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なかむ

…それで話というのが…むぐ…

なかむ

…ごめん、ちょっとまって…

しゃーくん

クレープ飲み込んでから話したらどうだ?w

なかむ

うん…

最後の一口を飲み込む。昨日見ていた記事を前に出し話始める。

なかむ

この子、ぶるーくさんに似てない?

しゃーくん

確かに…

記事に載っている写真を指すと、しゃーくんはまじまじと見る。

しゃーくん

じゃあこのオークションに行ってぶるーくを買い戻せばいいんだな

なかむ

うん…あ、あともう一つ、

なかむ

ぶるーくさんも魔力持ってたりしないの?

しゃーくん

いや、ないな。だからこそ俺が怯えられてたんだし……、でもなんで急に?

なかむ

目玉賞品に選ばれるくらいだし、ぶるーくさんに特別な何かがあるのかなと思って

実は魔力を持っているか、もしくは余程の美形な子なのか……。 しゃーくんも整った顔立ちしてるし、弟なら同じように 美形でもおかしくはないだろう。 ……にしても本当に羨ましいくらいに格好良いな…。

しゃーくん

…?俺の顔に何かついてるか?

なかむ

…ぇ?あ、いや…、とにかく、このオークションに行ってみよう

しゃーくん

明日か。

なかむ

うん…そのー…お金は、

しゃーくん

あぁ勿論俺が出すよ。

ほ、と胸をなでおろす。明日のご飯も買えないくらいうちは 貧乏だから少し焦った。

しゃーくん

じゃあこれ以上長居すんのも申し訳ないしこれで——…

なかむ

ぁ、待って…

よいしょ、と言うように立ち上がったしゃーくんの手を、 咄嗟に掴んでしまった。 もう少し一緒にいたい…、けど、その気持ちを素直に伝えるのは 今の自分には難しい…。

なかむ

ぁ、その…もし嫌じゃなければ、…ぇっと

しゃーくん

……ッぐぅ…、か、かわぃ

なかむ

……ぇ?な、なんて?

なんとか言い訳を考えていると、しゃーくんは急に悶えはじめる。 何か言ってるがあまり聞こえない、もしかして本当に嫌だったのだろうか。

しゃーくん

…少し話しながら散歩でもする?

なかむ

!、うん。…あ、じゃあこの森の案内して良い?

しゃーくん

うん、お願い

なかむ

この森にも綺麗な場所いっぱいあるんだよ、あと、子供の頃の秘密基地とか…

他には…、と言ったところでハッとする。ちょっと話しすぎちゃった。 一方的に話されてもしゃーくんはつまらないだろう。もう少し自重しないと

しゃーくん

それで…?

なかむ

ぁ、と、とにかく行こうか

しゃーくん

?  おう

半ば強制的に連れ出し、まずはあそこに行くと決め歩き出した。

なかむ

で、ここがその秘密基地!

しゃーくん

へぇ〜…

nakamuの自慢気に話す姿が可愛くていまいち中身が入ってこないが、 幼い頃覚えた魔法で頑張って作った家らしい。

しゃーくん

でも魔法って攻撃する系のものしか無いんじゃなかったか?

なかむ

まぁ例え攻撃魔法でも使い方を工夫すれば家だって作れるんだよ

なかむ

って母さんが言ってた

しゃーくん

それは知らなかったな

にしてもよく出来た家だ。秘密基地、というより立派な隠れ家で、 これなら数人で暮らせるくらいの広さがある。

なかむ

めっちゃ苦労したんだよなぁ

しゃーくん

これは使わずにとっておくのが勿体無いくらい凄いな

なかむ

へへ、しゃーくんにはこれを一番最初に見せようと思ってたんだ

まるで褒め言葉を待つ子供のように笑う。

しゃーくん

そうか、可愛いな(ありがとう)

なかむ

ん、?!///

しゃーくん

あ、逆か。ありがとうな

なかむ

う、うん…?ほら、次いこ、次、!

可愛いと言われて恥ずかしかったのか、慌てて前へ進もうとする。

しゃーくん

…次はどこに行くんだ?

なかむ

えっとね、もうちょっと先にあるんだけど——…

しゃーくん

——…

まるで魔法みたい

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コメント

2

ユーザー

続き«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク

ユーザー

神〜

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