスイーツ#4

2021年05月20日

#恋愛

chi__chan

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ヒルズホテル　レストラン

紗耶香

んー！美味しい！思った通りに美味しい！予約してよかったぁ！

結衣

、、

紗耶香

白石さん？食べないの？

結衣

、、

陽太

白石？

紗耶香

そういえば白石さんここで働いてたのよね？知り合いとかいるんじゃない？

結衣

別にいないです、、

陽太

？

紗耶香

久々に来たんじゃない？呼んであげましょうか？

結衣

いいです！

陽太

どうした？

結衣

、、私、お手洗い行ってきます(行く)

紗耶香

、、どうしちゃったのかしら？

陽太

、、

お手洗い前

結衣

、、

佐野

白石？

結衣

！？

佐野

やっぱり白石だ

弥生

結衣先輩、、

佐野

久しぶりだな、なんでここにいるんだよ

結衣

それは、、

佐野

よく来れたよなぁ。あんだけの事しといて

弥生

佐野先輩

結衣

私、、

花

結衣

！！はぁはぁ、、(走る)

弥生

結衣先輩！

佐野

久々に見たわぁ、あいつの顔。佐藤もか？

花

、、うん

弥生

、、

数十分後

紗耶香

デザートも美味しい♪

陽太

あいつ遅いな。ちょっと見てくる

紗耶香

大丈夫よ、女の子は色々やることがあるの。あの、すみません

花

はい

紗耶香

このデザートを作った人を呼んでくれますか？

花

そちらは私が作りました

紗耶香

そうなのね！とても美味しいです

花

ありがとうございます

陽太

やっぱり俺見てくる

花

お連れ様なら先程お帰りになりました

陽太

え？どうして

花

用事があるとかで

紗耶香

急に連れてきちゃったからね、きっと仕事に戻ったんじゃない？心配ないわよ

陽太

、、今日は帰るよ。俺も仕事があるし。じゃあまた(行く)

花

、、

紗耶香

どうだった？久々に会った感想は

花

、、

ヒルズホテル前

坂本

(歩いてる)

ドン！

坂本

いた

結衣

、、

坂本

白石さん？

結衣

すみません、、すみません、、(走る)

坂本

？、、

弥生

(走る)はぁはぁ、、

坂本

、、

ロワール　営業後

莉子

そっち掃除よろしく

田口

りょうかい

バタン

陽太

(入ってくる)

莉子

社長、おかえりなさい

陽太

白石は？

莉子

今日は帰ってきてないですけど。一緒に出てたんじゃないんですか？

陽太

(行く)

田口

なんだ？

莉子

？

結衣の部屋の前

陽太

(来る)

ピンポーン。。。ピンポーン。。。

陽太

白石！いないのか

。。。

陽太

、、

蒼介

あの

陽太

どうも

蒼介

結衣に何か用ですか？

陽太

途中で帰ってしまったので

蒼介

仕事の途中でですか？あいつ、すいません

陽太

いえ、知り合いの付き合いでヒルズホテルのレストランに行ったんですが

蒼介

、、今なんて？

陽太

ヒルズホテルに

蒼介

何やってんだよ！！

陽太

え？

コンコン

蒼介

結衣ー、、、はぁ、、今日はとりあえず帰ってください。俺がなんとかするので

陽太

何かあったんですか？

蒼介

あなたには関係ない事です。しばらく仕事は休ませますので

陽太

でも

蒼介

いいから帰ってくれ！あんたには関係ないんだ！

ガチャ

陽太

、、

結衣の部屋

蒼介

、、結衣、いるのか？

結衣

、、ごめんなさい、、ごめんなさい

蒼介

結衣、、

結衣

ごめんなさい、、ごめんなさい、、

蒼介

、、結衣(抱く)大丈夫。大丈夫だから

結衣

ごめんなさい、、

蒼介

俺がいるから、、もう謝るな

夜ガチャ

千夏

結衣！

蒼介

しっ！声が大きい！今やっと寝たところなんだよ

千夏

ごめん。結衣は？

蒼介

さっきまでずっと謝ってた。あの時と同じだ

千夏

なんでこんなことに、、蒼介ちょっと

蒼介

、、

アパート前

千夏

一体何があったの？

蒼介

仕事の付き合いでヒルズホテルに行ったみたいなんだ。たぶん、、会ったんだと思う

千夏

なんであんなところに行ったのよ、、

蒼介

知らねーよ。帰ってきたら社長が来てて。事情を知らないのはわかってるけど、あいつの顔見てたらすげームカついてきて

千夏

とりあえずしばらく仕事は休ませよう。まぁもう行けるかもわかんないけど、、

蒼介

おじさんたちには

千夏

言っちゃダメ！またこんなことになってるって知ったら、今度こそ実家に連れていかれちゃう

蒼介

そうだな

千夏

とりあえず私たちでなんとかしよう。私もなるべく仕事調整するから

蒼介

わかった

2週間後　ロワール

莉子

結衣来ないなー

田口

もう2週間も休んでるんだよな？

莉子

うん、社長は体調不良だって言ってるけど。メールしても返ってこないし。大変な病気にでもなってるのかな、、

田口

さすがに心配だよなー、、

料理長

、、

社長室

陽太

、、はぁ、、

コンコン

陽太

はい

坂本

こんにちわ

陽太

坂本さん、どうしたんですか？

坂本

白石さんはいるかしら？

陽太

、実は体調不良でしばらくお休みを頂いてて

坂本

やっぱり

陽太

え？

坂本

社長、お話があります

陽太

？

坂本

白石さん、あのヒルズホテルで昔、いじめに遭ってたみたいなんです

陽太

え？！

坂本

この前ホテルで彼女に会った時、すごく怯えた顔をしていて。おかしいなって思って追いかけてきた子に聞いたんです。そしたら、、
彼女、自作のデザートを盗作されて。けど白石さんが逆に盗作したんじゃないかってみんなに疑われて、そのままいじめに、、

[回想]ヒルズホテル

支配人

君たちにはうちのメインとなるスイーツを作っていただきたい。期間は1ヶ月。1番良かった者には今後パティシエのリーダーとなってもらう

。。。

佐野

パティシエリーダーなってみてぇけど絶対無理だわ

結衣

この前お客さんに褒められてたじゃない

佐野

それはたまたまだよ。なんかすげーの作りたいなぁ。てか白石だってアリスで首席だろ？マジすげーよなぁ

結衣

そんな大したことじゃないよ

花

、、

結衣

？花？どうしたの？

花

思いつくか不安で

結衣

私も。でもみんな頑張ろうね！

3週間後　フロア　営業後

花

(来る)?

結衣

(頭抱える)はぁ

花

結衣？どうしたの？

結衣

花。どうしてもスイーツが思いつかなくて

花

結衣でもそうゆうことあるんだね

結衣

私だってあるよ。卒業制作の時だってかなり悩んだ

花

結衣の卒業制作すごかったよね。私思わず写真撮っちゃった。結衣が友達で誇らしい

結衣

大袈裟だよ。けど、どうしても首席で卒業したくて

花

どうして？

結衣

昔ね、ある人と約束したの。一緒にパティシエになろうって。その人もね、すごいんだ。両親がパティシエだから、同じように素敵なスイーツ作って。だから、いつか一緒に働くようになった時のために立派なパティシエになろうって決めてたの

花

素敵な話だね

結衣

だから、ここでつまづいてるわけにはいかないんだ

花

なんか結衣を見てると私も頑張ろうって思える

結衣

一緒に頑張ろうね

花

うん

審査2日前　調理場

佐野

よし！出来た！

花

、、

佐野

佐藤、まだ出来てないのか？

花

全然思いつかないの

佐野

あと3日だぞ？このままじゃ落選だな(行く)

花

、、

更衣室

花

(来る)

弥生

すごーい！！

花

？

弥生

これ結衣先輩が考えたんですか？！

結衣

なかなか思いつかなかったんだけど、昨日パッて浮かんで。私的にも最高の仕上がりになってると思う

弥生

これだったら絶対結衣先輩のスイーツが選ばれますよ！でもどうして私に見せてくれたんですか？秘密にしてた方が

結衣

弥生ちゃんは私が作ったものをいつも美味しいって食べてくれるから。どうしても弥生ちゃんには見せたくて

弥生

嬉しい。明後日が楽しみですね！

結衣

うん

同期

ゆいー、料理長が呼んでる！

結衣

今行く！

弥生

あ、これ私しまっておきます！

結衣

いいの？ありがとう(行く)

弥生

やっぱり結衣先輩はすごいなぁ

花

、、(出てくる)

弥生

花先輩！

花

それ、結衣の作品でしょ？見せて

弥生

ダメです。参加者同士の作品のやりとりはダメだって

花

弥生、あんた料理長と不倫してるでしょ

弥生

え？！

花

知らないとでも思った？奥さんにバラしたら確実にクビだし、親が知ったらどうなるか

弥生

やめてください！お願いします

花

だったらそれ見せて

弥生

でも、、

花

その作品はもともと私のよね？

弥生

それは、、

花

バラしてもいいの？

弥生

、、

審査当日

副支配人

それでは参加者の皆さん、作品を持ってきてください

花

(持ってくる)

結衣

！え、、

支配人

？

同期

結衣と花の作品、一緒じゃない？

後輩

どうゆうことだろ？

支配人

これはどうゆうことかな？

結衣

花、どうして

花

支配人すみません。私はやめてって言ったんですが、思いつかないからあなたが変えてって白石さんに言われて

結衣

？！

後輩

どうゆうこと？

同期

結衣が盗作したってこと？

結衣

花、何言ってるの？これは私が考えたんだよ

花

思いつかないから作品を譲ってって言ったのは結衣の方でしょ？

結衣

え？私そんなこと

支配人

盗作したのか？

結衣

違います！弥生ちゃんが知ってます！ね？

弥生

、、それは、、それは花先輩の作品です

結衣

！！

弥生

作品を譲ってほしいって結衣先輩が花先輩に話しているのを見ました

結衣

！？

佐野

おいおいマジかよ

結衣

違います！私が考えたんです！どうしてそんな嘘つくの？

弥生

、、

花

嘘をついてるのは結衣の方でしょ

支配人

とりあえず今回の審査は中止だ。まだ後日改めて行う。白石

結衣

はい

支配人

次回君の参加は認めない

結衣

！、、

弥生

、、

花

、、

休憩室

結衣

、、

佐野

ありえねぇよなぁ、人の作品盗んでまでリーダーになりたいなんて。首席で卒業したのも盗作品だったりして

結衣

違う！

佐野

泥棒となんて一緒に仕事したくねぇわ(行く)

結衣

、、

花

(来る)

弥生

(来る)

結衣

弥生ちゃんどうして！

花

後輩を責めるなんて卑怯よ。自分がやったんだから

弥生

、、

結衣

、、(行く)

弥生

ゆいせんぱ

花

追いかけてもいいのよ。私が嘘をつきましたって言えばいい。けど、今度追い詰められるのはあなたになるのよ？あぁなりたいの？

弥生

、、

翌日　更衣室

結衣

、、

ロッカーに辞めろ　泥棒　の貼り紙

結衣

、、

翌々日　調理場

結衣

(荷物運ぶ)

ドン！

結衣

(倒れる)

同期

ごめーん、見えなかったぁ

結衣

、、

弥生

！、、

トイレ

結衣

(入ってる)

ジャー！

結衣

きゃ！

同期2

あ、いたの？誰もいないと思って掃除してたのにー笑

結衣

、、

社長室

坂本

その後もどんどんいじめはエスカレートしてそのままレストランを辞めたそうです

陽太

そうだったんですか、、

坂本

上はこの事実を知らない上に、盗作も未だに白石さんがやったことだと思っているそうです

陽太

、、

坂本

あのレストランでそんなことがことが起きていたなんて全く知りませんでした。、、彼女の傷は相当深いと思います。どうするおつもりですか？

陽太

、、、

数十分後

陽太

、、

コンコン

陽太

はい

莉子

失礼します

陽太

どうしました？

莉子

さっき坂本が来てるのを見かけて。食べて行かれないからおかしいなぁって思って。もしかして結衣のことで何かあったんじゃないかと

陽太

、、

莉子

私達じゃ力になれませんか？

陽太

、、

莉子

結衣は私達の仲間です。もし何かあったのなら力になりたいんです

陽太

、、みんなを集めてくれ

数十分後　通路

陽太

(歩いてる)

田口

社長！、、さっきの話、本当ですか

陽太

あぁ

田口

そうだとしたら、俺が余計なこと言ったからかもしれません

陽太

え？

田口

柊さんに

陽太

、、

数日後　結衣の部屋　朝

千夏

じゃあ私仕事行ってくるね

結衣

、、うん、、

千夏

、、なんかあったら連絡してね。行ってきます

結衣

、、

ロワール

陽太

、、

莉子

社長

陽太

ん？

莉子

あの、これどうでしょうか？

陽太

(見る)

莉子

私達なりに色々考えて

田口

俺たちも何か力になれないかなって

陽太

、ありがとう

夕方　アパート前

陽太

(車から出てくる)

結衣

(屋上に上がっていく)

陽太

？！

屋上

結衣

、、(飛び降りようとする)

陽太

ちび！

結衣

、、

陽太

、、結衣！

結衣

、、(振り返る)

陽太

何やってんだよ、危ないから戻ってこい

結衣

もう、疲れたの、、

陽太

、、前の職場でのこと聞いた

結衣

、思い出すたびに震えが止まらなくなる。職場に行くとやめろって紙が貼られてて、みんなが私を睨んでて、、あれは私のスイーツなのに、、なんで、、

陽太

、、

結衣

このまま生きてたってみんなに迷惑かける、、もう嫌なの、、楽になりたい、、(飛び降りようとする)

陽太

！、、逃げるのか

結衣

陽太くんに何がわかるの？！

陽太

わかんねぇよ！

結衣

！

陽太

あの約束を守ってパティシエになってることも知らなかった。パティシエになって深い傷を負ってることも知らなかった。離れてる間のお前のことなんて何も知らないよ

結衣

、、

陽太

だから知りたいんだ。今までのことも、今どう思ってるのかも、これからのことも

結衣

、、

陽太

あのスイーツはお前が盗作したものだってみんなに思われたままでいいのか？

結衣

、、

陽太

悔しくないのか？このままで

結衣

だって、、どうすることもできない、、

陽太

なら、もう一度勝負しよう。今度は一緒に

結衣

、、

陽太

結衣は食べる人に笑顔になって欲しいんだろ？父さんと母さんのようになりたいんだろ？

結衣

、、(泣)

陽太

(駆け寄って抱く)ごめん、何も知らなくて

結衣

(泣)

陽太

ごめん、、これから俺がそばにいるから

結衣

、、

結衣の部屋の前

陽太

大丈夫か？

結衣

、、うん

陽太

あったかくして寝るんだぞ。じゃあ

結衣

、、(袖掴む)

陽太

ん？

結衣

、、またこうなったらどうしよう、、

陽太

大丈夫。俺が絶対そばにいる。何かあったら連絡してこい。必ず来るから

結衣

陽太くん、、

蒼介

結衣？！裸足で何してんだよ！、、お前！

結衣

違うの！、、私が飛び降りようとしたのを止めてくれたの

蒼介

飛び降りる？、、ゆい

結衣

ごめん、、みんな私のために色々動いてくれてたのに私だけ逃げようとして、、ごめんなさい

蒼介

、、でもよかった。何事もなくて

結衣

、、

蒼介

何も知らないのにすいません

陽太

いえ。じゃあこれで(行く)

結衣

(陽太を目で追う)

蒼介

、、、とりあえず部屋に入って足洗えよ

結衣

うん

蒼介

、、

アパート前

陽太

、、

蒼介

あの！

陽太

？

蒼介

ありがとうございました。結衣を止めてくれて

陽太

いや

蒼介

、、社長はあいつのことどう思ってるんですか

陽太

え？

蒼介

俺はあいつが好きです。ずっと前から。けど、、あいつの頭の中はたぶんあなたのことばっかりです。、だからあなたはどう思ってるんですか

陽太

、、見守っていきたいって思ってます

蒼介

！、、そうですか

陽太

、、

数日後　アパート

結衣

、、(準備)

ガチャ

結衣

！ちなつ

千夏

そろそろ行くんじゃないかなぁって蒼介と話してて

蒼介

一緒に行こう

結衣

、、うん

ロワール前

結衣

、、

千夏

行かないの？

結衣

、、私、みんなに迷惑かけたのに、今さま戻っていいのかな

蒼介

、、もし嫌だったら

千夏

結衣

？、、！

陽太

(歩いてくる)

千夏

結衣のペースでゆっくりね。蒼介、行くよ(行く)

蒼介

、、あぁ(行く)

結衣

どうして

陽太

そろそろ来るんじゃないかって。いや、この時間は毎日ここで待ってた

結衣

、、私

陽太

行くぞ(引っ張る)

結衣

！

ガチャ

結衣

、、！

莉子

結衣！

結衣

みんな、、

莉子

(抱きつく)

結衣

りこ、、わたし

莉子

ごめん！

結衣

え？

莉子

何も知らなくて、何もできなくてごめん

結衣

？！

田口

全部社長から聞いた

結衣

！

莉子

水くさいじゃない！なんでそんな重いもの1人で背負ってるのよ！私たち、仲間じゃないの？

結衣

りこ

田口

白石っていつも笑顔だったから。知ろうともしなくてごめん

結衣

(涙)

莉子

私達ロワールには結衣が必要なんだよ。結衣が突然いなくなったらみんな悲しいんだよ。わかってる？

結衣

ごめん、、本当に、、

料理長

(来る)

結衣

木崎さん

料理長

俺は料理は作れる。けど、スイーツはさっぱりだ。お前がいなかった期間、俺は客に何度クレームを入れられたか

結衣

、、

料理長

、、要するに、お前じゃなきゃダメなんだ。お前がいなきゃ

結衣

！(泣)、、はい。すいませんでした

莉子

戻ってきて良かった。本当に良かった(抱く)

結衣

ありがとう。みんな(泣)

陽太

、、

屋上

莉子

ちゃんとご飯食べてた？ちょっと痩せたんじゃない？

田口

たしかに

結衣

そんなことないよ

ガチャ

莉子

あ、きたきた

結衣

？

陽太

揃ってるな

田口

はい！

結衣

？

陽太

今度日本のスイーツ店が集まる大会がある。そこにうちも出ようと思ってる

結衣

大会？

莉子

私たちが見つけたの！

田口

白石の力になりたくて

結衣

え？

陽太

日本一のスイーツ店を決める大会だ。ヒルズホテルも参加するらしい

結衣

！、、無理です、だってわたし、、

莉子

もう逃げてほしくないの！

結衣

！

莉子

結衣がひどいことをされたっていうのはわかってる。けど、悪くない結衣がどうして逃げなきゃいけないの？そんなの絶対おかしいと思う

田口

俺らは白石に前に進んで欲しいんだ

結衣

2人とも

陽太

俺らは裏切らない。だから、みんなで勝負しよう

結衣

、、

莉子

結衣？

結衣

、、わかりました。やってみます

莉子

よかった！私達全力でサポートするから！

結衣

ありがとう

陽太

😊

結衣

😊

夜　結衣の部屋

結衣

、、、

ガチャ

蒼介

ゆいー？

結衣

、、

蒼介

！？結衣、どうした？！

結衣

え？

蒼介

なんかあったか？！

結衣

あ、ううん。ちょっとスイーツ考えてて

蒼介

え？

結衣

今度日本一のスイーツを決める大会があって、それに出ることになったの

蒼介

大会？、、大丈夫なのか？

結衣

、うん。ロワールのみんながサポートしてくれるって。みんなわたしのこと考えてくれてるのに、私が下を向いてるわけにはいかないから

蒼介

、、社長のおかげってことか

結衣

あの時陽太くんが来てくれなかったらたぶんそのままわたしは、、

蒼介

陽太くん、か、、

結衣

いや、社長なんだけど、あの時は昔の陽太くんみたいだった

蒼介

、、そっか、無理せずにな

結衣

ありがとう

蒼介

、、

数日後　フロア

陽太

(探してる)

莉子

もしかして結衣ですか？

陽太

あ、、あぁ

莉子

結衣ならきっと屋上です。最近よく1人で屋上にこもってるから

陽太

、、

屋上

結衣

、、はぁ、、

陽太

おっきいため息だな

結衣

社長。。。思いつかないんです、何も

陽太

？

結衣

作らなきゃって、考えなきゃって思えば思うほど何も浮かばなくて

陽太

、、チビはどうしてこの仕事をしてるんだ？

結衣

え？それは、、お客さんを笑顔にしたいから

陽太

それだよ！

結衣

え？

陽太

それだけを考えれば絶対にアイデアが出てくる。いつもそうやって作ってるんだろ？いつもと同じでいいんだよ。頑張って勝とうとしなくていい

結衣

、、でも勝てなかったら

陽太

勝とうとして出るんじゃないんだよ。チビにはいつも通りのスイーツを作ってみんなに認められて欲しいんだ。ていうか、いつもお客様の笑顔しか考えてないだろ？それ以上考えるな

結衣

、、わかった。なんかアイデアが湧きそうかも

陽太

それでいい😊

結衣

！、、陽太くん、笑うようになったね

陽太

え？

結衣

昔の陽太くんだ

陽太

、、この大会が終わったら話したいことがある

結衣

話したいこと？今じゃダメなの？

陽太

今はスイーツ作りに集中しろ。じゃあな(頭ポンポン)

結衣

！、、

大会２日前　調理場

結衣

できた、、

料理長

！マジか、、

莉子

すごい！！やっぱり結衣天才だよ！！

田口

これなら1位間違いなしだな！！

料理長

毎日残業して考えてたからな、、、ほんとにお前はすごいよ

結衣

！木崎さん、、ありがとうございます

紗耶香

こんにちわ

結衣

！

莉子

紗耶香さん

紗耶香

白石さんも明後日の大会にエントリーされてたから見に来ちゃった。もしかして完成したの？(見ようとする)

結衣

！

陽太

紗耶香

陽太。ちょっと白石さんのスイーツを見に

陽太

ちょっと話がある(行く)

紗耶香

？(行く)

結衣

、、

莉子

大丈夫。あとは社長に任せよう

結衣

、、うん

社長室

紗耶香

やっぱりロワールもエントリーしてたのね。どうして教えてくれなかったの？

陽太

どうしてあの時俺たちをヒルズホテルに連れてったんだ

紗耶香

え？

陽太

俺だけじゃなく白石まで

紗耶香

！、あの時言ったじゃない、たまたま予約が取れたって。それに白石さんが前に働いてたって聞いたから一緒にどうかなって思って

陽太

知ってたんだろ、白石があのホテルでされてたこと

紗耶香

！、、なんのこと？わたしは何も

陽太

あいつがどれほど傷ついたか、やっと立ち直ったんだぞ

紗耶香

だってあれは白石さんがいけないじゃない！盗作なんて！

陽太

やっぱり知ってたんだな

紗耶香

！

陽太

だからあいつも連れて行ったんだな

紗耶香

わたしは、、

陽太

紗耶香がそんなやつだと思わなかったよ

紗耶香

陽太！話を聞いて！

陽太

紗耶香は俺が辛かった時ずっとそばにいてくれた。それは感謝してる。けど、今回のことに関しては

紗耶香

白石さんが好きだから？！だからわたしのことが許せないんでしょ？！

陽太

、、

紗耶香

私だってずっと陽太のことが好きだったよ、、だからずっとそばにいた、、少しでも振り向いて欲しかったから、、

陽太

、、ごめん。紗耶香の気持ち、見て見ぬ振りして。けど、、ごめん

紗耶香

、、(泣)

大会当日　調理場

結衣

、、、

陽太

(来る)ちび？

結衣

陽太くん

陽太

もう行くぞ？

結衣

うん、、

陽太

どうした？

結衣

こんなに周りが協力してくれたことなんてなかったからなんか不思議で。今までは1人で考えて1人で作るのが当たり前だったから。みんなで作るのって楽しいなって

陽太

そう思って作れたなら絶対大丈夫だ

結衣

陽太くん、、ありがとう

陽太

あぁ

紗耶香

(来る)

陽太

紗耶香

結衣

！

紗耶香

白石さんと話がしたいんだけど

陽太

、、外で待ってる(行く)

結衣

、、

紗耶香

ごめんなさい

結衣

え？

紗耶香

あの時ヒルズホテルに無理やり連れて行ったりして。。陽太にすごく怒られて、、あなたのこと何にも考えないでごめんなさい

結衣

、、私もいけないんです。ずっと逃げてきたから。けど、あの時ホテルに行ってなかったらこんな風に前に進もうって思うこともなかったと思うから、感謝してます

紗耶香

！、、ほんとバカね

結衣

え？

紗耶香

今日は頑張って、応援してます

結衣

ありがとうございます

会場内

莉子

うわぁ！すごい人！あれ？！あそこの人たちって〇〇区の有名なパティスリーの人じゃない？！

田口

笹尾興奮しすぎ

莉子

だってなかなか来れないよ！？

結衣

、、

陽太

大丈夫か？

結衣

、、うん。もう結果を待つだけだから

陽太

、、

花

(来る)、、

結衣

！

佐野

あれ？白石も参加してるのかよ

弥生

！結衣先輩

佐野

よくも堂々と参加してくるよなぁ。ありえねぇ。うちが一位だって決まってんのに

莉子

なんなのよあいつ！

田口

やめとけ

結衣

、(手が震える)

陽太

(握る)

結衣

！

陽太

大丈夫。俺たちがいるから

結衣

、、うん

花

、、

結果発表

坂本

本日はお集まりいただきありがとうございます

莉子

え？坂本さんが審査員だったの？

田口

ちゃんとパンフレット見なかったのかよ。しかも審査員長

莉子

そうだったの？！

坂本

それでは発表に移ります

結衣

、、

。。。

坂本

第3位は、、〇〇区シャインさんです

莉子

次2位だよ！まだうち呼ばれてないし

田口

次の次が本命だからな

結衣

、、

陽太

、、

佐野

緊張してんのか？

花

、、別に

佐野

大丈夫だって、お前はうちのリーダーなんだから。それに2年前あんなすげースイーツ作ったんだし

花

、、

弥生

、、

坂本

続いて第2位は。。。ヒルズホテルです

佐野

え？

花

、、

結衣

？！

莉子

うそ！ヒルズホテルが2位？！1位の常連なのに

坂本

そして栄光の第1位は。。。ロワールです

結衣

！

莉子

うそ！！今ロワールって言ったよね？！

田口

あぁ！はっきり聞こえた！！

莉子

ゆい！！おめでとう！！

結衣

うそ、、私が、、

陽太

よかったな

佐野

ありえねぇ

花

、、

ロビー

坂本

白石さん

結衣

坂本さん！

坂本

1位おめでとう

結衣

本当なんでしょうか。まだ全然実感湧かなくて

莉子

さっきからずーっとこんな調子で

坂本

審査員全員一致でロワールが一位だったわ

結衣

信じられない

佐野

そうだよ！

結衣

！

佐野

こんな結果信じられねぇよ！審査員長、知ってますか？こいつの過去

結衣

！

莉子

ちょっとあんた！さっきから！

坂本

佐藤さん、あなたはどうしてあのスイーツを作ったの？

花

シンプルなスポンジケーキに高級フルーツをふんだんに使って見た目を華やかにしました。周りには飴細工を飾って遠くから見ても大きく華やかに見えるよう意識しました

坂本

白石さん、あなたはどうしてあのスイーツを？

結衣

、、私は大人様スイーツプレートを作りました。子供の頃たくさんの料理が乗ったお子様ランチを見て感動した時と同じような気持ちになって欲しくて。食べ終わった後にはお客様に笑顔になって欲しいと思って

佐野

見た目も一目瞭然だ

坂本

そこなのよ

佐野

え？

坂本

たしかに佐藤さんの作品はとても華やかだった。遠くから見ても存在感が他のものと比べても圧倒的にあった

佐野

なら

坂本

でもそれだけ。彼女の作品はただすごいだけ。それに比べて白石さんの作品はたしかにシンプルだけど、お客様を笑顔にしたいっていう気持ちはとても伝わってきた。審査員たちはそこを評価したの

結衣

坂本さん

坂本

あなたはその部分を白石さんから教わるべきね

花

、、

結衣

、、

結衣のアパートガチャ

千夏

おかえりー！！

蒼介

優勝おめでとー！！

結衣

びっくりしたぁ！！なんで2人が知ってるの？！

千夏

実はこっそり会場に見に行ってたの

結衣

それなら言ってくれればよかったのに

蒼介

もう大丈夫か？

千夏

いたんでしょ？、、あの人たちも

結衣

うん、、でも大丈夫、みんなが居てくれたから

千夏

そっか、よかった

結衣

2人も今まで、、、ありがとう

蒼介

おう

千夏

、、私ちょっと飲み物買ってくるね(行く)

結衣

蒼介、今まで本当に支えてくれてありがとう。いっぱい当たり散らしたりひどいこと言ったり、傷つけてごめん

蒼介

気にしてねぇよ。俺が勝手にやってたことだから、、結衣

結衣

ん？

蒼介

好きだ

結衣

！

蒼介

ずっと前から好きだった。気づいてただろ？

結衣

、、うん

蒼介

、、友達としてでもそばにいれてよかった

結衣

蒼介

、好きなんだろ？社長のこと

結衣

！、、、うん

蒼介

、、結衣の口からその言葉が聞けてよかった。ちゃんと諦められる

結衣

蒼介、私、、ごめん

蒼介

謝らなくていいよ。気持ちの整理がつくまでしばらくかかるかもしれないから、ここにくるのはやめる

結衣

え？

蒼介

大丈夫だよお前は。もう1人で歩ける

結衣

、、

蒼介

頑張れよ

数日後　ロワール　お昼休み

莉子

はぁー！！疲れたぁ！！優勝が決まってからお客さんが山ほど増えたね！！

田口

これも全部白石のおかげだな！

結衣

違うよ、みんなが協力してくれたおかげ。私だけじゃできなかった。本当にありがとう

莉子

😊

田口

😊

結衣

😊

ガチャ

莉子

あの、まだ休憩時間ですが

弥生

白石結衣さんはいらっしゃいますか？

結衣

！弥生ちゃん

弥生

結衣先輩

結衣

？

屋上

弥生

本当にすみませんでした！

結衣

もういいから

弥生

良くないです！結衣先輩は私の事を信頼してあのスイーツを見せてくれたのに、それを裏切って、、あの発端は全部私の責任です！本当にすみませんでした！

結衣

弥生ちゃん、顔あげて。本当にもういいの、気にしてないから

弥生

あの時もっと私が強ければ、、弱みを握られて怖くなって、、どうすることもできなくて、、

結衣

そうだったんだ、、私も何も知らなくてごめん。、でもね、あの経験がなかったら私はずっと1人だったと思う。でも今は違う。みんながいる。だから、わたしはあの経験があってよかったって思ってる。感謝してるの

弥生

結衣先輩、、この間のスイーツ、すごかったです。あの時スイーツを見た時と同じように感動しました。やっぱり結衣先輩はすごいですね

結衣

ありがとう

弥生

、、花先輩、言ったんです、みんなに

結衣

え？

花

大会が終わった後みんなに、あの時盗作したのは自分だって

結衣

え？！それで

弥生

クビになっちゃいました。みんなからも色々言われて

結衣

花は今どうしてるの？

弥生

日本をたつそうです。もうここには居られないからって。それで花先輩から伝言を預かって

結衣

何？

弥生

ごめんなさい。って、一言

結衣

！、花はいつ日本を？

弥生

今日です。夕方4時の便でたつって

結衣

！教えてくれてありがとう(走る)

弥生

どこ行くんですか？！

結衣

花のところ！まだ何も話してないから！(走る)

ロワール前

結衣

(走ってくる)

陽太

ちび！

結衣

陽太くん！なんで

陽太

行くんだろ、乗ってけ

結衣

、、ありがとう

車内

結衣

、、

陽太

会ってどうする。お前を苦しめた奴なのに

結衣

そうだけど、、花は製菓学校の時からずっと一緒に戦ってきた戦友だから。こんな終わり方は絶対に嫌なの

陽太

、、強くなったな

結衣

、、陽太くんのおかげ。陽太くんが居なかったらこんな風に強くなれなかった。ありがとう

陽太

、、頑張れよ

結衣

うん

空港

結衣

(走って探す)はぁはぁ

花

(歩いてる)

結衣

！花！

花

！？(逃げる)

結衣

！待って！(走る)(捕まえる)

花

離してよ！

結衣

離さない！このまま行かせない！

花

！、、

結衣

どうして言ったの？今さら

花

、、もう、限界だった。パティシエリーダーになって思うようにスイーツが作れなくて、周りからはあのスイーツがピークだ、とかあのスイーツだけかって散々言われて。あの大会に結衣が出るって聞いて今度は絶対実力で勝つって思ってたけど、やっぱり負けて。私は結衣に一生勝てないんだと思った。ううん、、最初から同じステージには居なかった、、

結衣

、、そうよ、花のせいだよ。あれは私のスイーツで、本当は私が評価されるはずだった。その後はあそこでたくさん学んで、世界にも行きたかった

花

、、

結衣

、けど、もうそんなこと思ってない。花のことも恨んでない

花

え？

結衣

確かにたくさん傷ついたけど、あそこにいるよりもっと信頼できる人たちに出会えたし、笑っていられる場所に出会えたから

花

、、

結衣

私を必要としてくれる人たちがいて、私を評価してくれる人がいる。その人たちにありがとうって思えるのはあの経験があったから。あの経験がなかったら、そんな風に思うことはできなかったと思うし、孤独だったと思う。私が変われたのは花のおかげなんだよ

花

(泣く)そんな綺麗事言わないで(行く)

結衣

私はもっと花と一緒にケーキが作りたかった！

花

！

結衣

私はここにいる！ここで待ってるから！

花

(泣く)、、ごめんなさい

結衣

！(泣く)

空港　屋上

結衣

(飛行機見てる)

陽太

行ったんだな

結衣

陽太くん、、ごめんなさいって言われた

陽太

そっか

結衣

なんかスッキリした、その言葉を言われて。もしかしたらその言葉を待ってたのかも

陽太

彼女は

結衣

異国で一からやり直すって。生まれ変わってまだ気持ちがあればまた日本に戻ってくるって。いつになるかはわからないけど。私は待つつもり

陽太

お人好しだな。自分を傷つけたやつなのに

結衣

そう思ってしまう気持ち、私にもわかるから。それがたまたま花だっただけで、もしかしたら私だったかもしれない

陽太

そうだな

結衣

、、そういえば話があるって言ってたけど何？

陽太

突然だな

結衣

だって大会の日はすぐ帰ったし、それ以来話してなかったから

陽太

、、昔の俺のこと知りたいって言ってたよな

結衣

え？あ、うん

陽太

お前が引っ越してから、俺はずっとパティシエを目指してた

結衣

そうなの？

陽太

父さんと母さんの仕事を時間がある時はひたすら見て、真似して練習して、製菓学校に入るために勉強もしてた。けど、あの事故があって自分を責めて。。あの店をどうにか自分の手で守らなきゃって、経営者になろうって思ったんだ

結衣

あの事故は陽太くんのせいじゃないよ、おじさんだって言ってた

陽太

わかってる。父さんにも言われたし、周りにも散々言われた。けど、どうしてもそう思えなくて。あの時は自分が旅行に行ってきてって言わなければって、、事故の前はお前との約束を守ろうって必死だったんだけどな

結衣

陽太くん、、

陽太

経営者になってからは店を守ることで必死だった。正直お前のことなんて忘れてたし。だから、お前のケーキを食べた時は驚いたよ。一口食べてお前のケーキだってわかった

結衣

すごい

陽太

何回お前のケーキ食べさせられたと思ってんだよ。あの時の約束守って本当にパティシエになったんだって思って、本当は嬉しかった。けど、俺は約束も守れず、お前が大好きだった2人を傷つけてしまったってお前に知られたらって思ったら怖くなって、お前にあんな態度とってた

結衣

、、陽太くんは約束守ってるよ

陽太

え？

結衣

だって、あの店守ってるじゃない。たしかに一緒にパティシエになろうって約束したけど、このお店を守ろうとも約束した。ちゃんと守ってるよ、陽太くんは。嬉しかったよ、私

陽太

、、(泣く)

結衣

！、、(抱く)

陽太

！

結衣

ありがとう。覚えててくれて

陽太

怖かった、、母さんがいなくなって、お前が目の前で飛び降りようとして、お前までいなくなるんじゃないかって本当に、、

結衣

！、ごめんね、怖い思いさせて

陽太

(離れる)

結衣

、、

陽太

結衣

ん？

陽太

好きだ

結衣

！

陽太

ずっと好きだった

結衣

、、

陽太

、あ、でもそっちにはいつも一緒にいる

結衣

蒼介とはちゃんと話したから

陽太

？

結衣

、私も陽太くんが好き。ずっとずっと大好きだった

陽太

(抱く)はぁ、、

結衣

なに？

陽太

もうダメだと思ってた

結衣

え？

陽太

時間も経ってたし、いつもそばに男がいるし、、

結衣

そんなこと言ったらそっちだって

陽太

え？

結衣

いつも紗耶香さんが一緒にいた。私の知らないことたくさん知ってて

陽太

嫉妬してたのか？

結衣

そっちだって

陽太

笑

結衣

陽太くん

陽太

ん？

結衣

私生きててよかった。私のスイーツを待っててくれる人がいて、私を必要だって言ってくれる人がいて。それにまた陽太くんにも会えた。すごく幸せ

陽太

俺も、あの店を継いでよかった。また結衣に会えた

結衣

😊

陽太

😊

3年後　ロワール

料理長

来月のケーキはどうする

結衣

今月はさっぱり系だったので、少し甘めなケーキにしようと思ってます

莉子

結衣、お客さんだよ

結衣

？

千夏

結衣！

結衣

千夏！どうしたの？

蒼介

千夏がどうしても行きたいって言うから

千夏

だってケーキ気になるじゃん♪

結衣

大丈夫、2人のウェディングケーキはバッチリだよ！

千夏

ウェディングケーキは絶対結衣に頼むって前から決めてたんだもん！

蒼介

忙しいのにごめんな

結衣

ううん。大切な2人の結婚式だもん！喜んでもらえるようなケーキにするね！

蒼介

😊

結衣

😊

陽太

こんにちわ

千夏

あ！社長、こんにちは

蒼介

どうも

陽太

食べに来てくださったんですか？

千夏

はい！それとケーキの確認を

陽太

毎日頑張って作ってますよ、な

結衣

うん！

千夏

こうして改めて2人を見るとやっぱりお似合いだねぇ❤︎さすが新婚夫婦❤︎

結衣

やめてよ

蒼介

社長、結衣のことこれからもよろしくお願いします。こいつおっちょこちょいだから

結衣

蒼介！

陽太

わかってます

結衣

陽太くんも！

ガチャ

結衣

？、、！

花

結衣

！(駆け寄る)

花

、、ただいま

結衣

！、、おかえり

屋上

陽太

よかったな

結衣

うん、向こうで活躍してるって聞いてたから。戻ってきてくれて嬉しかった

陽太

そうか

結衣

陽太くん

陽太

ん？

結衣

今まで色々あったけど、私すごく幸せものだと思う。大好きなケーキを作れて大好きな人達に囲まれて、大好きな人の隣に居られる。本当に今幸せ！しあわせだー！！

陽太

こんなところで叫ぶな

結衣

😊

陽太

(キス)

結衣

！

陽太

俺もだよ

結衣

😊

陽太

😊

END❤︎

恋するスイーツ#4

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