こんな私でも幸せになりたい 22

目黒蓮side 菜月が緊急搬送されてからは頭真っ白だった 向井から襲われたと聞いた時 気が狂いそうだった。

2人は駆けつけてきて手術室を見ながらそう嘆いた

次の瞬間お兄さんに壁へ押し付けられた

岩本さんと北斗がお兄さんを宥めてくれた。

一人の男性がこちらへ向かって走ってきた

誰か分からないし周りの皆も戸惑っている。

殴りかかろうとするお兄さんを今度は渡辺さんが止めた。

そういい2人は去っていった

そんな中曲がり角の所に身を潜めて口角を上げている佐久間大介がいた。 ※誰も気づいていない

何分経ったのかな……

血相を変えた深澤さんが走ってきた

頭が真っ白でよろけた俺を深澤さんが支えてくれた

橋の下の景色を呆然とずっと見ている。 菜月の意識がまだ戻らない。 菜月が緊急搬送されてからも無情に日が昇っていく 病院から離れたのも深澤さんにリフレッシュしてきなと言われたからだ

深澤さんも泣いていた 俺は何回も自分を責めた…… でも責めるのに疲れた……

気づいたら無心で橋に足をかけていた

次の瞬間 誰かに突き飛ばされた

スーパーで菜月と一緒に会った男性

ウーバーイーツのリュックを背負っていた

我に返った

俺は病院を指さした

菜月が搬送されてから2日経った いつも歩いてるこの道も違う道に見える……何でだろう……

通りすがりの人が俺を見てそう言い放つ

ただの雑音でしかない……

大好きな人が隣にいないだけで こうも歪んだ世界に見える……

1秒すらも長く感じる

時計を見たら17時

俺生きてる価値あるのかな？ 大切な人1人も守れないなんて……

続く