目が覚めると、私は自分の部屋のベッドに寝ていた
雛河由美
…やっぱり夢か
雛河由美
はは…あんなのあるわけ…
木嶋悠斗
おはようごさいます♡
雛河由美
うわぁぁぁ!!!
雛河由美
なっなっなっ
木嶋悠斗
随分シンプルなお部屋ですね
雛河由美
これお父さんの部屋そのまま貰ったの
私の叫びに驚いたのか、母が急いで駆けつけてきた
雛河由美
大変!お母さんが!
雛河由美
木嶋さん隠れて!!
木嶋悠斗
そんな必要はありませんよ
雛河由美
え…?
お母さん
由美どうしたの!
雛河由美
違うのお母さん!!これは!!
お母さん
って、何も無いじゃないの。
お母さん
虫に驚いたの?
雛河由美
んえ?
雛河由美
ちょっと待ってよお母さん!
お母さん
あんた虫苦手だったっけ?
お母さん
ご飯出来てるから食べなさーい
お母さんは部屋から出ていった
木嶋悠斗
ほら、ね?
雛河由美
あなたは…
木嶋悠斗
私は自分で、他の人に見えるか見えないようにするかを調節できます
雛河由美
なにそれ、すご
木嶋悠斗
でもあなたとは今契約を結んでいるので、あなたに見えないようにするのは出来ません
雛河由美
へぇーすごいね
雛河由美
神様?
木嶋悠斗
神は人を殺しませんよ…
雛河由美
確かに!
木嶋悠斗
…それで、話なんですが
木嶋悠斗
あおい様をいつ殺しますか?
雛河由美
…まだ殺してないの?
雛河由美
いますぐお願い
木嶋悠斗
かしこまりました。
木嶋悠斗
では、心臓発作で亡くなったということにしておきましょう
木嶋は胸ポケットからスマホのようなものを取りだし操作しだした
雛河由美
なにそれ
木嶋悠斗
…企業秘密です♡
雛河由美
ふーん
木嶋悠斗
·····ということで、今8月15日7時27分45秒に、宮園あおいさんは心臓発作により亡くなりました
雛河由美
もう!?
雛河由美
そんな簡単に?!
木嶋悠斗
はい。そして、あなたの寿命も41年縮みました
雛河由美
なんも感覚ないけど…
木嶋悠斗
ふふ、契約を結ぶ時よりは苦しくないでしょうね
雛河由美
契約のときめっちゃ、もうね、死ぬかと思ったのよ!!
木嶋悠斗
ふふふ、それはそれは申し訳ない
雛河由美
笑い事じゃないです!
雛河由美
(不思議だな、この人と話すと楽しい)
木嶋悠斗
では、私の役目は終わりましたので、契約を解除します
雛河由美
もうはや!?
木嶋悠斗
はい
木嶋悠斗
色々、ありがとうございました
雛河由美
…いえ
雛河由美
こちらこそ…ありがとう…
木嶋悠斗
では、あなたに幸せが訪れますように、お祈りしますね
雛河由美
ありがとう、死神さん
木嶋悠斗
…ふふ、よく言われます
そう言って木嶋さんは私の前から消えていった
教室がざわついている
雛河由美
おはよう
クラスの女子
おはよう、ねぇきいた?
雛河由美
あおい…
クラスの女子
そう…
クラスの女子
本当に残念だよね
雛河由美
うん…
クラスの女子
…こんなこと言ったらアレだけど
クラスの女子
あおい、由美への態度酷かったよね
雛河由美
うん、毎日ブスブスいわれてた
クラスの女子
アレひどいなってずっと思ってて…
雛河由美
さすがに酷かったよね
クラスの女子
あおい怖くて話しかけられなかったけど、ずっと話したいって思ってたの!
雛河由美
…ありがとう!
クラスの女子
すごい嬉しい!
雛河由美
私もほかの人と話したかった。
本当に嬉しい…っ
本当に嬉しい…っ
平山和也
おはよ、由美
雛河由美
おはよう!
平山和也
あおい、残念だな…
雛河由美
そうだよね。
クラスの女子
でもさ、由美への態度酷いよね
平山和也
それ、俺も思ってた
平山和也
やたらとスキンシップ多かったしな
雛河由美
昨日たくさん触ってたよね
平山和也
正直気持ち悪いって思ってた(笑)
平山和也
こんなこと言ったら呪われるかも
雛河由美
そんなことないよ
木嶋悠斗
普段の行いが悪いのか、亡くなって悲しむ友人は居ないみたいですねぇ
木嶋悠斗
せめて1人くらい泣いてくれる友達は欲しいですねえ
木嶋悠斗
私はそんな人間になりたくないです
木嶋悠斗
それでは、また






