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目黒蓮を「綺麗だな」と思ったのは、ずっと前からだった。 でもその目が怖いと思ったのは、初めて二人きりで飯に行った夜。 何気なく視線を合わせた時—— まるで獣に喉を見せているみたいな感覚が走った。

(……この人、何か飼ってる)

表面は穏やかで、ちゃんと礼儀正しくて、仕事も真面目。 けど目だけが、ずっと“飢えてた”。 なのに、なぜかその底知れない部分に惹かれていた。 ——危ないと分かってて、近づいてた。

m . r

佐久間君って、隙多いよね

そう言われたのはある日、撮影の合間。

s . d

蓮がいちばん隙ないっていうか……あぶないでしょ笑

冗談混じりに笑った。 でも、目黒の返しはなかった。 ただ静かに、自分を見ていた。 その目に、少しだけゾクッとした。

(見てるんじゃない、選んでる……)

そしてその夜。 二人きりの部屋。 緊張が静かに、皮膚を這う。

「動かないで」

そう囁かれて、手首を縛られた。

驚く暇もなかった。 目黒の指先は、ゆっくり喉元をなぞりながら、言葉を落とす。

m . r

拒んでいい。逃げてもいい。でも……その目は、もっと欲しがってる

s . d

……っ、やだ……のに……

体は震えてるのに、どこか奥底で 「これを待っていた自分」がいた。

甘いのに、怖くて、気持ちいいのに、どこか痛い。 快感と混乱の波に呑まれて——

m . r

泣いてもいいよ。佐久間君が壊れるとこ、ちゃんと見てるから

縛られて、動けなくて、でも—— 自由だった。

気づいた時には、もう逃げる気なんてなくなってた。 目黒蓮の目に、狂気が浮かんでいても。 むしろ、あの“飢えた目”に見られていることが、嬉しかった。

(……この人に壊されるなら、いいかも)

——それが始まり。 その日から、佐久間はもう自由じゃなかった。 でもそれは、自分で選んだ檻だった。 ↪︎ N E X T

檻 の 中 の ✖︎✖︎

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