第二章 愚痴日記 第十九話

10月21日 自殺したい これはちゃんとよく考えて出した答え この世に私が生きてる意味なんかある？みんな人の前では私が人気者みたいに私を見せびらかして 陰では私を毎日虐めてくる こんな生活が耐えられなかった 毎日辛い思いをしたのは初めて 可愛い後輩ができて その子たちはいつも私に話しかけてきてくれた 虐められてることを話そうかとも思った でも、言えなかった 私がその事を話したら、次はその子たちが虐めのターゲットになるんじゃないかと思って怖かった 私が虐められるより、その子たちが虐められるという事が怖くて、 その子たちの先輩として 話さなかった でも、辛い思いをしない方法が見つかった それは自殺 自殺して、天国か地獄に行けば 虐められる必要も、辛い思いをすることも無い 自殺は私にとっては、 神様が救ってくれたチャンスだと思う だからこのチャンスを無駄にしない チャンスを逃したら、もう次はないと思う 怖くて出来ないと思う でも今なら出来る気がする だから 10月22日をもって 私、白石美帆は 自殺する 神様、このチャンスをありがとう そして 実優 ホントにありがとう 少ししか会えなかったけど 実優と過ごした日々は 絶対忘れない ホントに ありがとう 里穂ちゃん 里穂ちゃんは、いつも実優と一緒にいた 実優を守ってくれていた 元気で明るくて、可愛いかった里穂ちゃんは大好きだよ これからも実優と一緒に遊んでね もし実優がわがまま言ったら叱って笑 ホントにありがとう 遥 遥はいつも元気で、みんなをまとめるリーダーシップもあった 私は遥を誇りに思ってる 時には調子にのって私に怒られた時もあったね笑 でも、私は今の元気な遥が私は大好きだよ いつも話しかけてきてくれて 時には私に相談して 私が虐められてるって黙っててゴメン でも言えなかったの 次に遥たちがターゲットになったら って思っちゃって ずっと言えなかった 私は遥たちの先輩として 守りたかった だからゴメン だから 許してね そしてお願い 愚痴日記の謎を解いてくれる？ 愚痴日記は何が起こるのか分からない だから遥たちにお願いするね ホントにありがとう 大好きだよ 杏美 大好きな杏美 杏美はちょっと大人っぽい一面もあって 遥がふざけてるときは杏美が注意して笑 ホント、「漫才コンビか！」って思った時もあったよ笑 ホントいつも笑ってた笑 ホントに、あの時は虐められるってゴメンね ２人を守りたかったの だって虐められるの嫌でしょ？ だからずっと言わなかった ゴメンね だからありがとう こんなに可愛い後輩は初めて ありがとう ランチ代はいいよ笑 お母さん いつも支えてくれたお母さん 一緒に笑ってふざけたお母さん 時には叱ってくれたお母さん 高校に合格したとき一緒に喜んでくれたお母さん 私は全部のお母さんが大好きです 世界一大好き 私が幼い頃にお父さんを亡くしてから 女手一つで私を育ててくれた 私はそんな強くて優しいお母さんが 大好きで、とても誇りに思ってる お母さんに何も言わずに お別れするのは嫌だけど 話したら止められちゃうかもしれない そう思って言わなかった 虐められてることも言わなかった 言えなかった お母さんを心配させたくなかったから だからゴメン でもこれだけ私からのお願い 私が死んだら 絶対に悲しまないで 絶対にとは言わないけれど 出来るだけ悲しまないで 悲しむと私も悲しむから だからお願い これだけでいいから これが 私からの最期のお願い 今までありがとう そしてさようなら 私が好きだった人、家族みんな 本当にありがとう 大好きだよ！