「　黒猫さんは支配下　」

「　黒猫さんは支配下　」

いつも通り 5時に 目を覚ます 。

アラームが なる前に 起きるのは 、 もはや 習慣 。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

「　勉強するか　、　」

机の上には 、 昨日の 夜に 解いた 模試の 束 。

正答率は 98 % 。

正答率が 100% じゃないと 、 この家では 人権 すらない 。

制服に 袖を通しながら 、 鏡の前で 表情を整える 。

いつ どこで 誰が 見てるか 分からない。

常に 笑顔 。

生徒会長 として 、 学年委員長 として 、 " 学年 1 の kr "　として 。

誰が 見ても 完璧 じゃないと 。

学校に 着くと 周囲の 視線が 集まる 。

俺 だって 努力 して 今 ここに 立っている 。

果たして 、 この判断は あっていたのか 。

なんて 、 考えたくもない。

毎日 のように 聞こえる この言葉 。

それは 賞賛 ではなく 、 期待という名の '　鎖　'

授業 なんて ただの 復習 時間に 過ぎない。

俺は 「　暇だな　」 と思いつつ 、 外を眺めている 。

すると 、 校門に 見たことない 生徒が 3人いる。

金髪 、 紫髪 、 黒髪 の 男だ。

3人が わちゃわちゃ している所 見ていたら 、 3人の所に 先生が 現れる。

どうやら 、 転校初日で 遅刻 したみたいだ。

俺とは 無縁だろうな 。

そう 思いながら 俺は 黒板へと 目を向ける 。

え このクラス ?

そう。 ここは 名門校 。

そう簡単に 入れる 高校では ない 。

しかも 、 お嬢様が 多いい。

一般生徒は 賢くないと 入れない。

賢くても 、 ハブられる可能性は 高いだろう。

入ってきたのは 先程見た 3人 。

近くで 見ると 案外 顔整ってるんだな、 。

だが、 見るからに 不良だ 。

絶対に 関わりたく ない 。

は ?

...

俺はこの時 考えもしなかった 。

この日から 俺の生活は 変わっていった 。