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目黒蓮を「綺麗だな」と思ったのは、ずっと前からだった。 でもその目が怖いと思ったのは、初めて二人きりで飯に行った夜。 何気なく視線を合わせた時—— まるで獣に喉を見せているみたいな感覚が走った。
(……この人、何か飼ってる)
表面は穏やかで、ちゃんと礼儀正しくて、仕事も真面目。 けど目だけが、ずっと“飢えてた”。 なのに、なぜかその底知れない部分に惹かれていた。 ——危ないと分かってて、近づいてた。
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そう言われたのはある日、撮影の合間。
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冗談混じりに笑った。 でも、目黒の返しはなかった。 ただ静かに、自分を見ていた。 その目に、少しだけゾクッとした。
(見てるんじゃない、選んでる……)
そしてその夜。 二人きりの部屋。 緊張が静かに、皮膚を這う。
「動かないで」
そう囁かれて、手首を縛られた。
驚く暇もなかった。 目黒の指先は、ゆっくり喉元をなぞりながら、言葉を落とす。
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s . d
体は震えてるのに、どこか奥底で 「これを待っていた自分」がいた。
甘いのに、怖くて、気持ちいいのに、どこか痛い。 快感と混乱の波に呑まれて——
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縛られて、動けなくて、でも—— 自由だった。
気づいた時には、もう逃げる気なんてなくなってた。 目黒蓮の目に、狂気が浮かんでいても。 むしろ、あの“飢えた目”に見られていることが、嬉しかった。
(……この人に壊されるなら、いいかも)
——それが始まり。 その日から、佐久間はもう自由じゃなかった。 でもそれは、自分で選んだ檻だった。 ↪︎ N E X T