神様、ありがとうございます。
私は漸く人間になれました。
2個上の大切な恋人も出来ました。
美月 明
清川 零那
美月 明
清川 零那
美月 明
やっと。
清川 零那
やっと。
美月 明
やっと手に入れた幸せを
清川 零那
手放すわけにはいかない。
美月 明
逃がさないよ。
ー3日後ー
清川 零那
美月 明
清川 零那
美月 明
清川 零那
美月 明
ー飛行機の中ー
清川 零那
美月 明
清川 零那
清川 零那
美月 明
清川 零那
片目で零那を見る。狸寝入りなの、気づかないのか…
そう思い、目を瞑る。
懐かしい夢を見た。
透明人間の頃、誰とも何も出来なかった頃を。今は幸せだ。
清川 零那
美月 明
「なんで」そう思い、飛び起きる。
清川 零那
どうして
ドンッ と大きい音が鳴る。
美月 明
横を見ると、零那らしき人物の顔が潰れている。
美月 明
美月 明
結局私は幸せを手に入れる事が出来ない?
いやだ。
零那、死なないでよ。
私を置いて逝かないで
もう1回、もう1回…
1回だけでも良いから、私の名前を呼んで?ねえ、零那…
神様なんて、信じなければ?
いや、神様は私を人間にしてくれた。
少しの間だけど、幸せをくれた。
でも、零那は…
これがもし零那の運命なら、私の運命なら、
私が居なかったら?
零那は生きていた?
美月 明
そう言って、零那の手を握る。
美月 明