tn
ほんまええ加減にせえよ
tn
大先生。
ut
……ごめん
今日も僕はtnに怒られる。
tn
何回言えばわかるん?
tn
ミスはともかく、期限くらい守れや。
ut
…ごめん。
tn
いつもそればっかやな。
tn
謝ることしか能がないんか?
tn
謝る速さは誰よりも早いよな。
tn
それを仕事に使えたらええんやけどな
強調して言う。
そんなこと、僕だって思ってる
それが出来ないから悩んでるんに。
ut
………
tn
次やったら許さんからな。
tn
覚悟しとけよ。
ut
……ごめんな。
tn
もうええわ。
tn
出てってくれ。
ut
……失礼、しました。
肩を落とし
重い足取りで書記長室を出た。
sho
大先生また期限守らんかったん?
部屋の外にはニット帽を被った君。
ut
……そうなんよw
ut
またこっぴどく叱られてしもたわw
sho
笑い事ちゃうやろww
zm
なんで期限守らへんの?
守れるのが当たり前という顔。
あくまでそれは君らの基準である。
ut
なんでって…
ut
気づいたら過ぎとるんよ
ut
日にち数えれんくってさw
sho
結構重症ちゃう?w
ut
…そうなんかな……w
zm
……無理したらあかんよ、大先生
zm
ちゃんと休まな。
眉をひそめ、優しい口調で言う。
ut
…心配ありがとうな。
ut
僕は"大丈夫"
zm
………そっか。
ut
じゃあ部屋戻るわ。
ut
また明日な。
sho
おー。
zm
おやすみ〜
ut
おやすみ。
ut
はぁ……
ut
なんで僕ってこんなに無能なんやろ……
ut
ほんまになんも出来ひんやん。
…今更?
ut
それもそうか…。
自分が無能なんて生まれた時からわかっとるやろ。
ut
………
お前は何やっても上手くいかない
"出来損ない"
ut
………ところでお前誰や。
俺は君や。
ut
僕?
そう。
もう1人の君。
ut
もう1人の?
ut
本当の……みたいな?
そんな小説みたいなもんやない。
君の中の"憎しみ"から生まれた
君の闇や。
ut
それも小説っぽくないか?
………
お前なんかこの世界に要らへんねん
ut
(スルーしよった)
生きとったってしゃあない
"ごみ"や。
ut
…そんな言わんでええやろ
これが仕事やもん
ut
仕事やもんって…
ut
………
ut
僕が生きるか死ぬかは僕が決める。
ut
お前なんかが勝手に決めんな。
あっそ。
好きにしろや。
どうせ後悔すんで。
今死なないことにさ。
ut
わからんやろ、そんなん
ut
こっから僕が急成長したらお前土下座して謝れよ。
あぁいいよ
どうせそんなこと起こらんから
ま、せいぜい頑張ればええんちゃう?
惨めな自分(君)を嘲笑っとくからw
ut
勝手にやっとけ。