1768年のこと
ステラーダイカイギュウ
僕の名前はステラーダイカイギュウ。
ステラーダイカイギュウ
体長は8mくらい。体重はヒミツ。
ステラーダイカイギュウ
僕の家族はほとんど人間に殺された。
ステラーダイカイギュウ
もう残っているのは僕とお母さんだけ。
ステラーダイカイギュウ
あ、伝え忘れたけど、僕は潜水が苦手なんだ。あと立派な牙や歯もなくてね、普段は海藻などを食べてるんだよ。美味しくて幸せなんだ。
ステラーダイカイギュウ
でもまた殺されるかもしれない。とっても怖いんだ。人間達は僕達の肉や皮を狙ってきてるんだって。
ステラーダイカイギュウ
でも僕はもう成長したから、今度人間が来たら僕は絶対に助けるんだ。
ゴーー(船の音)
人間A
あそこにいるぞ!!あれが幻のステラーダイカイギュウか!とっとと捕まえるぞ。
ステラーダイカイギュウ
お母さん、人間達が来たみたいだ。逃げよう。
ステラーダイカイギュウ(母)
どうしよう背骨が痛くて早く泳げないかもしれないわ。
ステラーダイカイギュウ
なら、僕が守ってあげるよ。付いて来て。
人間B
2匹いるみたいだ!1匹捉えたぞ!
ステラーダイカイギュウ
…お母さん!僕が盾になるから!
ステラーダイカイギュウ(母)
あなたはもう逃げなさい…
ステラーダイカイギュウ
あっ…
人間B
2匹目も捕らえました!やりました!
人間A
やったな!うまい飯が食えそうだ。
1768年、ステラーダイカイギュウは人間の手によって絶滅しました。
発見されてからわずか21年のことでした。